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イギリスの老人に学ぶ、お金に左右されない老後「7つの習慣」 第二の人生をどう謳歌するか(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/16/hasan113/msg/529.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 9 月 23 日 08:48:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


イギリスの老人に学ぶ、お金に左右されない老後「7つの習慣」 第二の人生をどう謳歌するか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49652
2016.9.23 井形 慶子 現代ビジネス


どうすれば豊かな老後が手に入るのか、私が『イギリス式 中流老後のつくり方 なぜイギリス人は貯金500万円で幸せに暮らせるのか?』で取材した、あるイギリス人夫婦を例に一緒に考えてみたいと思います。

「隠された宝石」と呼ばれるノッティンガムシャーのサウスウェルに夫のスチュワートと猫と暮らすケイティは、これまで会った誰よりも現役を退いた後の第二の人生を謳歌する達人です。

まだ60代の彼女と出会った時、私は50代になったばかりでしたが、楽しい計画で埋め尽くされた暮らしぶりに、心底早く年を取りたいと憧れをつのらせました。

日本でも取り入れられそうなアイデアが詰まった中流老後につながる7の提案をご紹介します。


■@住まい:「便利さ」で選んではいけない

終の棲家をどうするか。このままでいいのか、それとも別の町に住もうか、老後を前に頭を悩ませている方も多いでしょう。

ケイティは、ノッティンガムシャーのサウスウェルにある今の家を見つけるまでに、なんと5年もかかったそうです。4人の子どもたちは成人し、ロンドンやニュージーランドなど思い思いの地へ。

かつてほとんどの時間を専業主婦として過ごした彼女は、再び夫と二人だけの静かな生活に戻った時、一日中家にいて何をしたらいいのか戸惑ったそうです。豊かな老後を目指すうえで、住む場所はとても重要。もう都会の大きな家はいらないと慎重に場所を探し、ようやく現在の住まいを見つけます。

二人が選んだ町には小さなお店、パブやレストラン、医者や歯医者、動物病院も充実。交通の便も良く、ロンドンやエディンバラへは直通電車も出ています。

また、この町にはU3Aと呼ばれる60年以上も続く国立の学習機関があって、音楽や歴史、アートを学べるカルチャーセミナーがあり、外国語と考古学、アーツ&クラフツを学ぶ気運もあり、大聖堂でのコンサート、パブでのジャズ演奏など、たくさんの日常的なイベントが開催されています。

文化度も高く、同じ興味を持つ友人を見つけやすい。これが決め手になりました。

町に便利さだけを求めるのは危険です。そこに生活する楽しみが見つかるかどうか、そして仲間になって楽しめるコミュニティがあるかどうかはとても重要です。ぜひ町の実力を確かめてください。


■A生活道具:新品は不要  

第二の人生のいいところは、好きなことにゆっくり時間が割けることです。

ケイティが終の棲家で新調した家具はほとんどなし。祖父母、曾祖父母などから受け継いだこれまでの家具が大活躍しています。

壁掛け時計は18世紀に作られた、夫の祖父が子どもの頃から親しんでいたもの。脚をたたむ形の丸テーブルも祖母の家で使っていたもので、ケイティの祖母が古い友人から譲り受けた、まさに使い継がれたものです。

食器棚や小さなテーブル、椅子や写真立てなど、彼女の家にある物の多くが「お下がり」で、年月に耐える高品質の日用品であり、家宝となっていました。

定期的にワックスがけするなどお手入れが必要ですが、家で過ごす時間が増えた今、いながらに古い趣を味わう贅沢にひたっています。

また、厚手のコットンやリネンも洗濯やアイロンにとても時間がかかりますが、洗ったシーツを一晩暖炉の前に干しておけば朝にはすっかり乾いているうえ、「干す」「取り込む」手間も軽減されるとか。毎日パリッとしたシーツの上に身体を横たえる気持ち良さを楽しめるのも、時間がある人だけの特権です。 


