東証寄り付き、急落し１万6000円割れ　下げ幅一時600円超　先物に売り集中
http://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS11_S6A500C1000000/
2016/5/2 9:32　日経新聞

　２日前場寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は急落して始まった。東京市場が連休前の４月28日に比べ308円安の１万6357円で始まり、その後は690円安の１万5975円まで下げ幅を広げる場面があった。取引時間中に１万6000円の心理的な節目を下回るのは、４月12日以来ほぼ３週ぶり。円相場が１ドル＝106円台半ばと、連休前に比べ２円前後の円高・ドル安水準に急伸しており、トヨタやキヤノンなど主力の輸出関連企業の採算が悪化するとの懸念から売りが膨らんだ。

　前日の米シカゴ市場の日経平均先物６月物（円建て）の清算値は大阪取引所の日中取引の清算値を640円下回った。先物にこの水準を意識した売りが集中し、ファストリや京セラ、ソフトバンクなど値がさ株が裁定取引の解消に絡んだ売りを受けて急落し、指数を押し下げている。

　ＪＰＸ日経インデックス400も急落している。４月28日に比べ214.13ポイント安の１万1910で始まり、その後は水準を１万1600台後半に切り下げている。東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）も大幅安で推移している。

　ホンダや日産自など自動車株のほか、三菱ＵＦＪや三井住友ＦＧ、みずほＦＧなどメガバンクも軒並み大幅安。ソニーや村田製、ＴＤＫなどにも売りが膨らんでいる。半面、キリンが逆行高。三菱自も上げている。ＮＴＴやＮＴＴドコモも高い。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕

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