http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/505.html
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現役の政治家それも首相という立場から絶対に口に出すことはできないが、安倍首相の腹の内にあるイラク参戦についての思いも、山崎拓氏の思いとそれほどかわらないものだろう。
※関連参照投稿
「“従米政治家”安倍晋三氏自身、「アベ政治を許さない」と“半分ほど”思っている奇妙な政治構造の日本」
http://www.asyura2.com/16/senkyo208/msg/851.html
「イラク戦争参加「平和的手段尽くさず」 英調査委 ブレア政権を批判:反省ができる国家と見せ軍事介入を続ける狡猾な英国」
http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/497.html
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イラク戦争支持「対米追随外交だった」 山崎拓さん語る[朝日新聞]
聞き手・伊東和貴
2016年7月5日23時40分
日本はなぜ、2003年のイラク戦争を支持したのか。米国からはどんな働きかけがあったのか。当時、自民党幹事長だった山崎拓氏(79)に聞いた。
――03年3月20日、米国はイラクに侵攻しました。日本はなぜ開戦支持に至ったのでしょうか。
在日米国大使館は、日本がイラク戦争に協力するよう前年から動いていました。当時は外交政策に対する自民党の発言権が強かったので、自民党本部に米政府の高官がよくやってきて、イラク戦争についての日米防衛協力を求められました。
03年2月23日、来日したパウエル米国務長官と、公明党の冬柴鉄三、当時の保守新党の二階俊博両幹事長とともに米大使公邸で会いました。
「武力行使を行う時は国連決議が必要だ」と私が言ったところ、パウエル氏に「イラクが大量破壊兵器を保有していることはもはや疑いようもない。新しい国連決議が取れない場合は、(湾岸戦争の武力行使を認めた90年の)国連決議678号、(イラクに無条件・無制限の査察などを求めた)1441号の併用で行く」「イラクの大量破壊兵器は、この地域の最大脅威となる」と説得されました。
それで2月26日、私は小泉首相に「パウエル国務長官は、国連決議あるなしにかかわらずイラク攻撃に踏み切るつもりだ」と報告しました。首相は「日本の支持は(国連監視検証査察委員会がイラクの大量破壊兵器について国連安保理で委員長報告を行う)3月7日以降に決断したい」と話しました。
その後は、米側の通告▽国家安全保障会議▽政府・与党連絡会議▽閣議――の順で合議し、支持を決めることにしました。
――いま振り返って、日本のイラク戦争支持と自衛隊のイラク派遣をどう思いますか。
要するに対米追随外交でした。米国が同盟国である日本に同調を求めてきたことについて、日本は断る術(すべ)がなかったのです。問題なのは、日本の外交は国連中心主義よりも日米同盟堅持の方が優位にあることです。
――オランダや英国は独立調査委員会がイラク戦争を検証しました。日本は外務省が省内の意思決定過程の検証結果4ページを公表しただけです。きちんと検証すべきではないでしょうか。
もちろんです。イスラム国(IS)をつくった「製造責任」は、イラク開戦に賛成した日本にもあります。その意味では、検証は必要です。ただ、日本は人道復興支援という小さな役割を演じたに過ぎなかった。検証しても今後の米国の意思決定に影響を与えない限り意味はないとも思います。
――安全保障関連法の成立で、日本が米国の戦争に後方支援を求められる可能性が高くなったと指摘されています。
たとえば、ISが暴れ、米国がシリアなどに地上軍を派遣することになれば、日本にも支援要請が来るかもしれません。後方支援しますと言っているのですから。安倍晋三首相は「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にあり得ない」と国内では言っていますが、米大統領に直接求められたら、「はい」と言わざるを得ない状況をつくりました。
日本は小さな島国だから、今後よほどうまい外交スタンスをとっていかないと、身の置きどころがなくなってくる可能性があります。安全保障はそんなに生やさしいものではない。あと10年ぐらいは対米依存でいいかもしれないが、将来的にはちょっと危ないと思います。(聞き手・伊東和貴)
http://digital.asahi.com/articles/ASJ6X6HWRJ6XUTIL061.html?rm=476
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