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1月16日、国際原子力機関(IAEA)の報告書を受けて、欧米諸国は、対イラン経済制裁の解除を宣言した。写真は解除宣言を行うオバマ米大統領。(2016年 ロイター/Carlos Barria)
イランの勝利と日本の対米従属外交の敗北
http://new-party-9.net/archives/3247
2016年1月18日 天木直人のブログ 新党憲法9条
きょうのトップニュースは何といっても国際社会の対イラン制裁解除だ。
そして、それは米国のイランに対する敗北であり、中東情勢の激震の始まりである。
思えば1972年のホメイニ革命以降、米国とイランの関係は常に緊張関係にあった。
そしてその関係はこれからも基本的には変わらないにもかかわらず、米国がイランの核を認めたのだ。
米国が、直接の脅威でも何でもない北朝鮮の核にあれほど騒ぐ米国が、イスラエルを怒らせてまでもイランの核については目を瞑らざるを得なかった。
それは、当面の敵であるイスラム国との戦いにイランを味方につけるため、サウジアラビアよりイランを重視したということだ。
中東情勢が激変しないはずがない。
しかし、今ここで私が言いたいのはその事ではない。
対イラン経済制裁で思い出すのが日本のアザデガン油田放棄だ。
せっかく手に入れた日の丸油田を米国の圧力であっさり放棄した。
それをすかさず中国が買い取った。
当時アザデガン油田獲得に奔走した日本の企業や通産官僚たちは、いま、さぞかし悔しがっているだろう。
あのとき米国の要求を四の五の言ってはぐらかし、アザデガン油田を保有していたら、経済制裁が解除された今、大手を振って日本はイランの石油権利の利益を享受できたはずだ。
米国の支離滅裂な政策に追随するしかない日本外交の敗北である。
いまさら「イランの商機に後れをとってはいけない」などと言っているような日本が、生き馬の目を抜くような国際競争に勝てるはずがない(了)
◇
対イラン経済制裁、欧米が解除宣言 IAEAが核合意履行を確認
http://jp.reuters.com/article/iran-nuclear-idJPKCN0UV11S
2016年 01月 18日 07:09 JST
[ウィーン/ワシントン 16日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は16日、イランが欧米など6カ国との最終合意に従い、核開発の制限を履行したことを確認する報告書を発表した。これを受けて、欧米諸国は、対イラン経済制裁の解除を宣言した。
イランと6カ国は昨年、イランによる核開発活動の制限などを盛り込んだ最終合意に署名している。IAEAは今回、イランが核合意を履行したと判断。IAEAは「イランは(7月合意に)基づくすべての措置を履行し(制裁解除の)実行が可能になった」との声明を発表した。
米国は、イランに科していた銀行業務や鉄鋼、海運に関する制裁を正式に解除。欧州連合(EU)も制裁解除に向けた手続きを開始した。
これにより、多額のイラン資産が凍結解除となる。これまでイランでの活動を禁じられていた外国企業が参入を急ぐのは必至だ。一方、産油国のイランが市場に復帰することで、ただでさえ供給過剰の状態にある国際石油市場では、価格の下押し圧力が一段と強まる可能性がある。
イラン当局は同日、米紙ワシントン・ポストのジェーソン・レザイアン記者など5人の米国人の釈放を発表した。米国との間で合意した、収監者の相互釈放の一環として行われたもので、オバマ米大統領も、対イラン経済制裁に違反するなどしたイラン系米国人3人などに恩赦を与えた。制裁解除と合わせ、米・イランの緊張緩和につながる見通しだ。
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