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いまや預貯金だけでは資産を守れない時代。世界一の投資評価機関トップが教える「黄金比」とは?(※イメージ写真)
100万円が1年で99万円…預貯金が危ない! いま必要な「究極の分散投資」とは〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160616-00000226-sasahi-bus_all
dot. 6月17日(金)7時0分配信
長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが過去最低を更新し続けている。6月16日には初のマイナス0.2%台をつけた。世界経済への懸念に加え、日本銀行がマイナス金利幅をさらに拡大し、追加緩和をするのではないかとの見方が影響しているようだ。
こうした状況下で「資産を守る」ための手段として、資産運用が重要性を増していると指摘するのが、投信評価機関モーニングスターの朝倉智也社長だ。『マイナス金利にも負けない究極の分散投資術』(朝日新聞出版)では、先の読めない時代に適した資産運用の新しい方法を説いている。
マイナス金利政策とは、民間銀行が日本銀行にお金を預ける際の金利をマイナスにする政策である。通常、銀行にお金を預けると金利にしたがってお金は殖えるが、逆にお金が減るのがマイナス金利だ。民間銀行は日銀にお金を預けると損をしてしまうため、融資やローンなど他にお金を回すようになる。これが政策の意図である。
このマイナス金利政策下では、国債の長期金利だけでなく、私たちの預金金利も下がる傾向にある。預金金利自体がマイナスになるようなことはさすがにないと予想されているが、手数料の引き上げ、口座管理手数料の導入など私たちの負担は大きくなる。普通預金金利が年0.001%では、100万円を預けても1年間に10円しか殖えない。これではATM(現金自動預払機)の利用で簡単に吹き飛んでしまう。
また、マイナスにならないというのは名目金利の話であって、今後物価が上がっていくことを前提にするならば、実質的な金利はマイナスだ。金利が0.001%でも、物価が年に0.5%上がったとしたら、預けた100万円は1年後に99万5010円まで目減りしてしまう。預貯金以外の資産保全策に注目が集まるゆえんだ。
資産保全のために朝倉社長が勧めるのは、運用コストの低い投資商品を選ぶこと。具体的には投資信託(インデックスファンド)とETF(上場投資信託)を組み合わせた分散投資である。少ない資金で手軽に資産形成を始められるのが投資信託の特徴だ。ある程度まとまった資金を運用したい人、極限までコストを抑えたい人にはETFが向いているだろう。
運用する上で最も気をつけるべきポイントは、リスクの分散を図ることだ。かつては「外国(先進国)株式、外国(先進国)債券、国内株式、国内債券」という伝統的資産への分散が基本とされてきた。しかし近年はグローバル化によって市場連動性が高まっていることや、超低金利が続いていることなどから、これまで常識とされてきたやり方では十分な分散が期待できなくなっているのだ。
そこで朝倉社長は、米国の大学財団の運用姿勢がお手本になると明かす。どういうことなのか?
大学財団は寄付された資金を運用することで、それを元手によりよい設備を整えたり、優秀な教授を迎え入れたりしている。例えばエール大学財団の過去のパフォーマンスを見ると、投資のプロが運用するバランス型ファンドを大きく上回っていることがわかる。そのポートフォリオ(資産構成割合)の中身は、伝統的資産だけでなく、絶対収益追求型ファンド、未公開株式、資源や不動産といった代替(オルタナティブ)資産を多く組み入れている。これは未公開株にはより高い成長を、資源にはインフレヘッジ機能を、不動産にはインカム収入機能を、といったように多様な資産に異なる役割を期待していると考えられる。
そこから朝倉社長が導き出したのが、(1)成長資産70%、(2)インカム資産20%、(3)インフレヘッジ資産10%という黄金比だ。内訳は成長資産=日本株、先進国株、新興国株、中小型株、インカム資産=先進国債券、新興国債券、ハイ・イールド債券、インフレヘッジ資産=金(ゴールド)とされている。この比率を参考にして具体的な投資商品を選べば、マイナス金利にも負けない「究極の分散」が期待できるという。
マイナス金利時代はこの先もしばらく続きそうだ。しかし、最低限のポイントさえちゃんと押さえていれば、金利や相場の変動に一喜一憂することなく、少ない手間とコストで資産形成を図ることも可能だ。これを機会に資産保全策について再検討してみるのもよいかもしれない。
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