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16日にオープンした上海ディズニーランド(Imaginechina/アフロ)
ディズニーR、客数減地獄突入…USJと中国ディズニーLに客取られ深刻、「行く意味」消失
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15621.html
2016.06.24 文=編集部 Business Journal
関西国際空港が営業利益で東京国際空港(成田空港)を逆転した。3月末まで関西・大阪(伊丹)の両空港を運営してきた新関西国際空港会社の2016年3月期連結決算の本業の儲けを示す営業利益が前期比34%増の592億円となった。関空単体では同41%増の460億円で1994年に開港以来、初めて成田国際空港会社の営業利益、433億円を上回った。4月からオリックスなど関西の30社が出資とする関西エアポートに運営権が移り、今回が最後の決算となった。
売上高にあたる営業収益は同20%増の1845億円、関空単体では同26%増の1438億円だった。格安航空会社(LCC)を中心にアジアからの訪日客の増加で空港施設の使用料や商業施設の売り上げが伸びた。
関空(単体)の航空機発着回数は、開港以来初めて週1200便を超えた。中国を中心に増便が相次ぎ、国内線との合計で前期比17%増の16万9000回と過去最高を記録した。このうち国際線は25%増の11万9000回となった。
外国人旅客数は57%増の1100万人で、国際線全体の利用客の64%を占めた。国内線との合計の旅客数は20%増の2405万人。2000年度の2058万人を上回り過去最高となった。
一方、成田国際空港会社の16年3月期の業績も好調だった。営業収益は前期比7%増の2184億円、営業利益は12%増の433億円。航空機発着回数は3%増の23万5000回と4期連続で記録を更新した。航空旅客数は国際線(3106万人)と国内線の合計で7%増の3794万人。2期ぶりに最高となった。
■“爆買い”効果で免税店の売り上げが伸びる
関空はなぜ成田の営業利益を上回ったのか。
関空は格安航空会社のハブ(拠点)となる戦略で中国や韓国からの旅客の獲得に成功。昨春に80億円を投じて免税店コーナーの床面積を1.4倍の6500平方メートルに拡充した効果がてきめんだった。
16年3月期の免税店など商業施設の営業収益は661億円。前の期に比べて48%、214億円の増収となった。営業利益は45%増の213億円。連結営業利益(592億円)の36%を占める。営業増益(150億円)の44%を商業施設で叩き出したことになる。“爆買い”効果は絶大だった。
着陸料の割り引きがLCCの誘致に寄与した。割引制度は13年春から始めた。新規就航や増便した路線で初年度80%、2年目50%、3年目30%を割り引くなど、複数の割引制度を導入した。初年度の国際線着陸料は、ボーイング777−200型機で11万円と成田(21万円)の半分。LCCの就航を後押しした。中国や韓国、台湾、香港の人たちが使う空港として、関空は成田を上回り、全国一となった。
成田も黙ってはいない。国際線や国内線で成田空港と結ばれていない都市に新たに就航した場合、航空会社が負担する着陸料を最大で1年間無料とする制度を今年4月に導入した。中国や韓国、アジアのハブ空港をめぐる競争は激しさを増している。
■爆買いが明暗を分ける
爆買いの異変はテーマパークの明暗を分けた。東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)の入場者はマイナス。一方、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は入場者を大幅に増やした。
USJを運営するユー・エス・ジェイは5月26日、15年の世界テーマパークランキングで、入場者数がTDSを抜いて世界4位になったと発表した。同ランキングは、米テーマエンターテインメント協会が毎年発表している。
USJの15年の入場者数は17.8%増の1390万人。3.5%減となったTDSの1360万人を上回った。
1位は米フロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドのマジックキングダム、2位は米ディズニーランド(カリフォルニア州)、3位は東京ディズニーランド。ちなみに、TDLは前年比4.0%減だった。
USJの16年3月期の入場者数は、15年暦年と同数の1390万人で前期を9%上回った。14年7月に開業した「ハリー・ポッター」のエリアが引き続き人気を保った。訪日外国人の入場者数は140万人で、前期から60万人増加。全体の入場者数を押し上げる要因となった。
業界のガリバー、オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾート(TDR)の16年3月期の入園者数は、TDLとTDS合算で3.8%減の3019万人。訪日外国人入場者数は開示していない。
外国人入場者の割合はUSJが10%を超える。数字を公開していないTDRは6%程度と推測されている。
TDRがインバウンド需要、とりわけ爆買いの中国人を取り込めなかったことが入場者数が伸び悩んだ原因と分析されている。ディズニーのテーマパークは米国、フランス、香港にあり、6月16日には上海にもオープンした。中国国内にもあるディズニーランドに行くために、わざわざ東京まで足を伸ばすことはないと考える人も多いだろう。
USJは「ハリーポッターエリアがあるのは米フロリダと大阪だけ」という希少性をウリに外国人観光客を取り込んだ。この差が、USJがTDSの入場者数を逆転する原動力となった。
中国風の味付けが施された上海ディズニーランド(SHDL)の入園料は、平日は370元(約5800円)だが、週末や夏の繁忙期などは499元(約8000円)となり、TDL(7400円)などと同水準になる。所得水準が高くなっている中間層を呼び込むことで年間1000万人の入場者を見込む。SHDLの建設費は340億元(約5500億円)で、運営は米ウォルト・ディズニーと地元企業の合弁会社が担う。園内に2つあるホテルは、6月は予約で満室状態だという。新華社通信は、初年度の入場者数を1200万人と予測している。
今後、TDRとSHDLの間で、東南アジア観光客を呼び込むための熾烈な競争が繰広げられることになる。SHDLもTDRに倣って年間パスポートを発行するのだろうか。
USJはディズニー同士の綱引きの圏外にあり、漁夫の利を得る可能性もある。
(文=編集部)
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