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日本銀行 金融機関の貸し出しにもマイナス金利を検討か?:銀行は日銀からの借り入れで“利得”、投機的借り入れを増長?
http://www.asyura2.com/16/hasan107/msg/744.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 4 月 23 日 03:48:42: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


 現在のマイナス金利政策は、銀行など金融機関が日銀の当座預金口座に一定額超預金した場合にペナルティーを課すものだが、日銀が金融機関に貸し出すときにマイナス金利を付与するかたちになると見えてくる金融世界が変わる。

 この政策は、本当の意味のマイナス金利政策と言えるが、基本的には「銀行支援」策である。
 日銀が金融機関向けに貸し出しを行うと“おまけ”(マイナス金利分)を付けるわけだから、かたちとしては日銀が損を出しながら銀行に利益を供与する政策である。
 この意味で、呼び名は同じだが、現在のマイナス金利政策とは矛盾する政策である。

 マイナス金利が1%だとすると、銀行は、日銀から100億円を借りると1年に1億円を受け取る。銀行は、その100億円を金利0%(無利子)で融資しても、日銀から受け取る“負の利息”によって利益を上げることができる。

 銀行は日銀から借り入れを受けるとき担保を出さなければならないが、「国債補完供給」(買戻条件付売却)により国債を膨大に抱え込んでいる日銀から融通してもらうこともできる。(再売却時の期間利回りマイナス3%はどうなるのか?)

 この政策が現実化しても、大企業はともかく、中小企業や家計住宅購入への融資がマイナス金利になることはないだろう。せいぜい、借り入れ金利が今よりも低くなる程度と思われる。

 大企業も、マイナス金利になったからといって国内の設備投資を大幅に増大させる可能性は低い。更新期に当たった設備投資での借り入れは有利になるが、無利子やマイナス金利だからといって、新規に大きな設備投資に動く企業はほとんどないだろう。
 現金を機械装置に固定化するリスクの大きさから、新規設備投資は、需要動向やインフレ動向に大きく左右されるからである。

 無利子やマイナス金利になって増大する資金需要は、株式投資や不動産投資に集中するだろう。高配当株を買えば、借り入れには利子が付かないのにそれで買った株式からは3%といった利回りで配当を手にすることができる。
 訪日客の増加で不足している宿泊設備や商業施設への投資も、無利子やマイナス金利で収益性が上昇するので増大するだろう。

 しかし、そのような損得勘定は多くの人が行うので、株価が配当利回り的に魅力がない水準まで上昇したり、地価や建物も高くなり収益性の悪化や買値を超えた転売が不能になったりする可能性が高い。あげく、ミニバブルの崩壊に遭遇する可能性もある。

 預金金利はほぼゼロになり、目に見えるもの目に見えない(相手方負担)ものの手数料が高くなる可能性がある。
 銀行にとって預金はそれほどありがたいものではなくなる。

 新規発行国債利回りは、大企業向け融資に先行してマイナスになると思われる。政府部門は、101億円を借りて元利合計で100億円を返せばいいといった有利な条件で国債を発行できる可能性が高い。

 最後に、記事によると、「Stimulating Bank Lending Facilityのプログラムの枠内」(銀行貸し出し刺激策)で行われるということなので、日銀がマイナス金利で貸し出す金額は、個別金融機関ごとに、基準期間に対する貸し出し額純増を基準にしたものになると思われる。
 それゆえ、日銀から銀行への貸し出しでマイナス金利になる金額は、当初、それほど多くないはず。


※関連参照投稿

「中銀のマイナス金利、インフレ予想低下させ逆効果か:経済学の間違いで、利払いも費用=コストだから金利引き下げはデフレ要因」
http://www.asyura2.com/16/hasan106/msg/272.html

「<長期金利>初のマイナス 株安円高、日銀に誤算:「マイナス金利」導入は「異次元量的金融緩和」政策の“終わりの始まり”」
http://www.asyura2.com/16/hasan105/msg/415.html

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日本銀行 金融機関の貸し出しにもマイナス金利を検討か?[スプートニク日本語]
2016年04月22日 19:50

日本銀行は、マイナス金利での貸し出しを行う事で民間銀行など金融機関支援の可能性を検討している。信頼すべき消息筋の情報として、ブルームバーグ通信が伝えた。

最も大きな可能性として、マイナス金利での融資、つまり貸し出しが、Stimulating Bank Lending Facilityのプログラムの枠内で行われるものと見られている。現在は、このプログラムの枠内で、ゼロ金利で融資がなされている。

専門家達は、日銀の支援策にそうしたツールが加わることで、日本経済に肯定的影響を及ぼすものと期待している。

ブルームバーグ通信によれば、三井住友アセットマネジメントの分析専門家、市川雅浩シニアストラテジストは「この事は、日銀が、自分達のもとに来る金融機関に支払いをする事になるわけで、銀行の採算にとってプラスになる」と指摘した。

日銀の次の会議は、4月27-28日に予定され、その後、マイナス金利での貸し出し開始、同時に、現在-0.1%.である金利をさらに引き下げるかどうかを明らかにする。
なお日本銀行は金融機関が資金を預ける当座預金の一部にマイナス金利を適用している。


http://jp.sputniknews.com/business/20160422/2009511.html


 

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コメント
 
1. 2016年4月23日 05:26:01 : 8GpZ8Ulr22 : P7qmfPkdXY8[6]
愚か者を通り越して基地外になったリフレ派だ。
そんなことをやるほど金欠に日本はなっていない。どこまで強欲なのだ。

2. 2016年4月23日 20:42:17 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[336]

>日銀が金融機関に貸し出すときにマイナス金利を付与

金融機関が日銀とマイナス金利で貸し借りを行い、

民間企業や個人に低い金利(場合によってはマイナス)で貸すというのが

真のマイナス金利政策だから、これで矛盾がなくなったということだ

>現在のマイナス金利政策とは矛盾する政策

だから、これは間違いだが

日銀が損を出しながら銀行に利益を供与するという点では、

日銀がリスクを取る量的緩和政策と同様の効果があるから、

最終的には、政府と国民が、企業に対して利益を供与する形になる

それが投資と生産性向上による雇用や賃金の上昇という形で回収できれば良いが

当然、単に内部留保の増加と海外へのキャピタルフライトに終わるリスクもあるのは

バラマキ財政支出による景気刺激と全く同じこと


これもまた、政治の機能不全(国民の保守化)を、政治に縛られない日銀の金融政策によって補うという世界の潮流の、まさに最先端の表れと言える



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