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避けられない老眼、対策は3通り
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水晶体の硬化は10代から始まっている
2016年12月19日(月)
伊藤 和弘
暑かった夏が終われば、いよいよ読書の秋。ところが40代半ばともなると、小さい字が読みにくくなってくる。これが老眼。医学的には「完全矯正下で40cm視力が0.4未満」と定義されている。つまり、裸眼や近視用の眼鏡をかけた状態で、目から40cm先のものが見えにくくなることだ。
「原因は水晶体の硬化。進行度合いに個人差はあるが、全ての人に起こる現象」と、南青山アイクリニック(東京都港区)の戸田郁子院長は説明する。
老眼の原因は水晶体の硬化
●水晶体が柔軟に変形してピントを調節する
●水晶体の硬化は10代から始まっている
出所:『医療従事者のための眼科学』(医学書院)
眼球においてレンズの役割を担う水晶体はもともと柔軟な器官だ。周囲についている毛様体筋という筋肉の動きで、近くを見るときは水晶体が厚くなってピントが合う。ところが年を取ると水晶体が硬くなり、変形しにくくなる。実は、水晶体の硬化は10代のうちから始まっている。40代になると40cm先にピントが合いにくくなり、読書に支障を来すようになるわけだ。
老眼は放っておいても進行が早まるわけではないが、ピントが合わないものを無理に見ようとする負担は大きく、「頭痛や肩こりの原因にもなる」と戸田院長。早めに手を打った方がいい。
対策は眼鏡(老眼鏡)、コンタクトレンズ、手術に分けられる。
一般に「遠近両用」と呼ばれる二重焦点レンズは眼鏡だけではなく、コンタクトにもある。レンズの上部が遠くに、下部が近くにピントが合うようになっていることが多い。戸田院長によると、「1日で使い捨てられる遠近両用コンタクトの利用者も増えている」という。
老眼の手術は、主に2通りある。一つが、水晶体の代わりに遠近両用の眼内レンズを入れる「マルチフォーカルIOL」で、数年前からは遠、中、近の3カ所に焦点が合うトリフォーカルIOLも登場。もう一つが、片目だけレーシック手術を行う「モノビジョン・レーシック」だ。モノビジョンとは、左右のピントを人為的に変え、片目で遠くを、残りの片目で近くを見るようにする手法。両目を器用に使い分けることで、近くも遠くも見えるようになる。
モノビジョンは、手術ではなく眼鏡によっても可能で、その場合、片目を近視用、片目を老眼用のレンズにする。ほとんど利き目だけでものを見ている人には向かないが、「治療を受けた人の評判はかなりいい」と戸田院長。なお、老眼の手術は原則的に健康保険の適用外で、数十万円の費用を要する。
老眼は老化現象で予防は不可能だが、「見た目が若い人は進行が遅い傾向がある」(戸田院長)。水晶体の老化を進める紫外線、ストレスなどにより増える活性酸素を避けるといったアンチエイジングな生活で「進行を遅らせられるかもしれない」と戸田院長は話す。
(日経ビジネス2016年9月5日号より転載)
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