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日本株は続落、世界的な金融株安や円高でリスク回避−金融、輸出安い
佐野七緒
2016年9月27日 08:03 JST 更新日時 2016年9月27日 09:25 JST
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サウジアラムコ:原油需要は「安定」、供給の伸びが鈍化−CEO
27日の東京株式相場は続落して始まった。欧州金融機関への懸念などによる世界的な金融株安が投資家心理を冷やしている。為替の円高推移も不安視され、保険や銀行、証券など金融株をはじめ、自動車や機械など輸出関連中心に安い。米大統領選に向けた候補者討論会の動向次第ではリスク回避の動きが強まりそうだ。
TOPIXの始値は前日比14.47ポイント(1.1%)安の1321.37、日経平均株価は153円65銭(0.9%)安の1万6390円91銭。その後日経平均の下げ幅は200円を超えた。
26日のフランクフルト市場では、ドイツ銀行の株価が過去最安値を更新。米国での証券販売に関連した制裁金など法的費用増加による資本バッファー毀損(きそん)懸念が強まった。フォークス誌がドイツ政府は支援の可能性を否定したと報じたことも不安を高めた。ドイツ銀への売りは欧米の金融セクターに波及、16日のストックス欧州600指数は1.6%安。米S&P500種株価指数は0.9%安の2146.10で、業種別指数で金融の下げは最大だった。
東京証券取引所
東京証券取引所 Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
為替市場では円高が進み、きょう午前は1ドル=100円10銭台で推移している。26日の日本株市場の終値時点では100円87銭だった。26日の米国債相場は上昇し、10年債利回りは約2週ぶり低水準となった。
野村証券の小高貴久エクイティ・マーケット・ストラテジストは「金利は長いトレンドで見ると低下局面にあり、世界的に金融株が下落している」と指摘。日本株市場では21日の日本銀行の金融政策発表後に「金利上昇への期待から金融株が上昇したが、金融業の収益の方向性を大きく変えるものではなかったとして戻ってきている」という。
日本時間27日午前10時からは、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏による第1回テレビ討論会が行われる。ブルームバーグ・ポリティクスが実施した最新の世論調査によると、両候補の支持率はきっ抗しており、先行きは不透明になっている。「どちらが優勢かで為替市場を中心に金融市場に影響をもたらす可能性がある。トランプ候補の支持率が上がれば政策の不透明感から円高の方向に動くかもしれない。クリントン候補から自国に有利な政策をとる発言が出ても円高圧力を受けるかもしれない」と野村証の小高氏はみる。
東証1部33業種は保険、銀行、その他金融、海運、証券・商品先物取引、機械、ゴム製品、輸送用機器などが下落。鉱業のみ上昇。
売買代金上位では三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、大和証券グループ本社、NTT、第一生命保険が安い。半面、カカクコム、大日本住友製薬、三井化学は高い。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-26/OE4V1U6K50Y101
米ペリー・キャピタルが旗艦ファンドを閉鎖へ−投資家に書簡
Katia Porzecanski、Katherine Burton
2016年9月27日 05:51 JST
ヘッジファンドのペリー・キャピタルを率いるリチャード・ペリー氏は旗艦ファンドを閉鎖する。ヘッジファンド業界はその歴史で最大の激動期に直面している。
同氏は26日付の投資家への書簡で、自身の投資スタイルがもはや奏功していないと述べた。
原題:Perry Capital Closing Flagship Fund After Almost Three Decades(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-26/OE4PXW6S972F01
米国株:下落、金融株が安い−ドイツ銀への売りが飛び火
Joseph Ciolli
2016年9月27日 05:32 JST 更新日時 2016年9月27日 06:53 JST
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8月米新築住宅販売:7.6%減の年率60.9万戸、価格は前年比5.4%下落
26日の米国株は下落。ドイツ銀行への売り浴びせが米金融株に飛び火した。
S&P500種株価指数は前営業日比0.9%安の2146.10。ダウ工業株30種平均は166.62 ドル(0.9%)下げて18094.83ドル。
ウェドブッシュ・セキュリティーズ(ロサンゼルス)の株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「ドイツ銀やウェルズ・ファーゴで起きていることを考えると、金融銘柄は全般的に今後も下げるだろう。株式相場全体への向かい風となって上昇が妨げられる恐れがある」と述べた。
連邦公開市場委員会(FOMC)が先週、政策金利の据え置きを決定し、投資家の関心は米大統領選候補者によるテレビ討論会に集中している。ブルームバーグ・ポリティクスが行った最新の世論調査によると、民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏の支持率は拮抗(きっこう)している。8月にはクリントン氏がトランプ氏を6ポイントリードしていた。トランプ氏が勝利した場合、株価は下落するとシティグループのアナリストらは先月の時点で分析している。
ウェドブッシュのジェームズ氏は「今週は大きなイベントがないことから、大統領候補者による討論会は27日やその後の相場に大きく影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
