高市氏の「電波停止」発言に対する抗議会見(全文3・質疑応答1) http://thepage.jp/detail/20160229-00000014-wordleaf 2016.02.29 21:17 政治的公平性を欠く放送を繰り返した放送局に「電波停止」を命じる可能性に言及した高市早苗総務相の発言に抗議して、田原総一朗氏らテレビ放送関係者が29日午後2時半から都内で記者会見を行った。 参加者は田原氏のほかに、鳥越俊太郎氏、岸井成格氏、大谷昭宏氏、金平茂紀氏、青木理氏ら。 田原総一郎氏らは「私たちは怒っている」という声明を発表。「放送局の電波は、国民のものであって、所管する省庁のものではない」とし、大臣による判断で電波停止ができるというのは、放送による表現の自由や健全な民主主義の発達をうたった放送法の精神に著しく反するものだと抗議した。 高市氏の「電波停止」発言に対する抗議会見 労働組合がおかしいものはおかしいと言えないのか? IWJ:インターネットメディア、IWJの高橋と申します。よろしくお願いします。皆さんに質問したいんですけれども、お隣の韓国で報道に関わる社員らの労働組合などがおかしいものはおかしいと声を上げることができると思ってるんですけども、日本はそれができないんでしょうか。先ほどもおっしゃってましたけれども今、ここに出ていらっしゃるいわゆる出役の人たちではなくて、内部の方たちが報道局の方だったり、実際記者の方だったり、その方たちが声を上げるというのは難しいんでしょうか。 青木:日本の場合ももちろん、新聞の場合だと多くの新聞に労働組合はありますし、それはそれで声を上げるということは別に不可能ではないとは思いますけれども、なかなか上がってないのが現状なのかなというふうに、僕個人には思います。僕ちょっと、韓国に長くいたので余計なことを一言だけ。先ほどどなたかが、金平さんが、報道の自由度ランキングっていうのを発表した。で、最新版だと、韓国では去年ご存じのとおり、産経新聞の記者が大統領を批判するコラムをインターネットに書いたってことで起訴されるっていうとんでもない事件が起きて、僕自身あれはもう、本当とんでもない話だなというふうには思ってますけれども、その韓国よりも実は日本のほうが報道の自由度ランキングが1つ低いというのが現状だっていうことを、ちょっと付け足させてもらいます。 大谷:日本は当然、われわれの放送メディアで言えばNHKには労働組合がありますし、民間放送連盟があります。それから民放労連、今日は民間放送連盟のほうからもこちらのお見えになっているのは、私の見える範囲で確認しております。ただ、もちろんそういう労働組合はあるんですけども、それが報道現場、われわれの言論と組合というところがどのぐらい密接になっているのかと。もちろん民間放送連盟、民放労連もさまざまなことがあるときに、声明は出しているわけです。ただ、それと例えば先ほどからお話が出てるような会社の幹部の政権との密接な関わり。これははっきり言って、労働組合側が口出しできないというような状況。経営側が暴走とまで言いませんけども、政権とそういう関わりになってる。それに対して労働組合があれこれ言えるような状況ではないということは確かだと思います。 金平:民放労連は確か、声明出しましたですよね、確かね。高市総務大臣の、確か発言に対して出したと思いますね。ただ、ご質問の趣旨でいう報道の現場とかね、それから労働組合を中心としたもっと声を上げられないのかということに関して言うと、先ほどまで出ていた、それから現場の声に代表されるような、ものすごく重苦しい息苦しさというものに支配されていて、それを跳ね返せないというようなことがあった。何度も、先ほども申し上げましたですけども、こういう会見を開くっていうのは、実はそれに対して自分たちも何か声を上げなきゃいけないというような趣旨がね、自分たちの気持ちがあったからやってるっていうことがあるんですけどね。 あと、それさっき言いましたですけど、戦後の日本のテレビ放送の歴史を勉強し直してるという話をしましたですけどね。今、私がたまたま所属してる会社の歴史っていうものを調べてみると、大昔に私たちが、私が今所属している会社では、田(でん)英夫さんという人がキャスターを解任されたことがあります。