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貯金1000万円の人が実はしない行為…少額出費の連鎖で全然貯金できない人との違いとは
http://biz-journal.jp/2016/11/post_17322.html
2016.11.30 構成=編集部 Business Journal
朝、カフェに寄ってコーヒーで一息つき、日中は仕事の合間にコンビニエンスストアに駆け込んでお菓子や飲み物を購入、会社帰りにも「がんばったから」とちょっとした出費を繰り返す。また、休日にはインターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を眺めているうちに物欲が刺激され、気づけば「注文完了」の画面になっている……。
その結果、「特に大きな買い物はしていないはずなのに、お金が貯まらない」「“安物買いの銭失い”になって、まわりにはいらないものがあふれている」という状態に陥っていないだろうか。
誰もが「貯めたい」と思っているにもかかわらず、知らぬ間に手元を離れてしまうのがお金だ。貯まる人と貯まらない人の違いはどこにあるのか。10月に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)を上梓したファイナンシャルプランナーの西山美紀氏に聞いた。
■貯蓄下手は文句ばかりで怒りっぽい?
――これまで、貯まる人・貯まらない人のべ500人以上に取材し、1万件以上のお金に関するデータを分析してきた西山さんから見て、それぞれの特徴などはあるのでしょうか?
西山美紀氏(以下、西山) まず、お金が貯まるかどうかは年収の差だけで決まるわけではありません。大切なのは、お金の使い方や日々の生活習慣などの“体質”です。貯蓄ができない人は、お風呂の栓がズレていてお湯がたまらないように、お金が少しずつ漏れ出ているケースが多いです。
――具体的には、どういったことでしょうか?
西山 毎日、カフェでコーヒーをテイクアウトするのが日課になっていた男性は、その出費だけで月1万円を超えていました。また、コンビニで毎日500円ぐらいの買い物を無意識に続けている場合も、月に1万円を超えてしまいます。前者の場合、自宅で保温マグにコーヒーを入れて持参することでお金が貯まるようになりました。後者の場合はレシートを捨てずに1週間分ぐらい取っておくと、「この店に立ち寄ることが多いな」「こんなものを買っているんだ」と自分の消費行動が「見える化」されて気づくことができます。
夜寝るまでパソコンやスマートフォンを見ているのも特徴です。ネットは非常に便利ですが、誘惑が多く物欲が刺激されるため、無駄な出費につながりやすいのです。「週に3日は寝室にスマホを持ち込まない」などのルールを決めるのもいいでしょう。また、日用品や食品などを買いだめしたものの、結局そのままで無駄遣いになってしまうというケースも多いです。「安く買うこと」は節約のコツではありません。自分の生活サイズに合ったものを適切に買うことが節約の鉄則です。
――本書では、「月1万円の無駄遣いを貯蓄に回すことができれば、年間12万円、10年で120万円のお金になる」と伝えていますね。ほかに貯めるコツはありますか?
西山 貯めるのが苦手な人は怒っていることが多く、1000万円以上貯めている人はあまり怒らないという傾向があります。前者は「時代が悪い」「上司が悪い」「ボーナスが出ないなんて、うちの会社はひどい」と文句を言って、ストレス解消にお金をどんどん使っていることが多いのですが、当然ながら人のせいにしても問題は解決しないのです。
一方、貯めるのが上手な人は問題を直視した上で「じゃあ、自分はどうすればいいのか」と考えて、お金に関する情報を集めたり、勉強して資格を取ったり、会社や行政の制度を調べたりします。また、「自分は運がいい」と思っていることも共通点です。貯まる人のなかには、会社が倒産して給料が未払いになったり、家族が大きな借金を背負ったり、過去に大変な経験をしている場合があります。しかし、それをきっかけにお金に関する意識を高めて“体質”を変え、その結果「私は運がよかった」と語るのです。
■貯蓄上手ほど、実はお金を使っている?
――ほかにも、貯まる人にはどんな特徴や共通項があるのでしょうか?
