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経済成長しない時代
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52871259.html
2016年10月31日 在野のアナリスト
韓国では朴クネ氏の親友が出頭し、朴氏への操り人形批判が渦巻きます。しかし日本の安倍政権も、日本会議の主張と驚くほど政策や主張が似ており、操られている感は似たり寄ったりです。神道や新興宗教も名を連ねる、この日本会議からどの程度の指示をうけているのか、それとも自らそこに寄せようとしているのか、前者なら操り人形、後者なら怪しい政策、と言えるのでしょう。どちらもアヤがつく、アヤとは色合いのことも意味しますが、色がついた政権ということは、その政策からもはっきりしているのです。
経済政策についても、新自由主義に基づく米国型、という色がついています。しかしこれまで掲げてきた看板政策「まち・ひと・しごと」「地方創生」「女性活躍」「一億総活躍」「働き方改革」など、どれもこれも何か成果あった? というレベルです。雇用環境が改善、というのも少子高齢化で高齢者が引退、その数より若者が少ないといった影響ですし、ワーキングプアが増えているのは米国も、日本も同じです。高齢者や女性が働かないと生活できない社会になった時点で、政治としては失敗といえるのでしょう。
ここに来て、未来投資会議もやる気なし。それも世耕経産相が露国にわたるように、露国との経済協力をおし進めるため、国内の経済対策に回す予算が乏しくなっている、というのです。何としても日露平和条約への道すじをつけたい安倍政権では、数千億円では足りず数兆円、数十兆円規模の協力を申しでる、とも噂されます。これでは国内経済に回す予算さえ不足する。それこそ特別目的債、の発行などとなれば日本の財政への懸念が世界に広がることでしょう。景気対策もなく、停滞する日本は返済能力すら疑われます。
そんな中、海運3社がコンテナ船事業の統合で合意、と発表しています。小売の決算も悪化しているように、今はモノが動かない。消費がすすまない。特に、海運では他社も含めて設備投資をする目的で、大型船の就航を行ってきたため、業界全体に能力の過剰感があって、それも船賃を低下させる要因となっている、といいます。つまり今の世界は、設備投資をすればそれが企業の負担ばかりでなく、業界全体を悪化させる時代に突入した。それは成長というパイを失い、他社のシェアを食う以外に業績拡大ができない、それが過剰競争を生み、過剰生産能力などに代表される『過剰感』という深刻な問題をひきおこしているのです。
そんな中、未来投資? などというお題目を掲げ、さらにこれまでの会議とほぼ同じ問題意識、目的をもつ新たな会議を立ち上げる、という安倍政権のセンスのなさ。それに、かける予算すら乏しくなり、未来さえ描けない日本、これは今後かなり日本にとって悪い状況をうみだすのでしょう。成長するための統合ではなく、弱者連衡型の統合が増えることも、実は世界にとって危機的な状況であることも意味しているのですが、安倍政権はそのことに対して問題意識すらないようです。
経済が成長しない時代、マイナス金利にしても、量的緩和をしても成長しないどころかマイナス成長も意識される時代。その先駆を日本が切ってきましたが、何の解決策も見出せてはいません。むしろ米国流の経済政策をとり入れた結果、中間層を破壊してさらに泥沼に陥った、とさえ言えるのでしょう。もしかしたら、成長しない時代というのは、政治家が旧態依然としたものにすがり、まったく成長していないところから起きているのかもしれません。アヤとは表面上に表れているものとは違った筋道、という意味ももちます。まず政治家は、現状にいたる過ちを認め、国民に謝ることから始めないと、世界全体をさらに危うくする、ということになるのでしょうね。
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