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1年8か月前に乳がんが見つかったというが…
注目高まる乳がん検診 マンモグラフィー効果は多様な見解
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160618-00000015-pseven-soci
女性セブン2016年6月30日号
「朝から晩まで、電話が鳴りやまないんです。あんなことは初めてでした」(都内のある婦人科クリニック)
市川海老蔵(38才)の会見翌日の6月10日。妻・麻央(33才)の闘病生活を知った女性たちが、乳がん検診の予約に殺到し、多くの病院ではいつになく慌ただしい雰囲気となった。都心の大学病院の婦人科を訪れた女性もこう証言する。
「平日なのに、待合室はあふれんばかりの人がいて…。診察を受けるまでに2時間もかかりました。有名人の発言の影響というのは本当に大きいんだな、と…」
しかし昨今、この乳がん検診については疑問の声もあがっている。乳がんのステージは大きく初期の0期〜IV期までの4つに分類され、生存率はがん腫瘍の悪性度によって変わるため一概にはいえない。治療法もさまざまで、腫瘍部分を取る「部分切除」や乳房全体を切除する「全摘」など手術にもいくつか種類があるが、併せて抗がん剤やホルモン治療などを行うのが一般的だ。乳腺外科・ベルーガクリニックの富永祐司院長が話す。
「抗がん剤でがんを小さくしてから手術をするケースが多いですが、手術まではだいたい半年前後。1年8か月もの間、手術に踏み切っていないとすれば転移の可能性がありますが、治療を続けながら日常生活を送ることは可能です。
麻央さんのように30代で乳がんにかかる若年性乳がんは極めて珍しく、大きな要因としては遺伝の影響があります。若年性乳がんは進行が速いのも特徴です」
乳がんは40代後半から50代に多く、各自治体も助成費を投じての検診案内は30代後半からがほとんど。さらに、妊娠中や授乳中はがんを見つけにくいという。妊娠するとほとんどの病院が子宮頸がんワクチンを受けるよう推奨するが、乳がん検診は同様ではない。
「妊娠中は乳腺が通常の状態とは異なっているので、早期の小さながんは見つけにくい。また、妊娠、授乳を経ると血流がよくなりホルモンが過多に反応することでがんの成長を促す可能性も高いです。妊娠、授乳中は乳房が張るのは自然現象ですから検診を受けるのは断乳してからです。
妊娠中に新たながんができることはありませんが検診しない期間が空くことで、一気に成長してしまうこともあります」(富永院長)
芸能界ではここ最近、乳がんについてのニュースが続いている。昨年9月には北斗晶(48才)、11月には生稲晃子(48才)が4年8か月にわたって乳がん治療を続けてきたことを告白、今年3月には南果歩(52才)が初期状態で手術を受けていたと明かした。
統計を見ると、日本において乳がん患者は増加の一途をたどり、50年前は50人に1人だったのが、現在では12人に1人が罹患するといわれるほどだ。医師や啓発団体はその要因の1つに「検診率の低さ」を挙げており、「早期発見、早期治療のためには検診に行くこと」を推奨するが、北斗は毎年欠かさず検診を受けており、麻央も、検診でわかったときにはすでに深刻な状態まで進行していた。
乳がん検診には最も基本的な「視触診」と、「マンモグラフィー」(乳房をX線で撮影)、「エコー」(ゼリーを塗った乳房に超音波の端子をあてて内部を観察)がある。
一般的に乳腺が発達している若いうちは超音波、40代前後からはマンモが良いとされているがいずれも発見率は100%ではない。
しかし近年、マンモグラフィーについて海外では「意味がない」「リスクがある」との意見も強い。実際、2014年5月にはスイス医療委員会が「マンモグラフィーは死亡率を低下させない」として廃止勧告、2009年には米国予防医学特別作業部会が「推奨しない」と結論づけたことを発表。2014年にはカナダ・トロント大学も「マンモグラフィー検診は、乳房触診検査や通常診療のみの場合に比べ乳がん死を低減しなかった」と指摘した。
新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が言う。
「検診を受けた人と受けない人の死亡率は統計学的に有意な差がないという報告があります。つまり乳がん検診に有益性はありません。
乳がん患者が増えているのは単純に検診率の上昇とともに過剰な診断が増えているからでしょう。死亡者数はほぼ横ばいです。誤診によって投薬や切除されてしまうこともあるなど不利益もあります」
マンモグラフィーへの疑念と同時に、日本では視触診に対する見直しの動きもある。
「厚生労働省は2015年に、《乳がんの早期発見という観点からはしこりを発見する視触診は最適な検査法であるとは言い難い》としていて、全国各地の病院のなかには視触診を廃止した病院もあります」(富永院長)
ではどうすればいいのか。富永院長が続ける。
「2015年に東北大学の教授らによるグループが発表した論文で、マンモグラフィーと超音波を併用すると発見率が1.5倍上がったことが報告されました。調査の中心となった対象は40代ですので、特に50才までは併用することをおすすめします」
大切なのは“検診しているから大丈夫”“若いから大丈夫”といった「○○だから大丈夫」という油断を捨てることだ。
自分の手で体をなぞるセルフチェックを欠かさないようにし、日々の変化を見逃さないことが求められる。海老蔵は6月10日、会見後に「検診に行きます」というコメントが殺到したことを受け、ブログにこう綴った。
《これってマオがとても喜ぶなぁと想いました。マオは元気になったら少しでも世の中の為に役立ちたいと思っているので…。(中略)今回の事で多くの方が検査をして場合によっては救われる方も出てくる。その様なとらえ方ならば昨日の会見はよかった》
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