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北朝鮮の李洙墉朝鮮労働党副委員長(左)と会談する中国の習近平国家主席(1日、北京)=新華社・共同
習主席、北朝鮮高官と3年ぶり会談 自制と対話求める[日経新聞]
2016/6/2 0:58
【北京=永井央紀】中国国営新華社によると、習近平国家主席は1日、北京を訪問中の北朝鮮の李洙墉(リ・スヨン)・朝鮮労働党副委員長と人民大会堂で会談した。約3年ぶりに北朝鮮要人と会談した習氏は、緊張する朝鮮半島情勢を巡り、自制と対話を求めた。李氏は金正恩(キム・ジョンウン)氏が党委員長に就任した5月上旬の党大会の内容を説明した。1月の核実験で冷え込んだ中朝関係を修復したい意向も伝えたとみられる。
国営中央テレビは夜7時のニュース番組のトップで会談内容を伝え、習氏が笑顔で李氏と会談する様子を放映した。習氏は党大会の説明に来た訪中団に対して歓迎の意を表明し「この訪問は中朝両党が重要な問題を戦略的に協議する伝統を体現している」と述べた。
中朝関係を重視しているとも伝えたうえで「朝鮮半島問題についての中国の立場は一貫して明確だ。関係国が冷静さを保って自制し、意思疎通を強化して地域の平和安定を維持することを望む」と強調した。習氏自ら中国が求める朝鮮半島の非核化を念押しした。
李氏は「北朝鮮は中国とともに中朝の伝統的な友好関係を強化発展し、朝鮮半島と北東アジアの平和安定を守りたい」との正恩氏のメッセージを口頭で伝えた。中朝両国は関係修復を探るものの、新華社は習氏の要求に対する北朝鮮側の具体的な反応については紹介していない。
北朝鮮は5月の党大会で核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」を確認し、非核化に応じない姿勢を強調したばかりだ。習氏が会談に応じるにあたり、中朝両国が核開発の問題でどう折り合ったかは不明だ。
中国の朝鮮半島研究者の中からは「原子力発電などの核開発は進めるが、核実験は封印すると約束したのではないか」との観測が出ている。5月の党大会で「責任ある核保有国」を宣言した正恩氏が今後は疲弊した経済の立て直しに向けて対外関係の強化にも動きだすとの分析が背景にある。
習氏と正恩氏による初の中朝首脳会談の開催に関して話し合われた可能性もある。ただ、中国の外交関係者には核開発をやめない北朝鮮への不満は強い。「南シナ海などの問題を抱えるなかで、北朝鮮問題に対する優先順位は高くない」(政府関係者)。中国側が金氏の訪中を受け入れるかどうかは不透明だ。
北朝鮮は2013年2月に3回目の核実験を実施した際も、3カ月後に崔竜海(チェ・リョンヘ)・軍総政治局長(当時)を特使として中国に派遣した。習氏はこの時も面会に応じ、同年7月には中国の李源潮・国家副主席が北朝鮮を訪れた。しかし、正恩氏の訪中にはつながらなかった。
中国側は会談で、核・ミサイル問題について話し合う6カ国協議への復帰も求めたとみられる。北朝鮮側は米国との直接交渉を希望しており、中国に仲介を要請した可能性が取り沙汰される。
中国政府関係者によると、中国の対北朝鮮政策は1月の核実験以降も現行体制を維持する方針に大きな変更はない。北朝鮮の体制が混乱すれば多くの難民が中国との国境地帯に押し寄せるとの懸念が強いためだ。
4回目の核実験を受けた国連安全保障理事会の決議に基づく制裁を4月5日から実施に移しているが、4月の貿易統計では石炭など禁輸対象品の貿易量の減少は限定的だった。北朝鮮に対する水面下の支援が今後も続くとの見方は多い。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM01H63_R00C16A6FF2000/?uda=DGXZZO0242484019022010000007&nf=1
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