http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/391.html
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本来なら、これは「議論」板の方が似つかわしいとは思いますが、当のあっしら氏の影が見えなくなって久しく、後から、覘いていなかったので気が付かなかったと言い逃れることが出来ぬよう、出没の頻度が高く、今スレの主題に合った発言(スレタイレベルでも)も覗えるこちらの方が適してるんじゃないかと思いました。 もし板違いというなら従いますが、かねてより、どの板もコピペが殆どという現状に疑問がありまして、少しでもその状況に風穴を開けたいという思いもありました。 「報道の自由」度が72位ということですが、そうであればこそ、報道されてる内容とか流通している情報自体も、それに応じて、幾つものカッコに入れて捉えるべきものとでしょうし、コピペも補助的になされるべきじゃあないのかな?と思います。
ー以上、取りあえず、言わずもがなの前口上です。
北朝鮮“水爆実験”と拉致問題の行方(飯島勲内閣参与コラム):安倍政権の本音が窺えるもので北の“核実験” に同情的な解説
http://www.asyura2.com/16/senkyo200/msg/280.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 1 月 26 日 02:13:25:
上記スレは、安倍(政権)の(再)登場とその背景についての、貴方の評価なり観点を指し示したものですが、此れまでの、折に触れての、個別の論及を纏まった形で提示されているみたいなので、レスとしては時宜を逸しておりますが、この問題に関してのお立場は変わっていないでしょうから、それへの反論という形で、この問題の決着を付けたいと思いますーもちろん、貴方(の発言)に引導を渡すということです。
上記スレの論旨を、議論を解り易くする為に、以下に、箇条書き的に、書き出してみました。
@中国が“尖閣諸島国有化”で日中関係を険悪化させた野田首相の後任として安倍晋三氏を望み
A「日朝国交正常化」が最重要外交テーマになっている
B安倍首相の一見「媚びない外交」は、右派が嫌う融和外交を見えにくくするためのカモフラージュでしかない。
C安倍首相は、ある事件で北朝鮮に大きな政治的借りがあり、歴代米国政権にも約束し続けてきた
D安倍首相は、蓮池透氏が言うように「拉致問題を政治利用してのし上がった」というより、拉致問題解決を突破口として日朝国交正常化を達成するため、然るべき政治的地位を確保してきたと考えたほうが的確である。(06年にたいした実績もない安倍氏が首相になったのもそれが理由である)
E米朝平和条約締結は、日本が支払うおカネを代償として北朝鮮が “核とミサイルを放棄”することで現実のものとなり
F小泉元首相は、02年9月に米国の指示を受けて北朝鮮を訪問し「日朝平壌宣言」に署名したのである。六カ国協議も、日朝交渉が暗礁に乗り上げたことで設定された“予定外”の合議体である。
G朝鮮半島の統一も、北朝鮮が少しでも韓国に追いつくための経済開発に資する“日本統治時代及び戦後の補償(経済協力金)”が大きな支えになる。
H北朝鮮の“核実験”表明は、安倍政権(日本)に対する日朝国交正常化交渉進展の催促なのである。
@からHまで、全て誤認であり、間違っております。 全て、です。 まぁCについては、「ある事件で北朝鮮に大きな政治的借り」と、何やら思わせぶりな口振りで、本来であれば中身を確めてからにすべきでしょうが、「北朝鮮に大きな政治的借り」としている時点で政治特に国際政治にマル無知であることを示すので、端折ることにします。
先ず@の「日中関係を険悪化させた」のは野田首相という認識からして的外れもいいとこ、しかも発想が逆立ちしております。
何となら、「日中関係を険悪化させた」のは、民主党代表選の最中を狙って、海保が仕掛けたイワユル「中国漁船衝突事件」であり、その処理を巡っての管政権の対応も含めて日中関係は急速に険悪化したわけですから。 そのような状況を更に悪化させたのが付け火の常習犯石原チンタであり、事態を鎮火させる為(と官僚に言い含められたのでしょうが)ノダは「国有化」したのですが、陣笠レベルの政治能力しかないこの男には、官僚の振り付け通りに動くしか出来なかったはずです。 それに、単にノダ首相に限らず、三代続いた民主党政権そのものが官僚のパペット、操り人形であり、傍目には、これでもかというくらい、デクノボー振りを(官僚によって)発揮させられた(!?)のだから。
