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2016年03月23日
以下は、時事通信出身者らしく、アメリカ贔屓で、トランプ、プーチン嫌いな名越健郎氏の新潮社フォーサイト掲載のブログである。【ハフポストの言論空間を作るブロガーより、新しい視点とリアルタイムの分析をお届けします】と紹介された“The Huffington Post”ブログからの転載だ。まるで、田崎史郎が書いたような内容なのには吃驚した。“The Huffington Post”が朝日新聞と提携運営しているようだが、アメリカ合衆国のリベラル系インターネット新聞である以上、親米なのは当然だが、ネット新聞の割には、新聞や雑誌紙面の転載が多く、新鮮味は殆どない。だから、名越健郎氏の新潮社フォーサイト掲載のブログも一面的視点が目立ち、既得権守旧なニオイがプンプンしている。ただ、話の都合上、取り上げるに過ぎない。
≪「トランプ・カード」に期待するプーチン大統領
筆者は3月初め、大統領選さ中のワシントンに1週間滞在したが、共和党トランプ候補と民主党サンダース候補というアウトサイダーの躍進で、ワシントン特有の外交論議は低調だった。 通常、この時期は有力候補の国務省・国防総省人事や外交戦略予測が話題になり、シンクタンクの専門家が政権入りに向けて猟官運動を始める。しかし、ある識者は「ワシントンの外交シンクタンクは開店休業状態だ。トランプ旋風にすっかり醒めている」と述べていた。専門家らの最大の不安は、トランプ氏が本選挙で勝利し、「核のボタン」を握る悪夢だ。
核戦力に無知
ワシントンでは、昨年12月15日の共和党候補の討論会で、トランプ氏が核兵器の無知をさらけ出すシーンが話題になっていた。「最高司令官として、核戦力3本柱のどれを重視するか」との質問に、トランプ氏は「核については、極めて厳格かつ慎重 な対応が必要だ。核はすべてのゲームを変えてしまう」などと慌てて答えた。司会者が「3本柱の優先順位はどれか」と改めて迫っても、「私にとって、核兵器は戦力であり、破壊的であり、それは極めて重要だ」などと支離滅裂だった。
共和党主流派のマルコ・ルビオ候補(編注:3月15日に大統領選からの撤退を表明)は同じ質問に、「米国の核戦力を構成する3要素であり、航空機、サイロ、潜水艦から発射する核ミサイルのことだ。3つとも重要であり、米国の抑止力を確保する」と優等生の回答をした。トランプ候補が戦略核3本柱を知らなかったのは明らかで、最高司令官の資格を疑わせた。
ある専門家は「トランプ候補には外交戦略も国防戦略もなく、周囲に外交専門家もいない。大統領になる資格はない」と突き放した。ニューズウィーク誌によれば、「どの候補が米外交のかじ取り役としてふさわしいか」との外交専門家を対象にした調査で、共和党で最も評価の高かったのはケーシック・オハイオ州知事、2位が撤退したジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、3位がルビオ候補で、トランプ候補の支持率は1.66%だったという。民主党では、クリントン前国務長官が80%と圧倒した。
日本は「悪の枢軸」
在米日本大使館関係者は、「主要候補の陣営に接触しているが、トランプ陣営には全く手掛かりがない。どのような外交政策を取るのか皆目見当がつかない」と打ち明けた。 トランプ候補の外交発言では、日本、メキシコ、中国が槍玉に上がり、日本が「悪の枢軸」の一角を占める。中国は貿易摩擦だけだが、日本はこれに「安保ただ乗り」が加わるだけに、当選すれば、戦後最も反日的な大統領になりそうだ。
