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60代世帯の3割が貯蓄ゼロ!人生のあらゆる悩みの元凶「お金」の悩み脱出法はこれだ!
http://biz-journal.jp/2016/07/post_16002.html
2016.07.24 文=神樹兵輔/マネーコンサルタント Business Journal
■「経済的自由の達成」が悩み解消に一番効果的という現実
人生には、さまざまな「悩み」がありますが、分類すると「人間関係」「お金」「健康」「将来」の4つほどに集約されます。
おもしろいことに、お金の悩みが解消されると、ほかの3つの悩みも一気に軽減されます。人間関係に悩んでいた人も、経済的不安から逃れられれば悩みも悩みでなくなる可能性が十分あります。会社での人間関係に苦しんでいるなら、さっさと会社を辞めればよいからです。病気で苦しんでいた人も、経済的条件が好転すれば苦しみを軽減できるかもしれません。将来に対する漠然とした不安や悩みも、経済的不安さえなければ消える可能性大でしょう。十分な資産があれば、貧困老後に陥る恐怖がかなり軽減されるからです。
つまり、経済的な自由、生活に困らない潤沢な資産保有を実現した人なら、人生におけるさまざまな悩みも、ほとんど雲散霧消してしまうほどの蓋然性をもつ現実があるわけです。したがって、誰もが「お金」に執着します。「人生は金がすべてだ!」とうそぶく人も出てくるゆえんでしょう。
ただし、「金がすべて」と言い切るのは行きすぎの感は否めませんが、お金の存在が「悩み」のない人生に寄与するのは、一面の真理であることは間違いないことでしょう。経済基盤あっての人生だからです。
英国の劇作家オスカー・ワイルド(1854〜1900年)は、「若い時、自分は人生でもっとも大切なものは金だと思っていた。今、歳をとってみると、まったくその通りだとわかった」という言葉を残していますが、晩年不遇だっただけに身に染みた響きに聞こえます。
■生涯収入と生涯支出が概ねトントンになりがち
しかし、「お金」が潤沢な人は、そうそういません。年収1000万円を超える人は、勤労者に限ればたったの3%弱にすぎないからです。男性の正規雇用者の平均年収は、2014年で514万円です(国税庁データ。厚労省「国民生活基礎調査」の15年1世帯当たりの平均所得は541万円)。給与生活者の生涯年収も、独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計」(14年)では、高卒で1.9億円、高専・短大卒で2億円、大学・大学院卒で、2.5億円となっています(退職金を含まない生涯年収。12年の大卒退職金平均値は厚労省データで1941万円)。
いっぽう生涯支出のほうは、30歳で結婚して子供1人を大学まで卒業させた場合で、60歳時点の世帯では概ね1億5000万円〜2億4000万円です(賃貸住居、マイホーム購入の場合でも同様)。親元から独立し、60歳定年までの生涯支出は平均すると2億円そこそこというわけです。
差し引きすると収支がトントンになる人が多く、60歳定年時に十分な貯蓄ができないことがわかります。ちなみに退職金を得た60代世帯の貯蓄の中央値は1398万円で、貯蓄ゼロ世帯は約30%にも上ります(14年の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」より)。詳細については、拙著『老後に5000万円が残るお金の話』(ワニブックス刊)に詳しく記していますので、興味のある方はご参照ください。
こうしてみるだけでも、お金が自由になる人は非常に少なく、ほとんどの人が生涯、悩みとは無縁でない生活に翻弄される事情が浮き彫りになるわけです。
■「悩み解消」のスキルを身に付ける大切さ
お金に関する悩みの解決が難しいのですから、現代人はその悩みを解消するスキルを実践的に身につけておくことが大事だといえるでしょう。一般的には、次のようなものがあります。
(1)悩みの本質を理解する
「困った」「もう無理」「希望がない」といった悶々とした思考を繰り返すばかりでは、問題解決は遠のきます。「なぜ困っているのか?」「どうして無理なのか?」「なぜ希望が持てないのか?」、悩んでいる問題を自分の本音や具体的事実と照らし合わせて分析、分解、個別的に考えることで、本当に困っている本質をえぐり出し、自分にとって障害となっている事柄をまずは明確にしなければいけません。
(2)冷静に客観的に判断する
問題の本質を見いだしたなら、それ以上モヤモヤを抱えても問題は解決しません。冷静な判断を行い解決へと導くためには、自分の問題として考えずに、第三者の冷静な視点を取り入れる工夫が必要になります。類似の案件を探す、第三者に相談する、専門家の意見を聞くなどが挙げられます。
(3)時間軸で考える
時間的経過で悩みの問題の変容をとらえ、どのように行動することで悩みが軽減できるのか、解決へと導けるかを、ゴールからの逆算でとらえ、現時点で最適な行動を導き出すことが大事です。
(4)矮小化して考える
とかく人間は、自分の身に降りかかる問題を大きく、被害甚大に考えがちです。自分にとって大きな問題であっても、自分という存在を天空から眺め下ろすように俯瞰的にメタ認知的視点でとらえてみると、意外に小さな問題だとわかってくる場合もあります。あるいは、「本当は小さな問題にすぎないのではないか」という疑念で見つめ直すことで、解決のヒントにたどり着くこともあります。
以上のような手法を試し、現実の悩みに向き合うと、どのような行動が今の自分に必要かが浮かび上がってくるはずです。逆説的にいえば、人が物事に思い悩むのは、「現時点では解決不能」と思い込むからです。「どうしてよいかわからない」と思うほどに、悩みは深まるわけです。これでは悩みは永遠に解決できずに、いつまでも背負い込み続けることになります。
悩みは、人を成長させてくれる大事な人生の糧でもありますが、とてもそんな発想には至らず、出口のない迷路にはまったように思い、「悩みのない人生」に憧れるのが人の性です。
■心理学による新しい「悩み」の解決法
笑顔で希望に満ちた人生を歩むためには、上手な悩みの解決手法を自分で見つけられるようにならなければいけません。ここまで、お読みいただいた方には、悩みというものは考え方次第――ということにお気づきいただけたのではないかと思います。つまり、「考え方=心のフレーム」が重要なのです。
心のフレームを変えることで、悩みが悩みでなくなったり、新たな別の発想によって、大きな発展へとつながる絶好のチャンスでもあったりするわけです。こうした「悩み」のコントロール法で、大変おもしろいヒントを与えてくれる本がありましたので、最後にご紹介しておきます。ビジネス心理研究家の神岡真司氏の著書『悩み0(ゼロ) 心理学の新しい解決法』(ワニブックス刊)です。幸せを感じる法、貧乏からの卒業法、禁煙法、買い物中毒脱出法、マンネリ脱却法といった身近な人生の悩みから、職場、恋愛、日常生活での悩みなど個別の解決法について、心理学からのユニークなアプローチ手法が載っています。人生の発想トレーニング法としても参考になるかと思いますので、お薦めします。
(文=神樹兵輔/マネーコンサルタント)
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