http://www.asyura2.com/16/hasan112/msg/758.html
Tweet |
信用度最低の「最弱リンク」企業増加、金融危機後の水準に迫る−S&P
Emma Orr
2016年9月5日 06:45 JST
• 251の発行体が「ウィーケスト」、未払い債務合計37.4兆円
• 石油ガス企業が最大、全体の25%占める
信用度がこれ以上落ちることのない「最弱リンク」に指定された企業が増え、金融危機から数カ月後の水準に迫った。
S&Pグローバル・レーティングによると、格付けが投機的等級の下限で、しかも見通しが「ネガティブ(弱含み)」の信用度が最も低い発行体の数は251に上った。これは264に達した2009年10月以来の多さ。S&Pが1日発表したレポートに従うと、この最弱リンクに該当する発行体は合計で約3590億ドル(約37兆4000億円)の未払い債務があり、業界別で最も多かったのはエネルギー企業だった。
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iyY9Dunh6msA/v2/-1x-1.png
同社のマネジングディレクターでグローバル債券調査責任者のダイアン・バッザ氏はレポートで、「潜在的なデフォルト指標として、最弱リンクの発行体の動きは依然重要」だと述べた。バッザ氏の指摘によると、これに該当する発行体は通常の投機的等級を持つ発行体に比べ、デフォルト(債務不履行)に陥る確率がほぼ10倍高く、今年に入り債券がデフォルトと宣言された100社のうち、71社がそれまでに最弱リンクにランクされていた。
最弱リンクとされた発行体のうち石油・ガス企業が62社と、全体の約25%を占めた。商品市場の低迷が続いていることが背景にある。チェサピーク・エナジーやホーンベック・オフショア・サービシズなど、8月も同業界から8社がこのランクに加わった。石油・ガスに次いで多いのは金融で34社、全体の14%に上った。
テスラの電気自動車
Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg
このほかイーロン・マスク氏率いる電気自動車メーカー、テスラモーターズ、商業衛星運営で世界最大手のインテルサットも最近になってこのカテゴリーに落ち込んだ。インテルサットは最近、発行済み債券を新たな債券に交換する提案を特定の債権者に提示したが、S&Pは「資金繰りに窮した債務再編であり、デフォルトに等しい」との見方を示した。
原題:Credit-Crunched Companies Rise to Level Rivaling 2009, S&P Says(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-04/OCVZLR6TTDS301
ロシアとサウジ:原油市場安定に向け協力することで合意
Ilya Arkhipov
2016年9月5日 08:14 JST
プーチン露大統領、サウジ副皇太子と原油に関して中国・杭州で会談
両国は原油市場の安定に向け協力が必要との考えで一致
世界の二大原油生産国であるサウジアラビアとロシアは、原油市場の安定に向け協力することで合意した。ただ、詳細な提案は控えた。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は4日、ロシアのプーチン大統領と中国の杭州での会談後、原油市場の安定はサウジとロシアの協力なしには不可能だと表明した。プーチン大統領はこの3日前に、市場安定に向け石油輸出国機構(OPEC)とロシアが増産凍結で合意することを望むと語っていた。
ムハンマド副皇太子は「両国は二大産油国であり、従って原油に関してはロシアとサウジの参加なしに安定した政策はあり得ない」と指摘。プーチン大統領は、両国にとって「常に対話を続けること」が重要だと述べた。
原題:Russia and Saudi Arabia Agree to Work for Oil-Market Stability(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-04/OD04GI6S972A01
サウジ:10月積みアジア向け原油調整金を引き上げ−需要拡大の兆しで
Sam Wilkin、Anthony DiPaola
2016年9月5日 09:07 JST
サウジアラムコ、アラビアンライトの調整金を90セント引き上げ
アジア地域の指標原油価格から20セント割り引く水準に設定
世界最大の石油輸出企業であるサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、10月積みのアジアと米国向け原油の調整金を引き上げた。需要拡大の兆しが見られることが要因。