米国の専門家らは、「トランプ政権」の国務長官が誰になるか全く予想がつかないと言う。一部に、パウエル国務長官時代に国務省政策計画局長を務めたリチャー ド・ハース外交評議会理事長が国務長官候補との見方が出ている。しかし、ハース氏も1度トランプ候補に外交問題をブリーフしただけで、陣営に近いとはいえない。
共和党系で知日派の重鎮であるアーミテージ元国務副長官は日本経済新聞に対し、「もし私がトランプ氏とクリントン氏を選択できるとしたら、クリントン氏に投票する。多くの共和党員は少なくとも外交政策で、トランプ氏ではなく、クリントン氏に投票するだろう」と明言したが、何人かの共和党系識者も同意見だった。 トランプ候補は同盟意識が希薄で、冷戦期の膨大な防衛投資を酷評し、米軍の世界展開縮小や中東への関与軽減に言及した。従来の共和党路線と真っ向から対立し、ゼーリック前世界銀行総裁ら共和党有識者60人がネット上で、「トランプ氏の当選阻止に精力的に活動する」と表明した。移民排斥やイスラム教徒批判、女性蔑視の発言以上に、「不動産王」は最高司令官にふさわしくないということだろう。
ロシアと蜜月
「核のボタン」を握るロシアのプーチン大統領は昨年12月、トランプ氏について、「傑出した才能のある人物だ」「彼はロシアとの関係深化を望むと言っており、歓迎する」と持ち上げた。プーチン大統領のコメントに、トランプ氏は「ロシア内外で高い評価を得ている人から褒められるのは光栄の至りだ」と応じた。
日本や中国を攻撃するトランプ候補が、選挙演説でロシアを批判したことはなく、「私なら、オバマ政権下ですっかり冷却化した米露関係を前進させることができる」「オバマ大統領はプーチン大統領が大嫌いなようだが、私は彼とうまくやっていける」と述べた。他の共和党候補がプーチン大統領を「悪党」「マフィア」呼ばわりする中で突出している。「ロシアもイスラム国(IS)の掃討を望んでおり、掃討作戦は彼らに任せておけばいい」と、ロシアのシリア駐留を容認する発言をしたこともある。
ロシアの報道によれば、トランプ氏 は2013年にモスクワで開かれた「ミス・ユニバース」世界大会を主催。その際、プーチン大統領に近い新興財閥と親しくなり、不動産取引も協議した。モスクワに「トランプタワー」を建設する計画もあるという。ロシアと利権に基づく癒着があるようだ。プーチン大統領とはニューヨークで1度会ったことがあるという。
プーチン大統領がトランプ候補を持ち上げるのは、「トランプ政権」なら米国が大混乱に陥るとの「期待感」も読み取れる。しかし、ロシアの評論家、ウラジーミル・フロロフ氏はモスクワ・タイムズ紙(2月4日)で、トランプ氏が11月の本選挙で勝つことはないとし、「ロシアはトランプ・ カードを失う」と書いた。
月末に核サミット
すっかり冷え切った米露関係で最も不安なのは、核管理交渉が行われていないことだ。冷戦時代も米ソ関係は悪化したが、双方の戦力が均衡する中、軍備管理交渉が頻繁に行われ、信頼醸成につながった。しかし、当時のスタッフは退官し、この数年 軍備管理交渉は開かれていない。ソ連崩壊後、ロシア軍の通常戦力が弱体化し、戦力バランスの不均衡が目立つ。プーチン大統領はますます核戦力に依存し、核ミサイル近代化を進め、「核の恫喝」にも言及する。
この点では、ロシア専門家のアンドルー・クチン・ジョージタウン大学研究員も「ケリー国務長官とラブロフ外相は頻繁に会い、関係再構築を図っているが、米国防総省は対露融和に反対し、強硬な対応を主張する。ホワイトハウスも国防総省に近い。 オバマとプーチンは2009年の最初の出会いからうまく行かず、個人的な反目が強い。オバマ政権下ではリセットは考えられない」と述べ、両軍間の高レベル対話が途絶えていることを憂慮していた。
