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誰が勝つ 「米大統領選」核心リポート <第41回>トランプの副大統領候補ペンスは無名で無難
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185906
2016年7月16日 堀田佳男 ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し
このふたりで戦う(左がペンス氏)/(C)AP
「エッ、誰この人」
ほとんどの読者はそう思われるに違いない。なにしろ、米市民でさえ「マイク・ペンス」という人物を知る人は多くないからだ。
米共和党ドナルド・トランプ(70)が副大統領候補に選んだマイク・ペンス・インディアナ州知事(57)は、一言で言えば「無難な人」。トランプは自身が過激で、時に暴言を吐く性格であることを熟知しているからこそ、温厚な保守派の政治家を選んだ。
直前まで副大統領候補として名前が挙がっていたニュート・ギングリッチ元下院議長は15日、フェイスブックで「ペンスは中西部諸州の有権者の票を取り込むためにはいい選択。しかもトランプよりも情緒が安定しているし、『普通の人』だから好ましい」とベタ褒め。ペンスは90年代、インディアナ州のテレビ・ラジオ番組の司会者で名を馳せた後、01年から13年まで連邦下院議員を務めた。13年から同州知事に就任し、今年11月には再選を迎えるはずだったが指名を受けて断念。ただ知名度という点では州内にとどまり、全米レベルで名前が知れ渡っていない。
政治的にはティーパーティー(茶会党)の先駆的な人物で、トランプよりも保守本流を行く。下院議員時代には下院共和党会議の議長も務めた。
ペンスには「今だからこそ」のスポットライトが当たるが、いつの時代でも副大統領は控え選手でしかない。大統領に不測の事態が生じた時に大統領に昇格するが、それ以外は一歩下がった所を歩き続ける従者の役回りである。
リチャード・ニクソン元大統領は1953年から8年間、アイゼンハワー政権で副大統領を務めた経験がある。回顧録には「副大統領というのは世界で最も退屈な仕事」と述懐しているほどだ。
しかも米有権者の中で、11月8日の投票日に副大統領候補を大統領よりも優先して考える人は、まずいない。主役はあくまで大統領なのである。出しゃばらず、静かに大統領についてくる人であれば、米国では「誰でも務まる副大統領」と言われているほどだ。
民主党ヒラリー・クリントンが「自分の従者」を選ぶのも間もなくである。
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