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オーストリアの大統領選(大統領に政治権力はほとんどない)は、長年政治勢力のコアであったいわゆる中道派が決選投票にも残れず、俗に言う極右と環境派の決戦投票となった結果、環境派の候補がかろうじて勝利したとされていた。
昨日朝NHKBS1で放送された独公共放送ZDFはニュースで、オーストリアの不正な開票に前代未聞の恥ずべき出来事と非難していた。
確かに、現代民主政の基礎である選挙制度を瓦解させる不正行為は大問題である。
しかし、不正を明らかにせず蓋をした米国(2000年の大統領選が代表)や英国(昨年の総選挙)と違い、司法が選挙に不正があったことを明らかにし再選挙を命じたオーストリアのほうがずっと健全な国家と言えるだろう。
英国については、先週のEU離脱をめぐる国民投票でもなんらかの不正があったと思っている。
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大統領選挙のやり直しを オーストリア憲法裁判所[NHK]
7月2日 6時20分
オーストリアの大統領選挙を巡り、敗北した極右政党は開票作業に不正があり、選挙は無効だとして異議を申し立てていましたが、憲法裁判所は1日に申し立てを認め、選挙のやり直しを命じました。
オーストリアではことし5月、大統領選挙の決選投票が行われ、リベラル政党「緑の党」出身のファン・デア・ベレン氏が、極右政党「自由党」のホーファー氏を3万票余りの僅差で破ったのに対し、自由党は先月、憲法裁判所に対して、郵便で投じられた票の開票作業などで数多くの不正があり、選挙は無効だとして異議を申し立てていました。
これを受けて審理を進めていた憲法裁判所は1日、郵便投票のおよそ7万8000票について、決められた時間より前に開票作業が始められるなど、手続きに沿った開票が行われていなかったとして、申し立てを認め、決選投票のやり直しを命じました。
地元メディアによりますと、国全体で選挙がやり直しになるのは初めてだということで、新しい大統領は当初予定されていた今月8日に就任できず、議会の議長が代行する異例の事態となります。
やり直しの選挙は、秋ごろに行われるとの見方が出ており、ホーファー氏が勝利すれば、EU=ヨーロッパ連合の中で初めて極右政党出身の国家元首が誕生することになります。
ホーファー氏は、EU離脱の賛否を問う国民投票を行う可能性も示唆しており、やり直しの選挙はヨーロッパ各国からも注目されそうです。
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