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OPEC 事実上の減産で合意〜原油価格が上昇に転じるのか注目/nhk
http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/451.html
投稿者 仁王像 日時 2016 年 9 月 30 日 05:49:21: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

OPEC 事実上の減産で合意
9月29日 6時21分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160929/k10010710601000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_030

OPEC=石油輸出国機構は、アルジェリアで開いた非公式の会合で、原油価格の上昇に向けて、加盟国の生産量の上限を1日当たり3250万バレル〜3300万バレルとする事実上の減産で合意し、原油価格が上昇に転じるのか注目されます。

OPECは、原油価格の回復が頭打ちとなる中、対応を協議するため、28日、アルジェリアの首都アルジェで非公式の会合を開きました。その結果、原油価格の上昇に向け、加盟国の生産量の上限を1日当たり3250万バレル〜3300万バレルとすることで合意しました。OPECの加盟国のこのところの生産量は、1日当たり3300万バレルを超えていて、今回の生産量の上限は事実上の減産となります。OPECが減産することで合意したのは、世界的な景気悪化で需要が減少していた2008年12月以来、およそ7年9か月ぶりです。OPECでは、今後、加盟国の具体的な生産量の上限などの詳細を詰め、ことし11月に開く総会で正式に決定するとしています。
原油の生産調整を巡っては、ことし4月にサウジアラビアやロシアなど主要な産油国が、中東のカタールで増産の凍結について協議したものの合意に至らなかったほか、6月のOPECの総会でもサウジアラビアとイランの意見が対立し、合意に失敗していました。
原油価格は、ニューヨーク市場で、ことし2月におよそ12年9か月ぶりの安値をつけたあと、いくぶん持ち直しましたが、このところは供給過剰への警戒感もあって、1バレル=40ドル台で一進一退の値動きを続けていて、今回の合意で原油価格が上昇に転じるのか注目されます。


産油国側のこれまでの対応

原油安が長引く中、OPEC=石油輸出国機構の加盟国やロシアなどの産油国は、増産の凍結などの生産調整に向けた協議を続けてきました。
ことし2月には、サウジアラビアなどOPECに加盟する3つの国と非加盟のロシアの合わせて4つの産油国の石油担当の閣僚がカタールで会合を開き、生産量を1月の水準で据え置き、増産を凍結することで暫定的に合意したと発表しました。ただ、この合意はほかの産油国も同じように増産を凍結することが条件となっていました。これに欧米による経済制裁を解除され増産を計画していたイランなどが反発、4月にはサウジアラビアやロシアなど18か国の石油担当の閣僚がカタールで会合を開き、増産凍結に向けた協議を行いましたが、カギを握っていたイランの閣僚が会合に出席せず、協議は物別れに終わりました。
さらに、6月のOPECの総会でも、増産凍結を含む生産調整について再度協議したものの、原油価格が持ち直しつつあったことに加え、サウジアラビアとイランの対立もあって合意に失敗しました。
ただ、このところイランの原油の生産量は経済制裁を受ける前の水準近くにまで回復してきていたほか、欧米のメディアがサウジアラビアが態度を軟化させつつあるとも伝えていたことから、今回の会合で交渉の糸口を見いだせるのではないかという見方も出ていました。


原油価格の推移

原油価格は、ことし1月、中国経済の減速が鮮明になったことに加え、欧米による経済制裁を解除されたイランが原油の増産を打ち出したことで、供給過剰への懸念が一段と強まって大きく下落しました。
この結果、国際的な指標の1つ、北海産の原油の先物価格は、1バレル=27ドル台前半まで値下がりし、およそ12年2か月ぶりの安値をつけました。しかし、2月にサウジアラビアやロシアなど主要な4つの産油国が、原油価格の下落に歯止めをかけるため、ほかの産油国の同意を条件に増産の凍結で暫定的に合意したことから、供給過剰の状態が解消に向かうのではないかという期待が広がって、原油価格は上昇に転じました。
4月に主要な産油国が開いた会合では、増産の凍結で合意できなかったものの、5月には、カナダの産油地帯で起きた山火事や、ナイジェリアの政情不安で石油関連施設が閉鎖されたことで、北海産の原油の先物価格は一時、1バレル=50ドル台を回復しました。
また、ニューヨーク原油市場でも、2月におよそ12年9か月ぶりの安値をつけた原油の先物価格が5月には一時、1バレル=50ドル台まで値上がりしました。しかし、6月に開かれたOPEC=石油輸出国機構の総会で、増産の凍結をはじめとする生産調整で合意に至らなかったことから、原油価格は頭打ちとなり、その後、1バレル=40ドル台で、一進一退の値動きとなっていました。
 

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