これは，ポンドが基軸通貨になる前の、複数基軸通貨の時代になります。そして、基軸通貨でない通貨は、どれかの基軸通貨又はバスケット（混合）させた通貨とリンクして為替を固定させ、世界信用恐慌は収束されます。

１９７２年にニクソンはキンドル交換を停止させます。そして、キンの束縛から解放されたドルは、世界の信用を膨張させ、数度の為替と石油危機を共存させながら、未曾有の繁栄を現出させました。

しかしニクソンのキンドル交換停止から40 年目の2012年、ユーロ通貨バブルははじけ、ブラジル・中国・インドのバルブもはじけた。ベネズエラ・キューバや中国は，東欧やソ連のように一党独裁政権の社会主義国家は自壊したように自壊します。それはバブルとは別に自壊します。

そしてドル一極集中から多極化となります。その混乱はキンに吸収させないと沈静化しない。しかも経済は産業革命を加速させるまで混乱は続きます。それで今日銀や政府がやっている政策は逆の発想が出来ないのですべて諸刃の剣となる。それは実に簡単で古い経済学が常識なので捨てられないからです。逆の発想や捨てると学者は仲間から馬鹿にされるからメシが食べられなくなるのです。

そのために今回は政府や中央銀行がジャブジャブに、公的資金を投入しても、資金は円滑に流れません。消費刺激のために、国民にカネをばらまいても、自己防衛のため消費に回ってきません。しかも日銀・政府は明治の政府より大失策をするはずです。すでにしている。

そして消費市場の落ち込みは、国民所得の落ち込みよりも、買い控え心理のほうが、影響は大きいからです。これを救うには産業革命しかありませんが政亜と大企業は既得権益を失うために拒絶・無視していますので，日本は古今未曽有の地獄絵図化は絶対に避けられない。