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トルコ政府 対立組織指導者の引き渡し米に求める〜米国務長官「引き渡し要請あれば協議へ」/nhk
7月17日 11時52分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160717/k10010599091000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_001
軍の一部が引き起こしたクーデター未遂を巡り、トルコ政府は激しく対立するイスラム組織が関与したとして、組織の指導者が住むアメリカ側に引き渡しを求めました。これに対しアメリカのケリー国務長官は、トルコ側と協議することになるとの見通しを示しました。
トルコでは15日、軍の一部が首都アンカラや最大都市イスタンブールで戦車やヘリコプターを展開しクーデターを試みましたが、およそ12時間後に政権側に鎮圧されて未遂に終わり、これまでに市民や警察官など161人が死亡したほか、トルコ軍は反乱勢力の兵士104人を殺害したとしています。
アンカラやイスタンブールなどではエルドアン大統領の呼びかけに応じて17日朝にかけても大勢の市民が街頭に集まって国旗を振りながら政権への支持を表していました。
一方、捜査当局はこれまでにクーデターに関わった疑いで軍の幹部を含む2800人余りを拘束したほか、裁判官や検察官2700人余りについても職務を解いて拘束することを決定し、軍や司法機関から反政権派の一掃を図る動きを強めています。
トルコ政府は今回のクーデター計画に、政権と激しく対立し軍などの内部に支持者がいるイスラム組織の「ギュレン教団」が関与したとみていて、16日演説したエルドアン大統領は、指導者のギュレン師が住むアメリカ側にギュレン師の引き渡しを求めました。
これに対し、アメリカのケリー国務長官は、現時点で正式な要請は受けていないとしながらもトルコ側と協議することになるという見通しを示しました。
米国務長官「引き渡し要請あれば協議へ」
トルコのエルドアン政権がクーデター未遂に関与したと指摘する「ギュレン教団」の指導者で、アメリカに住むギュレン師について、アメリカのケリー国務長官は、滞在先のルクセンブルクで記者団に対して、トルコ政府からギュレン師の引き渡しの要請は現時点では受けていないとしながらも、トルコ側と協議することになるという見通しを示しました。そのうえで、「トルコ政府が証拠を示せば、アメリカ政府として検討し適切に判断する」と述べました。
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