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深夜の運転は判断力も鈍ってしまいがち
タクシー運転手は実質定年なしの現状 暴走対策は万全か
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161130-00000008-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 11/30(水) 7:00配信
高齢ドライバーによるクルマの事故が後を絶たないが、乗客を乗せて走るタクシー運転手の高齢化も大きな問題となっている。
11月27日、千葉県浦安市の路上で65歳のタクシー運転手が走行中に突然意識を失い、乗っていた客が後部座席から身を乗り出してハンドル操作を行なうという事故が発生した。タクシーは別のクルマや歩行者と衝突することなく、フェンスにぶつかって停止。幸い乗客は軽いケガで済んだものの、運転手は搬送先の病院で死亡した。
65歳といえば、一般企業では定年にあたる年齢だが、タクシー業界ではまだ“現役バリバリ”でハンドルを握っている世代だ。2014年に国土交通省が発表した調査によれば、タクシー運転者の平均年齢は58.7歳で、全産業労働者の平均42.9歳と比べると15歳以上も高い。
では、タクシー運転手に定年はないのだろうか。
「法人タクシーの事業所に就職した運転手は社員扱いなので、一般企業と同じように60〜65歳を定年に定めている会社が多い。だが、定年を迎えた後でも1年更新のアルバイト(嘱託)として働ける事業所がほとんどで、運転に問題がなければ75歳程度まで働き続けられる仕事といえる」(経済誌記者)
定年後にタクシー運転手に転職する人が多いのは、こうした門戸の広さにあるといえる。
しかし、いくら運転に自信を持っている人でも、年齢を重ねることで、知らず知らずのうちに長時間の運転に耐えられる体力や咄嗟の判断力が衰え、大きな事故に繋がるケースが多々ある。それは乗務経験の長いプロのタクシー運転手でも例外ではない。
東京・下町界隈を流す50代のタクシー運転手が語る。
「ウチの事業所も高齢化が進み、私より年上のドライバーはたくさんいますが、やはり年を取れば取るほど事故を起こすリスクが高まります。
交差点での人や自転車の巻き込み事故や、視界不良の夜や雨の日の追突事故、無線呼び出しに焦ってアクセルとブレーキを踏み間違え、電柱や民家の塀に突っ込むなど、様々な事故報告を聞きます。深夜に道路上で寝ている酔っ払いに気付かずひいてしまったなんて事故もありました。
細心の注意を払っていれば未然に防げた事故もたくさんありますが、やはり年を取るに従って判断力や認知力が鈍ってくることは確か。歩合制で過酷な勤務スタイルを強いられていることも要因だとは思いますが……」
法人タクシーの勤務形態は、1回の乗務で8時間ほど運転し、月22〜24回乗務する「日勤」のほか、20〜30時間のインターバルを挟めば最大21時間(3時間の休憩含む)連続で運転できる「隔日勤務」がある。ほぼ丸1日運転に従事していれば、タクシードライバーでなくても疲労が溜まるのは当然だ。
「どうしても不規則な生活で運動不足になりやすく、肥満体型の運転手も多い。会社からは定期健診のほかに、メタボ改善のプログラムや無呼吸症候群の検査なども勧められますが、なかなか病院に通う余裕がありません。
乗務当日の健康状態は、行きと帰りの『点呼』の際にちょっとした体調の変化でも報告することが義務付けられています。
特に高齢ドライバーは風邪っぽいと言うだけで休まされることもありますが、先日の事故のように突然死までは防ぐことができません。乗務中ではなく自宅の風呂場で倒れてそのまま亡くなる運転手の話もよく聞きますし、それだけ不健康になりやすい仕事であることは確かです」(前出の50代運転手)
とはいえ、業界を問わずに進む労働者の高齢化や、慢性的な人手不足を考えれば、タクシー業界の高齢化もさらに深刻になる恐れがある。
「高齢ドライバーの運転技能講習を頻繁に開いたり、より厳しい健康状態のチェックを徹底することはもちろん、不測の事態を避ける対策は必要不可欠といえる。自動ブレーキなど運転支援システムの標準装備、場合によっては運転手以外でもボタンを押せばクルマが止まる『緊急停止装置』も交通事故防止に役立つかもしれない」(前出・経済誌記者)
いま、人々の移動手段の進化形として、一般ドライバーでもタクシー運転手になることができる「ライドシェア(相乗り)」サービスの解禁が叫ばれている。だが、人命を預かるサービスである以上、高齢ドライバーの“暴走対策”の観点も含め、安全議論を尽くさなければならない。
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