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中国・北京のカフェでノートパソコンを使用する男性〔AFPBB News〕
世界のパソコン市場は依然低迷 回復が期待できるのは2018年か
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47754
2016.8.31 小久保 重信 JBpress
米国の市場調査会社IDCがこのほど公表した最新のリポートによると、今年(2016年)1年間におけるパソコンの世界出荷台数は2億5600万台となり、前年実績から7.2%減少する見通し。
■4〜6月期の勢いは年後半まで続かない
IDCは6月に公表したリポートで、今年のパソコン年間出荷台数が前年から7.3%減少すると予測していたが、今回これを若干上方修正した。
その理由は、今年4〜6月期の出荷台数実績が1年前から4.1%減となり、事前予測値より3ポイント以上改善したからだという。この持ち直し傾向は、米国、西欧、中南米で再び在庫の積み増しがあったことが、その主な要因だと同社は分析している。
ただし、為替相場や物価、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)といった経済、政治の不安定性がマイナス要因となり、比較的好調だった4〜6月期の勢いは年後半まで続かないと同社は見ている。
■中期的には安定化の方向へ
その一方で来年は出荷台数の減少率が2.1%と比較的小幅な落ち込みにとどまるという。IDCによると、パソコン市場は徐々に安定化の方向に向かっており、2018年にはわずかながらもプラス成長が期待できるという。
ここ数年間におけるパソコン市場の低迷は、スマートフォンやタブレット端末などの他の電子機器との競争や、買い替え周期の長期化がその要因だった。
しかし、最近はスマートフォンやタブレットの伸びが停滞しており、パソコンへの競争圧力が和らいでいる。パソコン市場を取り巻くこれらのマイナス要因はその影響が次第に小さくなりつつあるという。
■法人市場で買い替え進む見通し
IDCによると、その効果が表れるのは法人市場。法人分野では今後パソコンの買い替えが進むと予測している。
IDCのこのリポートは、2020年までの5年間を調査対象としているが、法人向けノートパソコンの出荷台数伸び率はこの期間内にほぼ5%に達するという。また法人向けデスクトップパソコンは横ばいに回復すると同社は見ている。
これに対し、消費者向けはノートパソコン、デスクトップパソコンともに減少するという。IDCは6月に出したリポートで、今年の消費者向けパソコンの出荷台数は前年に続き2桁減になると報告していた。
世界の多くの地域では依然、消費者への経済的プレッシャーがあるという。
またWindows 10の無償アップグレードによる新規パソコンの買い控え、あるいは他の機器の利用増といった要素が、引き続き消費者向けパソコン市場に影響を及ぼしているとIDCは指摘している。
■5年間の年平均成長率は−0.7%
なお今後5年間における世界パソコン出荷台数の年平均成長率(CAGR)は、マイナス0.7%にとどまる見通し。このうち成熟国市場の年平均成長率はマイナス2.6%。新興国市場はプラス1.1%になるとの予測だ。
IDCがここで言う成熟国市場とは、米国、西欧、日本、カナダなど。新興国市場には、アジア太平洋地域(日本を除く)、中南米、中・東欧(CEE)、中東およびアフリカ地域(MEA)が含まれる。
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