S&P500種に採用されている銀行株はほぼ3カ月ぶりの大幅下落。バンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループはいずれも大きく下げた。CBOEボラティリティ指数は18%上昇した。
ドイツ銀は米国での取引で7.1%下落。同行は住宅ローン担保証券(RMBS)をめぐる米司法省の調査を決着させるため140億ドルの支払いを迫られる恐れがあり、増資が必要になるとの懸念が浮上している。フォークス誌がドイツ政府は支援の可能性を否定したと報じたことも、不安を高めた。
ファイザーは1.8%安。同社は会社を2分割する戦略に見切りを付けた。証券取引所運営のBATSグローバル・マーケッツは4.6%安。シカゴ・オプション取引所(CBOE)を運営するCBOEホールディングスはBATSを約32億ドルで買収することで同社と合意した。
朝方発表された8月の新築住宅販売は前月比で減少した。今週は耐久財受注や個人所得・支出などが発表される。
原題:Shorts Waded Into Financials Just in Time for Deutsche Bank Rout(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-26/OE4OE26VDKHS01
NY原油(26日):急反発、サウジ減産姿勢で将来のOPEC合意期待
Mark Shenk
2016年9月27日 04:45 JST
26日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅反発。サウジアラビアが減産の構えを示し、アルジェで今週開催される産油国会合では合意が見込めなくても、将来の石油輸出国機構(OPEC)合意へのドアを開けた。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの商品市場戦略責任者、フランシスコ・ブランチ氏(ニューヨーク在勤)はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「OPECがまとまりつつあることは明るい材料だ」と発言。「意見をまとめて何らかの行動に出るのはサウジにとっても、他の加盟国にとってもプラスだ」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前営業日比1.45ドル(3.26%)高い1バレル=45.93ドルで終了。ロンドンICEのブレント11月限は1.46ドル(3.2%)上昇の47.35ドル。
原題:Oil Climbs as Saudi Arabian Offer Opens Door to Future OPEC Deal(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-26/OE4MEM6VDKHV01
サウジアラムコ:原油需要は「安定」、供給の伸びが鈍化−CEO
Anthony DiPaola、Mahmoud Habboush
2016年9月27日 08:58 JST
市場は再び均衡しつつあり原油価格は時間と共に上昇すると予想
原油市場のボラティリティはもうしばらくの間続く:ナセルCEO
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は26日、原油供給の伸び鈍化などにより原油市場は再び均衡しつつあり、価格は時間の経過に伴い上昇するとの見通しを示した。
同CEOはドバイでの会議で講演し、世界で新規の原油・天然ガス生産能力への投資が中止または延期される中、特に米国のシェールオイル生産が減速し供給の伸びが鈍化していると指摘。世界の需要は「それほど堅調ではないにしても安定している」と語った。
ナセルCEO
ナセルCEO Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
ナセルCEOは「ボラティリティ(変動性)が高いにもかかわらず市場は再均衡に向かいつつあり、価格は時間と共に上昇する可能性が大きい。ただ、市場のボラティリティはもうしばらくの間続くかもしれない」と述べた。
原題:Saudi Aramco Sees Oil Demand ‘Steady’ as Supply Growth Slows (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-26/OE4WF26JTSES01
8月米新築住宅販売:7.6%減の年率60.9万戸、価格は前年比5.4%下落
Shobhana Chandra
2016年9月27日 01:27 JST
8月米新築住宅販売は9年ぶりの高水準を記録した前月からは減少した。
米商務省の26日発表によると、8月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比7.6%減の60万9000戸。前月は65万9000戸(速報値65万4000戸)と、2007年10月以来の高水準だった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は60万戸だった。
ジェフリーズ・グループのマネーマーケット・エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「7月の販売が非常に強かったので今回は調整が入った」と述べ、「この統計は変動しやすい。住宅市場を一言で表すならば底堅いと言えよう」と続けた。
新築住宅販売価格の中央値は前年同月比5.4%下げて28万4000ドル。地域別に見ると、4地域のうち3地域で減少した。特に販売数の多い南部は12.3%減少した。中西部は2.4%減。一方、西部は8%増加した。
販売に対する在庫比率は4.6カ月で、前月の4.2カ月から上昇した。8月末時点で住宅在庫は23万5000戸だった。
調整前ベースで8月の新築住宅販売は前年同月比で20.7%増加した。
原題:Sales of New U.S. Homes Retreated in August From Nine-Year High(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-26/OE4B3T6VDKHY01
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