■B地域生活:楽しめるボランティアを細く、長く

仕事を辞めたあと、家に閉じこもっていては活力が削がれます。負担なく社会とのつながりを保ち、それが人助けにもなる、ボランティアはとても大切。

イギリスの地域生活調査によると、月1回以上ボランティアに参加すると答えた人は65〜74歳が最多でした。また、2013〜2014年に1回はボランティアした人の割合は64%にのぼっています。

イギリスにはほとんどの街に「Oxfam」や「Save the Children」といった医学の研究、ホスピスなどの重要な資金源となるチャリティショップがあります。使わない品物を捨てるより、社会の役に立ててほしいと思う人々がチャリティショップに寄付したり、それを販売したりするのはとても楽しいそうです。

ケイティは「Bookwise」という古本屋のボランティアを見つけました。古本を売って「Music for Everyone」という団体を支援する店です。

ボランティアの仕事は本を仕分けし、店に並べ、販売するのみ。お店に持ち込まれる本の中には、今はもう手に入らない貴重な装丁のものもあり、ここで半日過ごせる日がとても待ち遠しいのだとか。

雨が降る月曜の朝などは、客足も少なく、静かに本を読みながら過ごせる至福の時。彼女のように本好きな人であれば、暇でも、お客さんが来ても、幸せな時間が過ごせるはずです。

自分の特技や関心事に結びつくボランティアは、同じ趣味を持つ人とのお喋りも含めて心と身体の健康にも良いのです。


■C食:畑仕事で薬いらず、健康を維持する

年をとるうえで大事なことは、いつも興味の持てるものがあることと、健康を維持することです。

世界中が厳しい経済状況におかれる中、自分の食べるものを自分で作る市民農園の畑仕事は、新鮮で安全な野菜や果物をたくさん採ることができ、すがすがしい空気を吸いながら身体を動かせると、ジムに通う以上のメリットがあるそうです。

じゃがいもや豆、キャベツ、カリフラワー、ニンジン、ズッキーニ、レタスなど、さまざまな野菜を作れば、買う必要もなくなり、食費も節約できます。期待していた野菜ができない時も、同じ農地で農作物を作っている人たちと交換したり、お裾分けにもありつけます。

多くできすぎてしまったらジャムやチャツネ作りを。とても手のかかる作業なので、一日中キッチンにいることもありますが、これもまた現役にはできない贅沢。

晴れた日に夫と二人でお弁当を持って行ったり、農園で知り合った人たちとバーベキューをすることもあり、近所に市民農園があるかどうかは、終の住まい探しの大きなポイントです。 


■D家族:成人した子どもとのつきあいを楽しむために

4人の子どもたちはそれぞれ独立し、めいめいの道を歩んでいます。娘2人と孫たち3人はロンドンで、一番下の息子は、イギリスからはるかに遠いニュージーランドで、ヨークシャー出身のパートナーと現在暮らしています。

彼女が今も親の役割として信じていることがあります。それは親というのは、子どもたちが独立し、一生懸命働く、そのことを楽しみに子を育てるということです。

むしろ離れているほうが、訪ねたり、迎える楽しみが生まれます。会いに行ったり、一緒に旅行したりという家族の幸せな計画は、バランス良く、途切れないようカレンダーにちりばめることが大切だそうです。


■Eイベント:元同僚との同窓会を計画する

会社勤めの人は人生で最も多くの時間を職場で過ごします。けれど、仕事を辞めると、「ちょっと一杯」もできなくなり、交流もなくなってしまいます。長年家族以上に時をともにした親しい同僚とは一年に1回同窓会を開き、のんびり楽しくつきあいましょう。

