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残業ゼロがすべてを解決する
【第15回】 2016年12月29日 小山 昇
管理職の半分、社員の半分を異動させたら、こうなった!
小池都知事が「夜8時には完全退庁を目指す」、日本電産の永守社長が「2020年までに社員の残業をゼロにする」など、行政も企業も「残業ゼロ」への動きが急加速中!
株式会社武蔵野は、数十年前、「超ブラック企業」だった。それが日本で初めて日本経営品質賞を2度受賞後、残業改革で「超ホワイト企業」に変身した。
たった2年強で平均残業時間「56.9%減」、1.5億円もの人件費を削減しながら「過去最高益」を更新。しかも、2015年度新卒採用の25人は、いまだ誰も辞めていない。
人を大切にしながら、社員の生産性を劇的に上げ、残業を一気に減らし、過去最高益を更新。なぜ、そんな魔法のようなことが可能なのか?
『残業ゼロがすべてを解決する』の著者・小山昇社長に、「ある日突然、毎年135%成長の会社に起きたこと」について語ってもらおう。
変化とは「人を変える」こと
小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/
武蔵野に、いわゆる「生え抜き」の社員は少ないです。
勤続28年の猿谷欣也本部長は、同じ部署で同じ仕事を長く続けていません。
2015年12月、武蔵野の業績は「過去最高売上(最高益)」だったため、賞与を20%増(前年比)にしました。
会社の業績がいいときは、どうしても、社員の気持ちは緩みます。
私は、社員の危機感を煽るため、2015年12月1日付で、「管理職の半分」を異動させた。部署や上司が変わったりで、「殿、いよいよご乱心か!」と社内は大騒ぎです(笑)。
それだけではありません。
2016年4月1日付で、社員の半分を異動させた。
通常、自社の経営が順調だと社長は変革を怠ります。「うまくいっているのだから、変える必要はない」と考えます。けれど、私の考え方は逆です。
順調なときこそ積極的に人事異動をし、組織を変革しています。
目先の利益を追求するのであれば、実績を挙げている社員を動かす必要はない。しかし、
人の流れが滞ると、社内の空気が淀み、活気がなくなります。
変化とは、人を変えることです。
大規模な人事異動を行うと、一時的に現場は混乱します。
でも、組織を活性化させるためには、人事異動で会社を変化させる必要があります。
他業界の常識をマネると「業界の非常識」になる
たとえば、あなたが飲食店の社長だとします。
雨の日、飲食店はどうしても売上が落ちます。客足が落ちて従業員が暇を持て余しているとき、社長のあなたは、どのような指示を出しますか?
次の「3つ」から選んでください。
1.「客足は減っているけど、全員、閉店時間まで気を緩めないように」
2.「客足が減ってきたので、アルバイトはもう帰っていいよ。閉店時間までいなくていいから」
3.「客足が減ってきたので、アルバイトはもう帰っていいよ。早く帰っても、閉店時間までいたことにしてその分のバイト代は払うから、安心していいよ」
私なら、「3」を選びます。
仮に、「7時間で7000円」(時給1000円)もらっていたアルバイトが、1時間早く上がったにもかかわらず「6時間で7000円」もらえたら、どう思いますか?
「うれしい」と思うでしょう。そして、アルバイトの定着率もよくなる。
私は、1000円余分に払ってでも、「従業員が楽しく働いてくれるほうがいい」と思います。
「仕事もせず、早上がりをしているのに、アルバイト代を余分に払うのはおかしい」と思われるかもしれませんが、そう思うのは常識にとらわれているからです。
会社に変化を起こすには、今までの考え方や常識を捨てて、非常識を積み上げていくことです。
「今と同じ考え方」「今と同じやり方」「今と同じ人」を捨てて、「新しいこと」を取り入れなければ、会社を変えることはできません。
そう言うと、多くの人が「今まで、誰もやっていないこと」をやろうとしますが、それは間違いです。
「新しいこと」は、「今まで、誰もやっていないこと」の意味ではなくて、
「他の人は成果を出しているけれど、自分はまだやっていないこと」
「他業界の常識で、自分の業界ではまだ常識になっていないこと」
「すでにあるものの組合せを変えること」
です。
新しいことをするなら、「業界の非常識」をたくさん積み上げましょう。
では、「業界の非常識」とは何か?