サウジアラムコは4日、電子メールで送付した文書で、アジア向けアラビアンライト原油の調整金を1バレル=90セント引き上げ、アジア地域の指標原油価格から20セント割り引く水準に設定した。ブルームバーグが石油精製会社や商社7社を対象に実施した調査の中央値では、50セント引き上げられアジア地域の指標原油価格に対し60セントの割引水準になると予想されていた。
原題:Saudi Arabia Raises Pricing for October Crude to Asia on Demand(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-05/OD06JF6S972901
【今週の債券】長期金利低下か、日銀総裁講演で緩和姿勢示すとの見方
山中英典
2016年9月5日 07:06 JST
長期金利の予想レンジはマイナス0.08%〜プラス0.03%
日銀緩和姿勢が確認されれば超長期金利上昇に歯止め掛かる−岡三証
今週の債券市場では長期金利が低下すると予想されている。日本銀行の黒田東彦総裁が講演で、追加緩和余地が十分あるとの見解を、先週に引き続いき述べるとの見方が背景にある。
ブルームバーグが前週末に市場参加者5人から聞いた新発10年物国債利回りの予想レンジは全体でマイナス0.08%〜プラス0.03%。日銀の黒田総裁は5日、中曽宏副総裁は8日に講演を行う予定。前週は日銀が今月の金融政策決定会合で実施する政策の「総括的な検証」をめぐる不透明感から、10年債利回りはマイナス0.02%まで水準を切り上げた。
パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、日銀総裁の講演が注目されると指摘。「先月のジャクソンホールでの講演と変わらず、特に新しいことは出てこないと考えている。すなわち、三次元緩和に限界がないことや金利低下のポジティブな効果を強調するものとなりそうだ」とし、相場は戻りを試す展開になる」と予想している。
8月28日の黒田日銀総裁の講演記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。
予想レンジと相場見通し
*T
◎BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジスト
先物9月物=150円50銭−151円60銭
10年物国債利回り=マイナス0.07%〜プラス0.03%
「今週は30年債入札が最大のイベントとみている。10年債利回りでゼロ%辺りは通常なら抵抗がある水準だが、30年債入札が弱くて投げが出たりすると、10年債利回りが一時的にプラス圏に出ることもあり得る。14日と16日には超長期ゾーンの日銀国債買い入れオペが入るだろうから、週後半には市場も落ち着いてくるのではないか。先週末に超長期債が軟調だったのはオペが入らなかったのが主因だ」
◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
先物9月物=150円90銭−151円60銭
10年物国債利回り=マイナス0.07%〜ゼロ%
「今週は黒田総裁、中曽副総裁の講演が予定されており、講演での発言内容が注目されようが、物価安定目標の達成にめどが立たない中で、先週の布野審議委員と同様の姿勢が示されるとみている。日銀の金融政策に対する不透明感が続いており、特に超長期国債の軟調な動きが目立っている。しかし、日銀の金融緩和姿勢が確認されれば、超長期国債利回りの上昇にも歯止めが掛かるだろう。投資家の慎重な姿勢から利回りの低下余地は限られるとみられるが、下値不安も小さいと思われる」
◎アムンディ・ジャパンの浜崎優市場経済調査部長
先物9月物=150円75銭−151円50銭
新発10年物国債利回り=マイナス0.05%〜プラス0.02%
「長期金利は横ばいからやや低下方向か。先週末はオペなどテクニカル要因などで超長期債利回りが急上昇したが、はっきりしない材料での上昇は続かない。ただ、米利上げ観測が残る中、国内では9月の日銀会合までこれといったイベントがない。いったんゼロ%を上回り、プラス圏に浮上する可能性もありそうだ。プラス金利になると買いが強くなり、底値の堅さが確認される形となり、結局はマイナス金利に戻ることになりそうだ」
◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
先物9月物=150円90銭−151円60銭
新発10年物国債利回り=マイナス0.08%〜ゼロ%
「日銀金融政策をどう考えるかが焦点で、黒田総裁講演が注目。先週の10年債と2年債の入札がしっかりだったことから、5年債入札は無難ではないか。日銀がマイナス金利政策をやめないのであれば、現在の水準は低過ぎることはない。30年債入札は投資家の需要次第。金利上昇やテーパリング観測で不安感が出ている。ただ、プラス利回りが残っているゾーンなので、国内投資家がどこで買いを入れるのかが重要になる」
◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
先物9月物=150円90銭−151円80銭
新発10年物国債利回り=マイナス0.08%〜ゼロ%
「日銀の三次元緩和にスポットが当たり、20年ゾーンくらいまでは相場が戻っていく可能性があるとみている。ただ、30年債入札については、日銀の買い入れ方針が不透明感が高いことやスティープニングが進んだ今でも、10年−30年のスプレッドはまだ他の先進国対比でフラットな状況であることを考えると弱い入札になるリスクがある。一方、5年債入札は日銀の追加緩和期待がある中で、相対的にしっかりで無難な結果になるのではないか」
*T
今週の主なイベント
5日 黒田東彦日本銀行総裁の講演
6日 30年利付国債入札 発行予定額8000億円程度
8日 中曽宏日銀副総裁の講演
8日 5年利付国債入札 発行予定額2兆4000億円程度
2日配信の【債券週間展望】をご覧になりたい方はこちらをクリック下さい
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-04/OCVCL06S972G01
債券下落か、米金利上昇が重しとの見方−黒田総裁講演を見極め
三浦和美
2016年9月5日 07:57 JST
• 先物夜間取引終値は151円09銭、前週末の日中終値比1銭安
• 米年内利上げの可能性が依然として残ることに警戒−三菱モルガン
債券相場は下落が予想されている。前週末の米国市場で長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが先行する見込み。
5日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、日中取引で151円台前半を中心とした推移が見込まれている。夜間取引は前週末の日中終値比1銭安の151円09銭で終えた。
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ivqfGCAu1qCI/v2/-1x-1.png
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、前週末に発表された8月の米雇用統計が予想にやや届かなかったことで、連邦準備制度理事会(FRB)の月内利上げ観測が後退していったんは債券買いがが強まったものの、「年内利上げの可能性が依然として残ることにあらためて警戒意識が出たもよう」と説明。米債相場は下落に転じ、ドル高・円安が進行するなど、「円債市場にとって外部環境はアゲインスト」とし、「今日も売り先行でスタートしそうだ」とみる。
現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値マイナス0.025%を上回る水準での推移が見込まれている。稲留氏はこの日の予想レンジをマイナス0.025〜マイナス0.005%としている。
2日に米国で発表された8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比15万1000人増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値18万人増を下回る伸びだった。家計調査に基づく8月の失業率は4.9%で前月と変わらず。市場予想の中央値は4.8%への低下だった。
前週末の米国市場では、債券相場が下落。米10年債の利回りは前日比4ベーシスポイント(bp)上昇の1.60%となった。外国為替市場ではドルが上昇し、ドル・円相場は一時1ドル=104円32銭と7月29日以来の高値を付けた。
日本銀行はこの日午前10時10分の金融調節で、今月2回目となる長期国債の買い入れオペを実施する可能性がある。
この日は日銀の黒田東彦総裁の講演が予定されている。三菱モルガン証の稲留氏は、「このところのイールドカーブ超長期ゾーンにおける最大の関心事となっている9月21日以降の日銀の国債買い入れ姿勢について、発言に注目が集まる」と指摘。「国債買い入れ柔軟化に含みを残し続ければ、明日の30年利付国債入札への警戒感も相まって、超長期ゾーンの地合い改善は今日も見込みにくくなる」としている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-04/OCV9Q06TTDSD01
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民112掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。