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先月に行われた決算発表会において、投資先の順調な成長を強調した孫正義社長。一連の売却に続く「次の一手」に注目が集まる Photo by Shinya Kitahama
ソフトバンク、株売却1兆円の使途はヤフー株買収?
http://diamond.jp/articles/-/92889
2016年6月14日 週刊ダイヤモンド編集部
借入金を企業買収や出資に充てることで急成長を続けてきたソフトバンクグループのレバレッジ経営が踊り場を迎えている。今年3月末時点で11兆9224億円という巨額の有利子負債を抱えていた同社は、「財務体質の強化のため」(ソフトバンク広報)、今月に入り保有する株の売却を相次いで発表した。
6月1日に発表された中国電子商取引大手のアリババ株売却額は、当初79億ドル以上を予定していたが、シンガポールの政府系ファンドなどから引き合いが殺到したため100億ドルまで拡大。3日にはスマートフォンゲーム大手のガンホー・オンライン・エンターテイメント株の保有分の約9割を売却し、ガンホーが株式公開買い付け(TOB)で買い取ることを明らかにした。
一連の売却によってソフトバンクが手にする資金は1兆円を超えるが、さらに、フィンランドのスマホゲーム大手であるスーパーセル株の売却もささやかれている。
先月行われた決算発表会で孫正義社長は「今後はこれまで以上に投資や売却を行っていく」と発言している。今回、まず言葉通り売却を行ったわけだが、新たな投資も行われるのか。売却で手にした資金は、同社の説明通りなら財務体質の強化に充てられるところだが、ある金融関係者は「1兆円を元手に日本ヤフー株を買収するのではないか」と推測する。
■ヤフーを連結対象へ
現在、日本ヤフーの時価総額は約2兆9000億円。その株の43%をソフトバンクが保有し、35%を米ヤフーが保有する。だが長年の経営不振に苦しむ米ヤフーは保有する日本ヤフー株の売却を検討しており、米国の通信大手ベライゾン・コミュニケーションズなどが株式取得に意欲的な姿勢を見せている。
ベライゾンは米国内においてソフトバンク傘下のスプリントの競合であり、日本ヤフー株が同社の手に渡るとソフトバンクの事業展開に支障を来す可能性が高まる。そこで米ヤフーの保有する日本ヤフー株を買い取り、同社を連結対象化するため1兆円のキャッシュが用いられるのではないかとみる向きがあるわけだ。
米ヤフーが保有する日本ヤフー株の時価総額はおよそ1兆円で、金額的には足りる。また、ややペースは鈍化しているものの成長を続ける日本ヤフーを連結対象に加えれば、ソフトバンクの企業価値を高めることにつながる。かつ、ベライゾンに日本ヤフーの拒否権を持たれるリスクを防ぐことにもなる。
もっとも、スプリントの業績は安定的とは言い難く、同社再建で費用がかさみ膨らむ一方の負債に対して、懐疑的な見方もいまだ根強い。売却で得る1兆円の資金を財務の健全化ではなく日本ヤフー買収に用いるとなれば、市場から厳しい反応が出る可能性も高い。
(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 北濱信哉)
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