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日銀の金融政策について考える
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52855202.html
2016年09月19日 在野のアナリスト
パラリンピック、日本は金メダルなしでした。しかし地上波の民放ではほとんど報じられず、ダイジェストのみ。やはりオリンピックとは扱いも違います。というより、障害者競技を平時からスポーツコーナーでもとり上げないのですから、パラリンピックだけ番組枠をもうけて報じるのも奇妙な話です。東京オリンピック、パラリンピックに向けては、毎日とは言わずとも、定期的に障害者スポーツもとり上げるなど、盛り上げ方も重要となってくるのでしょう。
いよいよ、今週は注目の高い日米中央銀行の態度が示される週です。日本ではすでにマイナス金利の深彫りは織りこみ済み、問題は外債購入、ヘリマネなど、異常な金融政策をとるかどうか、に焦点が集まります。外債購入は浜田内閣官房参与がいいだし、急速に話題となりましたが、これをすれば明確に日銀による円安誘導ととらえられ、海外からは為替操作国認定される恐れもあります。いくら国内法を解釈でのりきったとしても、海外がそう認定することを防ぐ術はありません。すでに米国では為替操作の『恐れ』として報告書にも日本が上げられており、日銀による外債購入は最後のタガを外すかもしれません。
しかも日銀による外債購入は、さらに日銀が為替リスクを負い、保有資産を高めるということ。国債はまだしも、ETFやREITなどの購入でリスク性資産が一気に高まる日銀。さらに外債も…となれば、別の意味で円は売られ易くなるかもしれません。それは日銀が赤字を垂れ流し、円の価値が下がるということ。外債も今や高値圏にあり、売られ易い地合いにもあります。すでに債券バブルは終わった、ともされる昨今、外債購入に踏み切るなど自ら泥沼にとびこむようなものです。これから債券はじわりと金利上昇、債券安へと舵を切る。それを日銀が食い止めよう、などと考えているなら愚か過ぎる、と言わざるをえません。
国際決済銀行(BIS)が2016年第1四半期の銀行貸し出しは世界的に低迷した、と発表しました。Brexitの前ですから、他に材料があるとすれば、金融の流れを大きく変えた一つに、日銀のマイナス金利があるのかもしれません。カナダ、中国やアジア諸国の一部で、信用の伸びが『異常に高い』。ドイツ、日本、ポルトガルでは不動産価格の伸びが『異常に高い』。BISが指摘するように、『異常』という言葉が頻発するような世界は、すでに『正常』ではない、ということです。世界はこれから否応なしに正常化しなければならない。いつまでも『異常』で、それが常態化すればそれが『正常』、などと言葉を弄することは虚しいのです。そんな中、日銀だけがさらに『異常』を追及する。もしかしたら日銀は世界の中でとり残され、日本が漂流することになるのかもしれません。
「市場に資金を流す」というお題目で外債を購入するなら、それは害災と呼ばれるのかもしれません。市場を自分たちの思い通りに操れる、そう勘違いした安倍政権と黒田日銀が陥ったジレンマ。それは市場という巨大なものに挑む、ドン=キホーテと同じなのかもしれません。安倍マリオでリオに登場した安倍氏のことを「内核通り大臣」と呼ぶそうですが、市場からは「無威嚇騒離大臣」とも呼ぶようです。手段も無い、威嚇する、騒ぐ、だから離れる。ドンキ=ホーテと書くと日本の小売店になりますが、安倍政権、黒田日銀の下では、日本がそのうち「激安の殿堂」と呼ばれる日が来てしまうのかもしれませんね。
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