非常識と言っても、常識を欠いたことをするのではありません。
「他業界の常識や、他業界でうまくいっていることを、自分の業界で最初に実行すること」です。
サービス業なら、製造業で常識となっていることを自社に転用する。
製造業なら、エンターテイメント業界で成果の出ている取り組みを取り入れる。
ライバル企業と同じことをしていては、差は縮まりません。
同業種の場合、どうしても既成の枠組から抜け出すことができない。
だとすれば、「他の業界」の成功事例を取り入れるのが正解です。
賀川正宣会長は、携帯電話販売、飲食、自動車販売、人材教育などさまざまな事業を束ねる株式会社NSKKホールディングス(兵庫県)の代表です。
賀川会長は、「エマジェネティックス(EG)」と呼ばれるプロファイルを導入して、組織力と接客サービスの向上に取り組んでいます。エマジェネティックスとは、脳科学の理論と50万人以上の統計をもとにして、人間の個性を分析するプログラムです。
「自分自身の強みと可能性の理解」「生産性の高いチームビルディング」「個人の資質の向上」などに役立つため、結果的に残業削減が期待できます。
「社内に全員のプロファイルを貼り出して、お互いのプロファイルを意識しながらコミュニケーションを取れるようにしています。人事にも積極的に活用していて、新卒の採用や新規事業の立ち上げのときにもプロファイルを駆使しています」(賀川会長)
ラーメン店や携帯電話販売の仕事に、脳科学や統計学を駆使したプログラムを導入した賀川会長も、業界の非常識を取り入れて成功した経営者のひとりです。
小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
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知ったら住みたくなるケンミン性
【第8回】 2016年12月29日 ダイヤモンド・オンライン編集部
なぜ大阪人は関東人より厚切りの食パンを好むのか
通天閣がある新世界は、大阪名物の串揚げ屋、幸福の神様のビリケンさん像、昔ながらの喫茶店などがありディープな一帯だ
「アクの強さ」は日本一といっても、異論はないだろう。ヒョウ柄のおばちゃん、“アメちゃん”、六甲おろし、お好み焼き定食、探偵ナイトスクープが好き、笑いが最優先、図々しい、緑が少ない、ゴテゴテしている、浪花節、やしきたかじん(故人ではあるがファン多数)の地位が高い。聞けば、出てくる出てくる、大阪にまつわるイメージ(もしくは偏見)。
よしもと芸人をテレビで見ない日はないし、関西弁をテレビで耳にしない日もない。知ったつもりになっている「大阪」だが、
「大阪って、なんとなく怖い。楽しみ方もわからないので、出張で大阪に用があるときは、京都に泊まります」
という女性もいた。
「はい、お釣り百万円!」
大阪が濃い3つの理由
「なんとなく怖い」大阪のイメージを生み出しているものは何なのか。出身者たちに話を聞くと、とにかく「濃ゆい」県民性、いや、府民性が見えてきた。
飴ちゃんをくれる、ヒョウ柄や派手な服を好むなど大阪人の中でも「大阪のおばちゃん」と言われて浮かぶイメージはとても濃い
まずは一つめ、人が濃い。6年前に東京に引っ越した大阪市出身の30代の男性は、全国チェーンのカフェで店長をしていた頃の経験をこう話す。
「レジでの会話ひとつとっても、お客さんがとにかくグイグイ入ってくる。誕生日いつなん?何が好きなん?って聞かれて、誕生日にチーズをもらったことがあります(笑)。旅行に行ったときに店舗に対してお土産を買ってきてくれるお客さんもいました」
別の大阪市出身の男性も言う。
「飲み屋のカウンターで飲んでいても、知らないうちに知らないおばちゃんが話に入ってきますよ(笑)」