これはベトナム戦争当時の北ベトナムに取材に行って、それを放送したことが反米的だ、偏向しているというふうに自民党のいわゆる郵政族から批判されて、解任せざるを得ない状況に追い込まれたということがあるんですが、そのとき、私はこれ直接そのときはまだ入社してたわけじゃないですけど、報道局の人たちは解任された翌日から喪章を付けて職場で仕事したそうです。つまり、そういう時代の、もちろん時代が違うんですけれどもね。現場から声を上げたり意思表示をするということはものすごく大事なことだというふうに思いますし、それは1968年のことですけども。68年と2016年は全然時代が違いますからね。 ただ、その現場の空気がきちんと意思表示できるようなふうになっていないということになると、これは相当深刻なことだと思うので、この記者会見もその意味では、実は風穴を空けたいという気持ちが皆さんにあるから実現したんだというふうに私は思ってますけど。 権力の暴走を許さないのがジャーナリズムの役割 岸井:新聞は新聞労連ありますからね。新聞労連は新聞労連として高市氏発言を非常に懸念して、それなりの声明を出してますけども。それともう1つあえて申し上げたいのは、私非常に気になってるのは新聞が社説で、いくつかの新聞ははっきりと弾劾してます。何を考えてるんだと、この大臣は、というね。だけど、まったく触れてない新聞もあるんですね、社説で。これはもう新聞が当然社説で真っ向から取り上げるべき問題だと私は思ってますけども、その辺をこれから新聞がちゃんと足並みそろえられるかどうかっていうところがね、非常にポイントになってくるんじゃないかなと思いますね。 それとね、非常にこれも、皆さんもそう思うかもしれませんけどね、自民党の申し入れもそうですけど、公平、公正って言葉にみんなだまされちゃうんですよね。公平、公正っていうのは当たり前じゃないかと。そうすることが当たり前じゃないか、それが正しいんじゃないかってみんな思っちゃう。でも政治的公平、公正っていうのは一般的の公平、公正とまったく違うんですよね。よく言われるように、私もテレビでもコメントするとき使うことがありますけど、権力っていうのは絶対的権力であり、権力が強くなればなるほど必ず腐敗し、時に暴走するんです。必ずです。これはもう、政治の鉄則なんです。それをさせてはならないっていうのがジャーナリズムの役割なんですよね。 必ずチェックし、ブレーキをかけ、そして止めるというのが、これがジャーナリズムの公平、公正なんです。それを忘れたジャーナリズムはジャーナリズムじゃないんですよ。それをどうもみんなね、その、公平、公正っていう言葉をね、ごまかそうとするんですね。それにだまされやすい。これだけはもう、本当に気を付けなきゃいけないっていうように思いますね。政治的公平、公正っていうのは一般的公平、公正とまったく違いますからね。権力の暴走を止めなきゃいけないのが公平、公正ですからね。そこを間違えてはいけない。そこが新聞もそう。なんであれを問題を取り上げない新聞があるのかなって、私は今、ものすごく今、疑問に思ってます、そこは。 鳥越:これはね、実は政治権力とメディアの戦争なんですね。戦いです。歴史的にも、今も。で、今、現実はどういうことかというと、政治権力側が一方的に攻勢を強めて、メディア側がどんどん後退をしている。そういう時代です。これまでの、歴代安倍政権以前の自民党の政権ももちろんわれわれはずっと見てきましたけれども、ここまで露骨にメディアにチェックを入れ、そしてメディアを牽制してきた政権はありません、自民党といえども。部分的にはあったかもしれませんが、こういうふうに全面的にメディアに総攻撃をかけてくる政権はありません。 で、組合ということを今、IWJの方はおっしゃいましたけど組合は、連合の最近の実態を見てもそうですけど政治的には全然駄目です。政治闘争できない。かつての総評とは違う。組合が今ね、どこの会社でもどこの世界でも、組合が経済闘争はやるかもしれないけれども、じゃあその内容に、仕事の内容にまで関わって組合が関与するかというと、そういうことはどこの組合でもほとんどないです。