ケイティも夫の元同僚の家で開かれる“同窓会”に夫と小旅行気分で参加しています。この同窓会には、友人や家族もやってきて、家で手料理を食べながら過ごすのだとか。

最近では、二人の家から約60q離れた夫婦が主催したそうです。招かれる側は花、ワイン、チョコレートを持ち寄るのみ。まず、夕食の前に、皆で近くのラベンダー畑を散歩。

畑の中にあるカフェで暖炉を囲み、オレンジとラベンダーのケーキとコーヒーでブレイクします。この日の夕食はダービーシャーの郷土料理が振る舞われました。

そのメニューは、かぼちゃとコリアンダーのスープ、メインは、牛肉のステーキと、キドニー&マッシュルームパイ(羊などの内臓を煮込んだイギリスの伝統的なパイ料理)。小さな皮つきポテトと、カリフラワー、ブロッコリー、そしてニンジンと地元の冬野菜添え。デザートには、クリームが添えられたフルーツチーズケーキとコーヒーです。

何年かに一度の当番が回ってきたら、自慢の家庭料理でもてなす。この同窓会の良いところは、皆が今の生活や会社時代のことについて話すうち、リタイア後の人生がとても“素晴らしい”と共感し合えることだとか。

自分たちはこの幸せな時間を手にするため頑張ったのだと、閉鎖的になりがちな思考を客観的に見つめ直せる貴重なイベントでもあるそうです。退職金に等しい会社の価値ですね。


■F学び:挫折しない外国語の学び方

日本ではリタイア後、時間ができたから英会話を勉強したいという中高年の方は多いのですが、なかなか長続きしないようです。

世界中で58の国が英語を公用語として使っているため、どこに出かけても言葉に困らないイギリス人も、他言語を習得するのは得意ではありません。けれど、外国語会話を学びたい人はあとを絶たず。

そこで、ケイティの住む町では、外国語を勉強するならその国の料理も楽しもう! と、皆で一人一皿手料理を持ち寄る「持ち寄りシェア」ランチが始まったそうです。

最初のランチはドイツをテーマにしたビュッフェ。ちゃんとしたドイツ料理の事前リサーチをしたのち、参加者30名が腕を振るいました。

ケイティは赤キャベツ、赤たまねぎ、セロリ、ニンジン、そしてナッツをこしょう入りのマヨネーズであえたコールスロー、そしてサワークリームのクッキーを持参。食事会は大成功。この日はドイツ語に熱中している人々が、ドイツに行った人の経験談を聞く良い機会にもなったとか。

四苦八苦しながらドイツ語を勉強する人より、料理をつまみつつ、みんなで下手なドイツ語を話すほうが、外国語は上達していくそうです。定年を迎えて最も素晴らしいのは、いつでも好きなことをしていいということ。

遠回りに見える料理から入る外国語習得もその一つです。


現役を退いた後、用意周到に備えなければ、老後の暮らしが破綻してしまうと感じる日本人ーー。お金の心配に潰されない、自分らしい老後のヒントがこの本からみつかる。


井形慶子(いがた・けいこ)
長崎県に生まれる。大学在学中から出版社でインテリア雑誌の編集に携わる。28歳で独立後、出版社を興し、イギリスの暮らしをテーマにした情報誌「ミスター・パートナー」を創刊、編集長に。30年以上の渡英経験から、イギリスについてのエッセイを執筆。著書には『イギリス式「おばあちゃんの知恵」で心地よく暮らす』(講談社)、『雑貨・服 イギリス買い付け旅日記』(筑摩書房)、『今すぐ会社をやめても困らないお金の管理術』(集英社ビジネス書)、『イギリス式 お金をかけず楽しく生きる』『イギリス式 月収20万円で愉しく暮らす』(ともに講談社+α文庫)など多数。日本外国特派員協会会員、ザ・ナショナル・トラストブランド顧問。
「ミスター・パートナー」公式ホームページ http://www.mrpartner.co.jp
井形慶子のブログ「よろず屋Everyman Everymanから」 http://keikoigata12.blog.fc2.com/


 

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コメント
 
1. 2016年9月24日 21:27:01 : xEx6AP8t12 : ZvPvUrYdEYs[46]
さまよって ばかり利害の 海の中

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