西山 以前、雑誌の企画でデータ比較を行ったとき、「貯まる人は圧倒的に早寝早起き」という結果が出ました。私自身の体験を振り返っても、出社に間に合う時間ギリギリまで寝ていたときより、朝型に変えて7時半出社のスタイルにしたときのほうが、仕事がはかどり、結果的にスキルや給料のアップにつながったと感じています。
また、実は上手に貯めている人ほど、ほどよくお金を使っています。タクシーを使って時間を買ったり、仕事に役立ちそうな本やセミナーに投資したり、高い洋服やアイテムを買って仕事に精を出したり……。そうやって生活全体をうまく回したほうが、トータルで考えれば生産性は高くなるでしょう。逆に、100円でも安いものを探して30分を無駄にするなど、時間を削ってまでお金を生み出そうとするのは、ビジネスパーソンには禁物です。
――節約が人生の本筋ではなく、「人生を楽しく豊かに過ごすために、お金を貯める」ということですね。
西山 はい、その通りです。本書にも詳しく書いているのですが、「100万円貯めたい」と思ったら、実は2割増しの「120万円」をゴールに設定するのが近道です。そして、めでたく120万円貯まったら、20万円はパーッと使うぐらいの気持ちでいいと思います。そうすることで、「がんばればお金は貯まるし、たくさん使うこともできる」という成功体験になりますから。
人生の大切な時期に「我慢、我慢」で成長や楽しみの機会を逃してしまってはもったいないです。お金は「貯めどき」と「使いどき」を見極めることが大切です。
■会話の少ない夫婦はお金が貯まらない?
――最近では、よく「子持ち世帯の家計が苦しい」と言われ、「老後破産」などという言葉も耳にします。
西山 はい、気持ちが暗くなるようなニュースや現状もありますが、既婚者の場合、お金を貯めるには身近なことから、まず夫婦の会話を増やすことを意識してほしいです。年収にかかわらず、貯蓄額は夫婦の会話量にリンクすると感じます。普段からお互いが「何に関心を持って」「どんなことにお金を使っているのか」を把握しておくことで、散財にブレーキをかけたり、出費や貯蓄の計画を立てたりすることができるからです。
仕事の状況や育児なども含めて、適度に話し合えたほうがお金が貯まる土壌ができるし、上手に貯めている世帯はコミュニケーションが円滑で信頼関係ができているケースが多いです。
逆の場合、お互いに「相手はそれなりに貯めているだろう」と思っていたら、実は全然貯まっていなくて、将来住宅購入や子どもの進学に支障が出るということにもなりかねません。自分から「今月はこんなに使っちゃった」などとは言いづらいものですから、適度に開示する姿勢と相手の話を聞く耳を持つことが大切です。そのほうが、家族単位で考えれば貯まりやすくなるでしょう。
――「子ども1人の教育費に1000万円が必要」などとも言われますが。
西山 「1000万円だったら、子ども2人で2000万円?」とびっくりするかもしれませんが、あくまでトータルであって、すぐに一括で必要になるわけではありません。まずは、可能であれば夫婦共働きでダブルインカムを確保しておくことです。世帯収入が増えて安心感が得られ、万が一どちらかの失業や体調不良などによる収入減が発生しても、リスクヘッジができます。
子どもが生まれたら、高校生までは月収の範囲内で出せる学費の学校に行くように意識すること、そして大学入学・進学は大きなお金がかかりますから、大学入学前の18歳くらいに向けて、子どもが小さいうちから積み立てておくことをおすすめしたいです。大学入学時までに1人当たり300万円以上は準備しておきたいところです。いきなり300万円以上のお金を工面するのは大変ですが、赤ちゃんのうちからなら時間がありますから、児童手当を貯めていき、さらに毎月1万〜1万5000円貯めておけば、不可能な数字ではありません。
――そのための方法としては、どんなものがあるのでしょうか?
西山 強制的に貯まる仕組みをつくることが大切です。会社に制度があれば、財形貯蓄は毎月決めた金額が給料から天引きされるのでおすすめです。ボーナス月は増額の設定をすれば貯まるスピードが上がります。また、給料が振り込まれる口座で自動積立定期預金を申し込めば、これも毎月決めた金額が自動的に定期預金に振り替えられます。初心者も比較的手を出しやすい投資信託は、ネット証券なら月々1000円から積み立てられます。
また、お金をひとつの口座から、「赤」(絶対に手をつけてはいけない貯蓄)、「青」(使ってもいい生活費)、「黄」(臨機応変に対応するための余裕資金)と3つに分ける方法もいいでしょう。1円単位で家計簿をつける必要もなければ、毎月ストイックに生きる必要もありません。こうした貯蓄法と本書でお伝えしているような消費行動の見直しを実践していただければ、確実に貯まる“体質”になると思います。
(構成=編集部)
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