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ニケシュ・アローラ氏(左)と孫正義氏(ロイター/アフロ)
ソフトバンク、ブチ切れ内紛劇か…報酬2百億・後継者に疑惑噴出で米当局が調査!
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15782.html
2016.07.06 文=編集部 Business Journal
ソフトバンクグループ(G)で起きた内紛劇。孫正義社長と、後継者とされていたニケシュ・アローラ前副社長の間に何があったのだろうか。これについては、3つの説がある。
1つ目は、アローラ氏が「今年中に社長にしてほしい」と要求し、これに対して孫氏は当初「もう少し待って」と答えたが、後から「あと5〜10年はやる」と宣言したため、アローラ氏が切れたというものだ。
2つ目は、アローラ氏が「コストカッター」の面目を躍如し、不採算事業をバッサバッサと切り始めたが、その中には孫氏が存続を希望しているものが含まれており、二人の間に亀裂が走ったというものだ。最も揉めたのは、「Yahoo!JAPAN」だといわれている。アローラ氏は「ヤフーは米国では全然だめだ。日本だけのビジネスに将来性はない」と主張し、Yahoo!JAPANを運営するヤフーの宮坂学社長のクビを切ろうとした。これに孫氏が激怒したといわれている。
6月20日に開催されたヤフーの株主総会をアローラ氏は欠席している。同氏はヤフーの会長に再任されたが、1日で辞表を叩きつけた。
3つ目は、次のような流れだ。アローラ氏は数百億円単位でソフトバンクG株を保有していると伝えられていた。自分で買ったことになっているが、孫氏に持たされたという説もある。2015年6月にソフトバンクG代表取締役副社長就任直後に「個人でソフトバンクG株、600億円分を買い付ける」と発表、大きく報道された。
しかし、株価は買った時の半値まで下落。含み損が膨らみ、これ以上抱え切れない。アローラ氏は「売却させてくれ」と言い出した。副社長をしていては持ち株を売れないので、退任を希望し、退任発表と同時に、孫社長がアローラ氏の持ち株を引き取ったとの情報が流れたが、未確認である。
■アローラ氏辞任の予兆はあった
ヤフーの株主総会は他社よりひと足早かった。米ヤフーのインターネット事業を買収する可能性に関する質問が出たが、宮坂氏は「現時点では決定事項はない」と微妙な受け答えをしていた。「米ヤフーは最も重要なパートナー。(経営の)アドバイスも頂いている」とも語っていたが、これは建て前だ。ヤフーにはソフトバンクGが43%、米ヤフーが35%出資しており、米ヤフーは2人の社外取締役をヤフーに派遣している。ヤフーは本家とは好対照で絶好調の業績を続けており、16年3月期の連結営業利益は前期比14%増の2249億円で、19期連続で増収増益を達成した。
ヤフーの取締役として株主総会に出席した孫氏は「(ビジネスが)マンネリ化しないよう挑戦してほしい」と注文をつけた。唯一のハプニングは、株主総会で取締役に再任され、その後の取締役会で会長の続投が決まったアローラ氏が即刻辞任したことだろう。アローラ氏はヤフーの売却を主張していたのだから、株主総会を欠席したのも当然といえる。この時、すでに孫氏とは別の道を歩き始めていたのということなのだろう。
孫氏は「あと5〜10年社長をやる」とコメントしたが、生涯現役で社長を続けることになるとみる向きが多い。「当面、後継者はいらない。邪魔だ」ということだったのではないか。ソフトバンクG社外取締役の永守重信・日本電産社長は「69歳になったらもう10年やると言い出すに違いない」と言い切った。
実は以前から、「アローラ氏が辞めるのではないか」との噂が米シリコンバレーで流れていたのだ。シリコンバレーにはアローラ氏がソフトバンク入りする時にスカウトしたグーグルやモルガン・スタンレー出身の傭兵部隊、「チーム・ニケシュ」がある。ここが噂の発信元だろうといわれている。
電撃退任の前兆が、はっきりと表に出たのは6月20日だった。1月に匿名の投資家グループから届いていた「アローラ副社長の実績や適性に疑問」との書簡に関して、ソフトバンクGは「調査を終了した」と発表した。取締役会の独立役員で構成する特別調査委員会が調査し、書簡で指摘されたような問題はなかったと判断。申し立ての内容について「評価に値しない」と結論づけた。この発表についても、「なぜ、今なのか」という戸惑いが社内にあったという。
アローラ氏の疑惑を否定したソフトバンクGのニュースリリースは、申し立てをした人を「株主とみられる方」、代理人については「株主の利益を代表していると自称している米国の法律事務所」としたが、荒唐無稽な告発なら、特別調査委員会を設置する必要などなかったのではないのか。
この疑惑の火を消すのに、ソフトバンクGはかなりのエネルギーを注いだとみられる。
■米証券取引委員会が調査を開始
米メディアによると、書簡では「アローラ氏がIT企業への投資を手掛ける投資ファンドの上級顧問として報酬を得ており、新興企業に投資するソフトバンクGとの間で『利益の相反がある』」と指摘していた。ソフトバンクG内でのアローラ氏の仕事ぶりについても「実績に乏しく、疑問の余地がある取引がある」と批判していた。
「孫氏を手助けし、グループ変革の種まきができたことは大きな経験だった」とアローラ氏は友好・円満退社であることを強調したが、突然の退任の理由は、現在まで株式市場にも投資家(株主)にも明確に説明されていない。
アローラ氏は兼任していたヤフー会長や米提携電話大手、スプリントの取締役からも即座に退いている。顧問という名前が残るだけで、アローラ氏が「新しい道を行く」わけだ。
アローラ氏には次の新しいポストが用意されており、早ければ3カ月後に発表されるという情報がシリコンバレーでは流布している。アローラ氏の退任で、ソフトバンクGの投資先の選定は孫氏一流の“カン”に頼る、以前のスタイルに逆戻りする。ロナルド・フィッシャー取締役や副社長に復帰した宮内謙氏では荷が重く、アローラ氏の代役は務まらないとの声が多い。
米証券取引委員会(SEC)が、アローラ氏のソフトバンクG副社長在任中の行為に関して調査に乗り出したと、複数の米メディアが6月30日までに報じた。
アローラ氏をめぐっては、米法律事務所が利益相反行為やインサイダー取引に関与した可能性があると指摘していた。調査は予備的なもので、もし本格的な調査が始まればソフトバンクGも調査への協力や積極的な情報開示を求められることになる。
問題になりそうなのは、アローラ氏がソフトバンクGに加わった後も、幹部を兼務していた米投資会社との関わり方だ。この投資会社は多くのネットベンチャーに投資しており、ソフトバンクGの投資部門を統括していたアローラ氏に利益相反の疑いがあるというわけだ。
(文=編集部)
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