まして、民放労連という固まりになれば言うけれども、1つ1つのテレビ局の中の組合がなんらかの、例えば高市発言とか、それからなんかの具体的な問題で声を上げるということはありません。 それは、そういうふうになってしまったという現実があるわけですけれども、最終的にはやっぱり現場の1人1人の働く、メディアで働いている人たちがちゃんと意見を言い、声を上げて例えば、ディレクターがプロデューサーに、プロデューサーがその上の報道局長にというふうに1つの、1人1人が自分たちの意見を上げるような状況には残念ながら、今のテレビ局はどこもおそらく、なってないんです。 上からの皆さんもご存じのように、安倍政権はちゃんとした戦略、メディア戦略を持ってます。安倍晋三総理大臣が新聞のあの首相動静録とか、日々なんとかという小さいあれがある。あれを見たら分かるように、どれだけ頻繁にメディアのテレビ局の社長、会長、新聞者の社長、会長と食事をしてるか知ってますか。頻繁にやってますよ。なんであんなにメディアの社長、会長と総理大臣が飯を食わないかんのですか。当然そこではなんらかの形でね、政権側から総理大臣側から、ちょっとあの記事はどうだとか、あの番組はどうだとかいう、これはもうまったくの私の想像にしか過ぎませんけど、言われているかもしれない。 そうすると社長、会長は戻ってきて下にちょっと、あれはどうかね、というようなことを、じわじわとこうテレビ局の中で空気が醸成されてきて、それが現場に伝わってきて、現場では先ほど匿名の読み上げありましたけど、あの中で言われているようにちょっとこれまずいんじゃないかと。これは言い過ぎかもしれない。この人は出せないかもしれないというような自粛、萎縮ムードが全面的に、どのテレビ局にも広がってる、NHKも含めて。というのが現実だと僕は思うんですね。 これは戦いですから。だから今はちょっと土俵際まで押し込まれてます。しかし、われわれは黙っていてただズルズルと土俵の外に追い出される、押し出されてしまうんではなくて、やっぱりテレビ局の中にも多くの、これでは困ったなと、先ほど読み上げましたようにこれでは困るというふうに思っている人たちがたくさんいるに違いない。だから、残念ながら分断されてます。1人1人は思ってるけどお互いに手をつないでないから、自分1人だけだと思う。それをこれからは多くの人が少しでも手をつないで、物を言って、テレビ局の人、自分のテレビ局の中で少しでも現場の空気感を変えていく。現場からそしてさらにその上、最終的には社長という形で現場から、現場の人間が一番発言をしない限り変わりません。上から変わるということはありませんから、下から変えていくしかない。そう思います。 そういうところに、相当ひどいところまでいくと思いますが、そのまま押し切ってしまわれるということは僕はないと思っています。やっぱりどこかで反転攻勢がきっと出てくるに違いないと、僕は楽観的に思ってます。ぜひ皆さんも、ここにいらっしゃる方も同じ僕らの仲間だから、ぜひ黙っているんではなくて、ここで言わなきゃいけないというときには発言をして、声を上げましょう。以上です。 岸井:はい、今の鳥越さんの話にもう1つ付け加えますとね、私非常に最近勇気付けられるっていうのかな。やっぱりそれは視聴者や一般の読者、国民の声ですよね。今日もたまたまですけどね、本当にもうこれ見よがしに持ってきたわけじゃないけど、最近もう2万5000人の署名、岸井さん頑張んなさいよというね、とにかくいろんな風評、いろんなうわさが流れてるけど、頑張ってくださいよっていうね、これがもうずっと毎日のように来ますよ。手紙、はがきね、そしてそういう署名運動までやってくれる人たちがいるっていうのは、本当にありがたいんですよね。 これはやっぱり勇気付けられるっていうか、これは本当に頑張んなきゃいけないな、ここで引き下がっちゃいけないなっていう気持ちを非常に強くさせてくれると思いますね。 鳥越:いいですか。 金平:ちょっと青木さんが今、退席されるんで、青木さんに対してお聞きになりたい方、どなたか質問いますか。あんまり時間がないんで、もう。あ、いましたね、はい、どうぞ。神保さん。 なぜ放送局が意味不明な発言におびえるのか? ビデオニュース・ドットコム:すいません、ビデオニュースの神保です。青木さんだけってわけじゃないんですけど、放送法4条の解釈がもう間違ってることが明らかなわけじゃないですか。