進むデフレと打つ手なし
http://www.globaleye-world.com/2016/05/1230.html
2016.05.02 06:59 　GLOBAL EYE

総務省が発表しました３月の消費者物価指数は、２０１０年を１００として１０２．７となり、一年前に比べ０．３％下落したと発表されています。
５ケ月ぶりの下落となっていますが、日銀が目指す２％の物価上昇は夢のまた夢となりつつあり、今の金融緩和政策が破たんしていることが分かります。

日本より早くマイナス金利政策を導入しているＥＵでも物価は想定した水準になっておらず、金融緩和だけでは物価は上昇しないことが証明されている中、マイナス金利政策を導入せざるを得なかった日銀はいわば追い詰められたとも言えるのです。

先週に日銀が国債買い入れを増額・日経平均先物購入額を増やすという政策発表を期待した市場は、日銀が全く動かなかったことで、株を売り円を買いあげる動きを見せていますが、
日銀はこれ以上国債を買いあげることが出来ない状態になっているのです。
今のペースで国債を買いあげた場合、早ければ来年にも「弾」（国債）がなくなると言わており、買いたくても買えない事態になると推計されているのです。
このような中、今の買い上げ額を増やすとなると、「弾」切れが早まるだけであり。それは即ち、金融緩和の死を意味します。

そのような中、日銀が株を買い上げても株が下がり続ければ日銀は膨大な損を抱えることになります。
日銀は中央銀行ですが、その日銀が今や数兆円の「引当金」を計上する事態になっていますが、それよりも更に多い損を計上する恐れも出てきているのです。

日銀の金融緩和策が破たんしつつある中、金融市場大荒れの条件が整い始めていると言えます。

コメント
1. taked4700[5325] dGFrZWQ0NzAw 2016年5月02日 08:47:34 : pqd6xHdldc : q8@nvaA5TNU[8] ▲△▽▼ ＞金融市場大荒れの条件が整い始めている それどころか、円安、債券安、株安の日本大暴落の可能性がどんどんと強まっている。 最近の円高を見て、日本はまだ大丈夫と感じている方がいると思いますが、実態は反対です。それだけ、大きな投機の準備がされているのです。 安心するためには、財政赤字を無くし、輸入依存度の高い品目の国産化を進めることです。 自立こそが安定の基礎であり、単に信用に依拠した公債に頼り続けるのは、一気に破たんするときの落差を拡大し続けているだけであることに気が付くべきです。
2. 2016年5月03日 22:01:17 : ABPExKQ6Vk : WkKEBT_l450[51] ▲△▽▼ 物価は確実に上がっているよ。 但し、商品のかさ（量）が大幅に少なくなり値段が据え置き状態だが。 これも考えてみると値上げではないだろうか。インフレと言えないだろうか。 駄菓子ではない生菓子の大量生産会社が有るが、老舗の生菓子を大量生産で模して安くコンビにや量販スーパーで売っているメーカーがあるが最近商品の大きさが小さくなってきたことに気がつき、さらには値上げしていることにも気がついた。 かつてマクドナルドが値上げを決行してから売上不審に陥りどのような策や対策を打っても客が戻ってこない状況だ。いつ日本から撤退するか秒読みと言うことだろう。 人々にとって必要も無いもの、無くてもよいもの、買わなくても済むものを売って居る人は、その人は人々にとって本当に必要なものを供給しているだろうか　と　自問してみることだろう。 今の商業活動は電通ではないが、必要と思わせることを「洗脳」するところから出発している。 人々は収入が次第に少なくなり使える金額が少なくなれば何が本当に必要なものかと判断するようになる。当然のことだ。生きていかなくてはならないからだ。 その上で供給する者は価格を再検討し自らの利益を考えるべきだろう。 もっとも今の社会は（銀行からの）借入れから逆算して利益を算出する状況だろうから商品の価格決定の余地は限られてくるだろう。 借り入れて投資した後になって考えてみても後の祭りと言うことだろう。

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