冷静に観れば、「政権交代」即ち国民の意思によって選ばれた政権を徹底的に愚弄することで、この国で実権を持っているのは誰か?誰が真の主人公なのか?を内外に指し示すことになったのですー無論、これは意識的になされたと考えるべきでしょう。 多くの人が「民主党がダメだった」としているが、それこそが官僚の思惑通り、貴方が野田の責任というのも、その術策に嵌まってることの証明以外ではありません。
もちろん、斯かる日本政治の実態くらい中国は先刻承知しており(何せK.V.ウォルフレンの「ー謎」が出てから20年以上経っていますしね)、その中国が「野田首相の後任として安倍晋三氏を望」むなんて100%あり得ないのです。 第一「中国が望む」だなんて、オチャラケでなければ、(国際)政治に丸で無知というしかない。 本当に信じられない発言です。 結局、北朝鮮の挑発的な行動とアベ(再)登場の意味が解ってないから、というしかありません。
そもそも「尖閣」という問題について、貴方(まぁ、貴方だけでなく、この問題を論ずる全ての人も、ですがね)は丸で解ってない。
論点を明らかにする為に、「尖閣」に関して、注目しておくべき出来事を、時系列を逆にして挙げてみます。
2012年「国有化」(ノダ)→「ヘリテージ財団において購入発言」(石原チンタ)→2010年「中国漁船衝突事件」→2009年「東アジア共同体構想」(鳩山政権)→1978年「(事実上)棚上げ合意」(福田政権)→1972年「施政権移管」(佐藤政権)→1971年「ガルフに石油鉱区権を与える」(台湾、蒋政権)→1970年「日・韓・台で大陸棚共同開発合意」(佐藤政権)
1978年の「棚上げ合意」のままの状態で推移していた「尖閣」ですが、鳩山政権が掲げた「東アジア共同体構想」で、新たな様相を帯びて来ることになる。 即ち「棚上げ」という現状凍結ではなく、日中をもっと高次な関係にすることによって、名存実亡、有名無実化して行く。 「構想」の中核に在ったのが「大陸棚石油共同開発」で、モデルとなったのは「独仏石炭鉄鋼共同体構想」。 つまり、対立の火種となっていた資源とその生産を共同管理機関の下に置くことで、両国の和解を進め、平和の基礎を築くということ。
この構想が出発点となって、やがてそれは欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)となり、EEC→ECと発展して、現在のEUとなることを考えれば、欧州と同じ方法で東アジアの平和を目指すものであるのは明らかでしょう。 もちろん、その裏にあるのは、対立と不和に存在理由を求める米軍を無意味化することで、アメリカ離れー自立する、ということです。
鳩山政権は官僚の妨害やサボタージュに会って、殆ど仕事らしい仕事も出来ないまま、ご存じの通り、わずか1年で叩き潰されて仕舞いますが、この「構想」が「アメリカと運命共同体」(=対米従属)を信じて疑わない霞が関官僚の神経をどれ程逆なでするものであったかが分かろうというもの。 「民主党代表選挙」時を狙って、海保が仕掛けた「中国漁船衝突」によって、「尖閣」を巡るベクトルを、強引に、逆に回し、挙げ句の果ては、二度とこの「構想」が日の目を見ることが無いよう、「尖閣」を「国有」つまり政治家から遠ざけ、官僚の手元に置いて仕舞う。 但しその際、官僚のいつもの手、木偶(ノダ)を立てて自らは影に隠れ、マッチ(チンタ)ポンプで、(決して官僚が意図したことでなく)止むを得ないかのような仕儀を装う。
お解りですかな? 「尖閣国有」は「東アジア共同体」への反動、或いは揺り戻しというべきなのですよ。 −今度は動かぬよう固定する、ということです。
また、鳩山政権「東アジア共同体構想」に対して佐藤政権「日・韓・台で大陸棚共同開発」、一見似てるように感じられるかも知れないが、ベクトルは真逆。 それに対して、チンタの「ヘリテージ財団において購入発言」と「ガルフに石油鉱区権を与える」はベクトルは同じーその意味するもの、及びその絡みについては後で述べます。
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