今さらもう議論の余地はないわけですよね、ここにはね、憲法21条があるわけですから。 で、あればね、僕が聞きたいのはなぜ放送局がこんなまったく意味不明な発言におびえるのかここまで、あるいは唯々諾々とそうした意向に従った番組づくりになっちゃうのか。つまり蹴飛ばせばいいだけでしょ。で、むしろこういうこと言う人間が出てきたら、徹底的にもう今まで以上に政権批判を厳しくしてね、停波ができるんならしてみろと、いうふうにならずに、なぜか、おまえ、こんなことで停波されてどうすんだって、会議で難しい企画を出すと言われるっていうふうになっている、根幹にあるものっていうのが何かっていうのは、なかなかテレビの外にいる人分かんないんですよ。けんかすりゃいいじゃんと、なんで従っちゃうんだと、何が怖いんだと。 で、もちろん日本は免許が直接政府から出てるっていう先進国の中では珍しいっていうか、たぶん唯一の国なので、免許で握られる、停波みたいなことができるっていうのは1つあるんでしょうけど、本当にこれって停波が恐ろしくてそういうふうになってるのか、それとも何か皆さんが見るにつけ、別になんかその理由があって、そんななんか、あの程度の発言でね、萎縮効果が。 これ、安倍さんがね、そんなので萎縮するなんてのは情けないって言うんだけど、それはもう正論なわけですよ、それは。言っといて何言ってんだってとこはありますけれども。でもそれ正論なわけですよ、そんなの萎縮する必要ないじゃないか、そんなことでね、っていう議論は当然あると思う。そこをちょっとぜひお話をいただきたいなと思います。 青木:そんなに難しい話、僕には答えられないんですけれども。そんなにきれいごとばっかりじゃないんでしょう、おそらくいろんな意味でね。テレビ局だって企業ですし、それは新聞社もそうだし、それから雑誌社も出版社もそうですし、それぞれの企業の現場の中でいろんな考えの人がいて、それは政権寄りの人もいたりとか、いやそうじゃないんだ、っていう人たちもいたりとかして、それはそんなにきれいごとじゃいかないなっていうのは、ここにいらっしゃる皆さんも僕自身も同じように、僕もフリーになりましたけど、組織で働いてるんで、みんなみんな、それぞれ日々しょうもないことから、非常に難しいことまで葛藤しながら仕事すると思うんですね。その集積体がおそらく神保さんがおっしゃってるような、なんでもっと戦えないんだっていうような状況になってしまっているというふうに思うんですね。 つまり、でもやっぱり今日僕ここに来るときには、ほとんどその憂鬱な気分で来たんですけれども、別に一緒にいらっしゃるから、別にごまするわけでもなんでもなく、その特に岸井さん、それから田原さん、鳥越さん、この3人の、失礼をあえて顧みず言えばもう老体というか、おじいさんというか、僕にとってはもう父親ぐらいの世代ですけども、僕、鳥越さんのテレビ番組、岸井さんの原稿、あるいは田原さんの番組っていうのを見てきて、半ば反発したりとか違うだろと思ったりとかってこと、いっぱいあったんですけれども、でも今おっしゃられたことはこの仕事する上での本当に原理原則だなという気はしました。 僕が新人で新聞記者になったころに、こういうことを、役員の連中なんかから言われたようなことをもう1回聞けて、なんか僕は本当にすごくうれしかったんですね。つまりそれぞれの現場でいろんなきれいごとじゃ済まないことはあるとは思うんだけれども、岸井さん、田原さん、鳥越さんがこの業界の最長老が言ったことっていうのを僕も胸に刻んで、またあしたから物を書いたり発言したりというふうに思いました。なんか神保さんの質問の答えにはなってませんけれども、ちょっと僕、取りあえずこれで仕事があるんで、退席さしてもらいます、ありがとうございました。 岸井:いいですか。時間がだんだんね、あれになってきますけども、今の話に直接の答えになんないかもしんないけど、私非常に今ね、大枠で気になるのは、アメリカの大統領選、あしたスーパー・チューズデーですよね。それで今日は民主も、私もワシントンにいたことがあるんで、本当に今回驚いてるのはサンダースとそしてトランプのあの支持率の背景が、やっぱり今のアメリカが抱えている、社会が抱えている格差の問題っていうことで、1つのキーワードがエスタブリッシュメントっていう、既成政治家に対する反発、これが大きく今の大統領選の根っこで動いてますよね。 