こうした中で、「戦略核3本柱」も知らない人物が最高司令官になるのは確かにリスクがある。 ワシントンでは、3月31日から2日間開かれる核安全保障サミットの準備が始まっている。世界53カ国首脳が集まって核物質の安全管理や核テロ対策を協議し、今回が4回目。2010年の第1回サミットでは、当時の鳩山由紀夫首相がオバマ大統領との正式会談を拒否され、その言動を米紙から「愚かで敗者」とやゆされるなど、民主党外交の稚拙さが話題になった。
今回、安倍晋三首相は日米韓3国首脳会談に臨むほか、G7サミット議長として存在感を高めそうだ。 しかし、ロシアは早々と会議のボイコットを決めており、核大国・ロシアの不参加は世界的な核管理体制に打撃だ。オバマ大統領の外交レガシー(遺産)作りには協力できないということだろうが、習近平中国国家主席も出席を決めており、ロシアの孤立が深まるなど裏目に出るかもしれない。 外交筋は「ウクライナの停戦が履行され、シリアも停戦が進みつつある。プーチン大統領が土壇場で出席する可能性もないとは言えない」と指摘した。その場合、オバマ大統領には嫌な展開となろう。存在感、発信力で優るプーチン大統領に主役の座を奪われることになるからだ。
*名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。 2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ 関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春 新書)など。
≫(“The Huffington Post”日本版:ブログ・名越健郎『2016年3月18日フォーサイトより転載』)
名越氏の米国エスタブリッシュメントへの畏敬の念は理解するとしても、田崎並みに、安倍首相ヨイショが目立ち過ぎ、アホじゃなかろうかと、ルーピーの上前跳ねるようなコラムを書いている。トランプの悪口やプーチンの悪口は、全米の既得権益者全員が抱えている共通の利益誘導言説なので、読むに値しないが、以下の点は安倍ヨイショであると同時に、日米韓首脳会談が、捨て身で構えている北朝鮮体制にどのように映るかは、展望ゼロで面白おかしく書いている。
≪ワシントンでは、3月31日から2日間開かれる核安全保障サミットの準備が始まっている。世界53カ国首脳が集まって核物質の安全管理や核テロ対策を協議し、今回が4回目。2010年の第1回サミットでは、当時の鳩山由紀夫首相がオバマ大統領との正式会談を拒否され、その言動を米紙から「愚かで敗者」とやゆされるなど、民主党外交の稚拙さが話題になった。今回、安倍晋三首相は日米韓3国首脳会談に臨むほか、G7サミット議長として存在感を高めそうだ。 しかし、ロシアは早々と会議のボイコットを決めており、核大国・ロシアの不参加は世界的な核管理体制に打撃だ。オバマ大統領の外交レガシー(遺産)作りには 協力できないということだろうが、習近平中国国家主席も出席を決めており、ロシアの孤立が深まるなど裏目に出るかもしれない。≫
スプートニク日本に、この日米韓の首脳会議や米韓大規模演習に関して、面白い洞察をしているコラムを見つけた。なるほど、こう云うことになって、北朝鮮金政権が崩壊した時、北朝鮮の人々が難民化することは想像に難くない。ただ、個人的には、中国と韓国に行くだろうくらいの認識だったが、かなり、異なる面もありそうだ。EU難民問題が、リアリティーを持つとは思いもしなかったが、あり得ることだ。
≪ 中国が北朝鮮難民の大量流入から日本を解放する
朝鮮半島の緊張が急激に高まっている。米国と韓国は、合同軍事演習を行い、北朝鮮の重要施設に対する攻撃の仕上げをしている。ほとんど毎日のように弾道ミサイルの発射実験がなされ、核弾頭改良に向けた作業が続けられている。これは、朝鮮半島での戦争が、現実のものになるかもしれない前触れなのだろうか?
スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者は、ロシア科学アカデミー極東研究所日本調査センターのワレーリイ・キスタノフ・センター長に、意見を聞いた。
センター長は「おそらく中国はそうした事を許さないだろう。中国はロシアと共に、朝鮮民主主義人民共和国に対する新たな制裁に参加している」と指摘し、次のように続けた-
「米国、日本そして韓国は、もちろん、北朝鮮の現体制が舞台から去り、崩壊する事を強く欲しているだろう。南北朝鮮統一が起こるようにだ。当然、それは南、つまり韓国主導の、韓国の条件での統一だ。一方米国は、こうしたすべての事を高みから観察し、プロセスをコントロールしようとするだろう。しかしそうした事は、中国にとって全く受け入れられない。なぜなら米国は、どんな状況になろうと、自分達の部隊を朝鮮半島から撤退させるつもりはないからだ。中国にとってみれば、北朝鮮の体制が倒れれば、北朝鮮と中国を分けるヤールー川の対岸に、突然に米軍部隊が現れることになってしまう。それゆえ、もし事態が、武力を用いての北朝鮮の体制打倒の試みまで行ってしまった場合、中国の介入は避けられないと思う。
米国の巨大な軍部隊が自分達のすぐ隣に出現するのを阻止するためなら、中国は、自国の部隊をそこに導入する事をためらわないだろう。 一方、もし中国軍が、北朝鮮領内に導入されたなら、彼らは、日本海沿岸に到達する危険性がある。領土問題が今も日中関係を尖鋭化させている事を考えれば、日本海の対岸に中国軍が出現するというシナリオを、日本政府は、恐らく喜ばないだろう。」
それ以外に、もし北朝鮮の体制が崩壊した場合、現在欧州で起きているような状況が生じる可能性がある。何十万人もの、あるいは百万単位の難民が、押し寄せるかもしれない。キスタノフ・センター長は
「その場合、最も無防備な状態に置かれるのは、恐らく日本だ」と見ている-
「北朝鮮の体制が倒れた場合、この国の何百万もの人々が、国境を越えて中国や韓国、そしてロシアに逃げるだろう。しかし彼らにとって、最も魅力的な国になるのは、日本だと思われる。現在中東や北アフリカの何十万もの難民が、ドイツを目指すのと同じだ。 忘れてはならないのは、日本にはすでに、在外朝鮮人の非常に大きな社会が存在している、という事だ。つまり日本でも、今日ドイツで起きているのと同 じことが起きるだろうという事だ。その際、日本と朝鮮半島の間にある対馬海峡の島々は、コントロール下、管理下に置かれていない難民達が今も流れ着いているエーゲ海のレスボス島(ギリシャ)や地中海のラムペドゥーザ島(イタリア)のような役割を演じるだろう。日本にとってはもちろん、そんなことは必要ない。日本の戦略専門家達は、そうしたシナリオも考慮に入れ、憂慮もしているのだろうが、それについて発言する人はいない。」
北朝鮮の核ミサイル計画問題には、世界中で取り組み、これを解決する必要がある。米国とその同盟国は、新たな制裁は、北朝鮮当局が譲歩しなくてはな らないほど強力なものだと固く確信しているようだ。しかし北朝鮮当局は、中東で倒された体制の運命が自分達のところで繰り返されるのではないかと、ますます恐れている。それゆえ北朝鮮の体制を保証してはじめて、彼らを6カ国協議のテーブルに戻す事ができるだろう。もし北朝鮮を、追いつめるような事をすれば、極東で百万規模の難民危機が起きるというシナリオは、現実のものになってしまう可能性がある。
≫(スプートニク日本:オピニオン タチヤナ・フロニ)
≪日本の戦略専門家達は、そうしたシナリオも考慮に入れ、憂慮もしているのだろうが、それについて発言する人はいない≫と日本の防衛専門家は研究しているだろうが発言がない、となっているが、ちゃんと考えているかどうか怪しい。まあ、難民問題も厄介だろうが、それよりも、ベトナム、アフガン、イラク戦争のように、半端に米軍が関与し逃げ出す可能性があることだ。韓国軍は中国軍に呑み込まれるだろうから、釜山や竹島に中国の国旗がたなびく方がかなり問題だろう。前出の名越氏のような米国依存体質には、後者のコラムなど糞喰らえだろうが、本当に困るのは、後者のコラムの内容だ(笑)。
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