そんな大阪人の類稀なる対人スキルに関連して紹介したいデータがある。
物騒な話だが、それは自殺率の低さだ。人口10万人あたりの自殺者数(警察庁発表、2015年)は14.7。ワーストの秋田県が26.8で、大阪は全国でもっとも低い数字だった。市町村レベルでの対策の強化が奏功している面もあるが、おせっかいで一見「濃ゆい」大阪の人間関係が、抑止力になっていることも否定できないのではないだろうか。
とはいえ、関西出身でない人は、大阪特有のコミュニケーションに面食らってしまうことも。筆者も「はい、お釣り百万円」と言われて、何かツッコミを入れなくてはいけないのか、悩みながら「あぁ…あはは……」と苦笑するだけで終わってしまった経験がある。大阪出身者いわく、
「あ、それはスルーして大丈夫です。お約束として、自己満足で言ってるだけですから(笑)」
とのことなので、ご参考まで。
たこ焼き器を持っている家庭が珍しくないほど、大阪人のソウルフードと言えるたこ焼き
そして二つめ。食文化が濃い。たこ焼き、お好み焼きなど「粉もん」は言うに及ばず、大阪で外せないのが実は「カレー」だ。「USJぐらいしか観光するところはないけど、大阪行ったらカレーは食べたほうがいい」との声が複数あがった。
なぜ大阪でカレー文化が発展したのか。明治時代にカレーが日本に上陸したとき、最初に飛びついたのが新しもの好きな大阪人だったという。ご飯とルウを一気にかき込めるので、せっかちな大阪人の気質に合っていたとも言われる。バーモントカレーで固形タイプのルウを全国に広めたハウス食品は、大阪で創業した企業だ。
大阪はカレー先端都市で、名店も多い
大阪カレーの定番とも言えるカレーショップ「自由軒」や「インデアンカレー」は、卵を乗せるのが特徴。さらに、大阪からブームが始まり、今年全国に波及したスリランカカレーも忘れてはいけない。お皿に数種類の副菜が盛られていて、それらをルーとライスとごちゃ混ぜにして食べるのが特徴だ。
大阪といえば関西代表といって差し支えないが、関西と関東で長く続く論争に「食パンの厚さ問題」がある。機会があったら、周りの人に、何枚切りが好きか聞いてみてほしい。6枚切りに平均値があるのは間違いないが、関西人は5枚切り、4枚切りといった厚切りを好む傾向があり、関東以北では8枚切りを好む人が増えるという傾向があるようだ。その証拠に、大阪に本社を置く神戸屋の食パン「もちふわ匠の逸品」は、4枚切りは関西地域のみ、8枚切りは関東地域のみで販売している。
厚切りはもちもち、ふわふわの食感
「子どもの頃は長い1斤の食パンを自由に切って食べていた。4枚切りはその厚さに近い。6枚切りなんて食べた気ぃせぇへん!東京生まれの夫も今や4枚切り派」
と関西出身の40代女性は語気を強めた。
食卓から離れて、街の様子にも目を向けたい。そこで見えてくるのが三つめ、自転車文化の濃さだ。
夜の道頓堀にも自転車が沢山止められている
「大阪はとにかく自転車が多いです。日本の中国と言ってもいいぐらい。坂が少なく平坦だからかもしれません」
と話すのは大阪市出身の男性。大阪では通勤や通学も駅まで自転車で行ってから電車に乗る人が多い。東京にきて自転車の少なさに驚いたという。
自転車の絶対数が多いだけならいいのだが、問題はマナーの悪さと自転車事故の多さだ。全交通事故に占める自転車関連事故の割合(大阪府警察、2015年)は、全国平均が18.4%なのに対して、大阪は30.1%。自転車関連事故での死者数は50人で、全国最多という結果だった。原因は信号無視などの法令違反が多く、大阪府警は対策に乗り出している。
通勤ストレスや残業から解放
つっこみどころがない大阪都市部での暮らし
ここまで、日々の生活に根ざした大阪人の特徴を見てきたが、実は大阪がいま力を入れているのが、「都市部から都市部へ」という移住モデルのプロモーションだ。
