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アップルがまたもやAIの米新興企業を買収 目的はアシスタントサービスや自動運転車か?(JBpress)
http://www.asyura2.com/16/hasan111/msg/680.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 8 月 09 日 00:51:00: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             仏南東部リヨン付近で、夏季休暇前に渋滞する幹線道路(2016年7月16日撮影)〔AFPBB News〕


アップルがまたもやAIの米新興企業を買収 目的はアシスタントサービスや自動運転車か?
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47576
2016.8.9 小久保 重信 JBpress


 複数の海外メディアの報道によると、米アップルはマシンラーニング(機械学習)やAI(人工知能)の技術を手がける、トゥリ(Turi)という米シアトルの新興企業を買収したという。

■買収金額は約200億円

 シアトルのテクノロジーニュースサイト、ギークワイヤー(GeekWire)によると買収金額は2億ドル(約204億円)。

 アップルはこの買収について正式な声明を出しておらず、メディア取材に対しての返答はいつものとおり、「我々は時折、規模の小さな技術企業を買収するが、多くの場合その目的や計画については述べない」というもの。

 だが、これはいつものとおり買収の事実を認めたも同然の返答だと米アップルインサイダーの記事は伝えている。

 米ウォールストリート・ジャーナルなどによると、アップルが今回買収したとされるトゥリは、かつて「Dato」や「GraphLab」の名称で知られていた企業。

 最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゲストリン氏は、米アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾスCEOの寄付によって設けられた、ワシントン大学のマシンラーニング教授職に就いた人物。同氏はコンピュータ科学・エンジニアリングの准教授でもあるという。

 そして同社は企業などがマシンラーニングのアプリケーションを開発できるようにするソフトウエアプラットフォームを提供している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、これはコンピュータが明確なプログラム命令を必要とすることなく、大量のデータを基に推測し自ら学習するソフトウエアを作るための技術。

■「Siri」「Apple Music」「App Store」に生かす?

 アップルインサイダーによると、トゥリはこのほか、レコメンデーション(推奨)エンジン、感情分析、解約予測、クリックスルー予測などに使うソフトウエアを手がけている。

 いずれもアップルにとって重要と考えられる技術で、同社はこれらを、音声アシスタントサービスの「Siri」や定額制の音楽配信サービス「Apple Music」、アプリ配信サービス「App Store」などに利用する可能性があるとアップルインサイダーは伝えている。

 またウォールストリート・ジャーナルは、アップルのティム・クックCEOが決算発表の電話会見で、マシンラーニング技術の可能性について述べていたと伝えている。

 それによると、マシンラーニング技術は、写真分野で顔認証や画像認証の機能を向上させられる。またメッセージ/メール分野では単語の選択を予測でき、地図分野では、より良いルート選択のための状況認識を可能にすると、クックCEOは述べていたという。

 アップルがこうしたAI技術の分野に関心を示していることは、これまでにも報じられていた。例えば今年1月には同社が、人の顔の表情を分析し、感情を読み取るAI技術の米新興企業、エモティエント(Emotient)を買収したと報じられた。

 昨年10月には、ディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識システムを開発する米国のパーセプシオ(Perceptio)や、AIを使った音声認識技術を手がける英国のボーカルIQ(VocalIQ)などを相次ぎ買収したと伝えられた。

■自動車プロジェクトではソフトウエアに注力

 さらに同社には、電気自動車(EV)開発プロジェクト「Titan(タイタン)」があると言われているが、先頃はこれに関し、同社がカナダのブラックベリーで自動車向けソフトウエア部門を率いていたダン・ドッジ氏という人物を雇い入れたと伝えられた。

 ドッジ氏はカナダのOS開発企業、QNXソフトウエアシステムズの創業者で、最高経営責任者(CEO)だった人物。ブラックベリーの社名がリサーチ・イン・モーションだった2010年に同社がQNXを買収し、ドッジ氏はその後ブラックベリーの自動車ソフトウエアグループの責任者を務めていたが、今年アップルに移籍したという。

 このニュースを最初に伝えた、米ブルームバーグによると、ドッジ氏はTitanプロジェクトに加わった。

 そしてブルームバーグはもう1つ興味深い話としてアップルが現在、Titanプロジェクトの最優先事項として、EVではなく、自動運転車を可能にする自律走行システムの開発に注力しているとも伝えている。

 アップルは将来、EV開発に関して自動車メーカーと提携するか、あるいは自動車メーカーを買収する可能性があり、その一方で社内では自動運転車のソフトウエア開発を進めるというのだ。

 この報道の信憑性がどの程度なのかは分からない。だがもしこれが正しければ、アップルは自律走行システムに必要なソフトウエア技術を向上させるため、今後もさらにAI関連企業の買収を続けることだろう。


 

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