http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/421.html
Tweet |
米国の殺人、昨年は10.8%増 「ファーガソン効果」か
By DEVLIN BARRETT
2016 年 9 月 27 日 13:03 JST
【ワシントン】米連邦捜査局(FBI)が26日に公表したデータによると、2015年に米国で発生した殺人件数は、前年比10.8%増加した。過去20年にわたる犯罪率低下傾向が終わりつつあるとの懸念が高まる恐れがある。
今年に入ってから公表された暫定的なデータで、暴力犯罪と殺人の増加が示されていたため、今回の結果はおおむね予想されていた。ただ、殺人件数の2けたの伸びは過去20年のどの年をも上回り、増加率も同期間で最大だった05年の3.7%を超えた。
14年には暴力犯罪の件数は前年比0.2%減少した。15年は財産犯罪(窃盗、放火、破壊行為など)が2.6%減ったものの、暴力犯罪は3.9%増加した。
ミズーリ大学セントルイス校の犯罪学者、リチャード・ローゼンフェルド氏は、殺人急増の主因として、警官による黒人の射殺に対する抗議行動が起きた大都市で、警察への不信感が高まっていることが影響したのではないかと指摘する。
ローゼンフェルド氏は「急増は特定の大都市に集中している。警察と地域社会との間の緊張が目立っている都市だ」と述べ、その例としてオハイオ州クリーブランド、メリーランド州ボルティモアとミズーリ州セントルイスを挙げた。殺人は米国各地に一様に広がっているのではなく、黒人の数が多い大都市に集中している。
米国で昨年発生した殺人件数は1万5696件だった。16年の暫定的なデータでは、殺人がさらに増加していることがうかがえる。イリノイ州シカゴでは急増しており、16年上半期の件数は316件と、前年同期の211件を大きく上回っている。一方でボルティモアと首都ワシントンで減少している。
ローゼンフェルド氏は、殺人増加が「ファーガソン効果」によって引き起こされている可能性がFBIのデータからうかがえると述べる。ファーガソン効果は警察などの法執行当局者がしばしば使う言葉で、最近の反警察の抗議行動によって生じていると考えられるマイナスの効果を指す。
14年にミズーリ州ファーガソンで18歳の丸腰の黒人少年が警官に射殺された事件をきっかけに、各地で抗議行動が起きた。FBIのコミー長官をはじめ一部の法執行当局者は、それ以降警官が録画ビデオで公の場で批判されることを恐れ、パトカーから降りて路上犯罪を減らす難しい任務に取り組むことに後ろ向きになっていると論じるようになっている。
これに対しローゼンフェルド氏は、別の力が働いている可能性も指摘する。警官が信用できない、怖いなどと思われている都市では、マイノリティー(少数派)や貧困地区の住民が、警察に話して問題解決を後押ししてもらうことに消極的になっている可能性があるという。
関連記事
黒人射殺抗議の反差別団体、これからどうする
ローンウルフ型テロ犯、くくれない動機
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwi-kpDVhq_PAhVCG5QKHQweDW8QFggeMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12281053434115554903104582338932494432366&usg=AFQjCNFQs2k4wN7l2BIxLm8QBUcAl_Gv5Q
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。