「ボケない大阪移住プロジェクト」もそのひとつ。主催は大阪府で、移住を考えている東京圏在住者に対し、仕事や暮らしに関する情報とプログラムを提供し、Uターン/Iターン/Jターン(*)を促進するのが目的だ。地方創生で多くの自治体が取り組む「都市部から自然豊かな地方への移住」ではなく、「都市部から都市部への都市間移住」のモデル構築を目指している。いつもはボケている大阪だけど、いっさいボケずに、つっこみどころがないほどの素敵な仕事と暮らしを提案します、というのがプロジェクト名の由来とのこと。
担当者はこう説明する。
「大学卒業後に東京圏に就職するケースが多く、年間1万人程度の人材流出があります。優秀な若い人材が、東京に流出している状況に歯止めをかけようと始まったプロジェクトです」
キャリアの選択肢を増やしたい20〜40代からの問い合わせが多く、この秋には学生から社会人まで30名ほどが「おためし移住プログラム」として、仕事体験や、スタートアップでの起業体験に取り組んだ。
*故郷から都会に移住した後で、故郷に近い中規模都市に移住すること
受け入れ企業のひとつ、木村石鹸工業株式会社に勤める峰松加奈さん(26)も、東京から大阪への都市間移住を実現したひとりだ。
実際に大阪に住んで、どんなことを感じたのか。峰松さんに話を聞いた。峰松さんは2015年の夏に転職をきっかけに移住するまで、大阪は出張や観光で行ったことがある程度だったという。生まれも育ちもずっと東京だ。
「田舎だったら(移住に)抵抗があったかもしれません。でも大阪はなんでもある。買い物もできるし、交通の便もいい。かといって、田舎にありそうな面倒なご近所づきあいもない。とっても満足しています」
いちばんの変化は、「自分で暮らしをコントロールできている」という実感ができたことだ。
東京では24時間全部を会社のために使っているという感覚だった。満員電車での通勤のストレス、残業の多さ。以前は3食コンビニという日もあった。
東京から大阪に転勤した知人曰く、「梅田、新大阪周辺はマンションが多く単身者や転勤族が暮らしている」。写真は梅田茶屋町
「いまは朝晩自炊しています。ご飯作って、洗濯して掃除してお風呂に入って寝る、っていうのが、平日にできる。東京では考えられなかったことです。もちろん会社によるとは思いますが、大阪の知り合いは、東京ほど残業していない気がします」
自由に使えるようになった時間で、プログラミングスクールに通ったり、と充実した時間を過ごしている。友人たちと飲みに行くことも多い。
「大阪は街がコンパクト。ざっくり言うと、梅田か難波しかない。東京でいえば、新宿か原宿しかない、という感じ。友達もだいたい近くに住んでいるから、タクシーも一緒に乗ることができて便利です」
東京が嫌いで大阪に出たわけではない、という峰松さん。それでも、実際に住んでみたら、大阪での暮らしが「ちょうどいい」と感じている。
勤める木村石鹸は、大正13年創業の老舗でありながら、ITベンチャー出身の4代目社長が舵を取るユニークな会社。自社ブランド製品の開発に力を入れており、峰松さんは入社1年目でありながら、新規事業室の立ち上げなどを任せられてきた。
中小の優良企業が多い大阪。代替わりをして、新しいことにチャレンジしようとしているタイミングでもある。県外から積極的に採用している企業も多いという。ワークライフバランス重視で転職を考えている人は、「都市としての大阪」への移住を視野に入れてみるのも、おもしろいかもしれない。
(ライター 高橋有紀)
http://diamond.jp/articles/-/112583
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