だから時代によってその国の空気っていうのがあるんだと思うんですけど、ご存じのとおり今日本が一番心配してるのは、一強多弱、西高東低と言われる中で、自民党は今、官邸に対してなんにも物が言えない、こんな自民党を見たの初めて、本当に初めて、われわれの取材経験で言ってね、私ももう40年以上、50年近い、自民党、それも保守本流をずっと取材してきたっていう立場ですけどね。こんなになんで物言えなくなるの。聞いてみれば、自分に損するからですよ。あした損することがあるからですよ。つまり長い物には巻かれろなんですよ。 これが日本人が一番悪いところなんですよね。でもそれがひょっとすると、だんだんそういうのが広がってきてるのかもしれない、政治の世界だけじゃなくなってるのっていうね。これを私は一番心配してますね、ひょっとするとってことですよ。 ニュース23降板、率直な気持ちは? 金平:そのほかに、はい、どうぞ。一番前の。 田中龍作:フリーのジャーナリストの田中と申します。岸井さんと金平さんに質問さしていただきます。まず岸井さん、去年、安保法制が国会で審議されていたころ、TBSの『NEWS23』で岸井さんも真っ向から安保法制批判されて、もう1回出し直すべきだって言って、けれんみなく批判されて、僕はそれを評価してたんですが、評価する一方で、あ、こんなこと言って大丈夫なのかなって心配してました。だから心配してたら案の定降板させられました。 で、今こうTBS去るにあたって、去るっていうか「23」、降板するにあたって、今のこう率直なお気持ちをお聞かせください。悔しいだとか、日本のジャーナリズムが心配だとか、そういうところを。 岸井:はっきり申し上げて、私個人はまったく圧力に屈したと思ってないんですよ。本当に、うそ偽りなくね。で、具体的に私に言ってくる人も誰もいませんでしたし、何もね。おそらくみんな私の性格知ってるからもしそんなのがあれば、番組の中で言っちゃいますからね。おそらくそういうことはないかもしれないけど、どっちにしてもご存じのとおり、私は今度はスペシャルコメンテーターっていうね、おそらくテレビ界で初めての肩書じゃないですかね。 それでそれは報道、社会情報、全ての番組の枠を越えて随時、コメンテーターとして発信していくっていう立場になるんですよ。ですから、『サンデーモーニング』もそのまま続くし、それからまだ決定ではないけども、おそらくある時間帯で私まだ、続いてやることになってますんでね。だからそれは私にとっては「23」で夜中やるよりは、もっと違った効果があるかもしれないなと思っていますね。 田中龍作:では誰が23から岸井さんを降ろさせたんですか。岸井さんに直接言ってこないんだったら。 岸井:いやいや、降りるって話はだから、交代っていう話はだからあったわけですよ。 田中龍作:じゃあ誰が交代させたんですか、じゃあ。 岸井:誰が交代させたって言われてもちょっと困っちゃう。それはもう局のあれでしょうね、意向でしょうね。 田中龍作:分かりました。じゃあ金平さん、今日この記者会見をTBSはニュースとしてありのままに伝えることができるでしょうか。この記者会見を、TBSはニュースとして。オブラートに包んじゃ駄目ですよ。報道。 金平:それは各局の。何もオブラートなんか包んでないですよ。いや、各局は今、テレビを、カメラを出してて取材してるじゃないですか。それをその取材するかどうかっていうのは、そのときの編集長が判断するんですよ。 田中龍作:じゃあTBSは出せますでしょうか。 金平:なんで僕がTBSの判断を。 田中龍作:いや、あなたTBSの役員の人じゃないですか。 金平:何を言ってるんですか、いったい。編集権は現場の人間にあるってさっきから言ってるじゃないですか。現場の人間が判断して出すんですよ。上から、僕が、僕がいかに例えばなんかの役割に就いてたとしても、これをやれとかそういうような筋合いじゃないです。現場で判断するんですよ。 ほかに、はい、どうぞ。
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