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(回答先: 中国経済の失墜 はびこる「国営ゾンビ企業」 当局は強気の見通しも改革にも及び腰(ZAKZAK) 投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 17 日 13:06:15)
記事入力 : 2016/04/17 06:09
【コラム】減税と規制緩和、中国で復活するレーガノミクス[朝鮮日報]
原油価格の回復と株価安定で、世界経済が落ち着きを取り戻している。しかし、世界的な「低成長病」の根は深い。
深刻な経済状況に直面する各国の対応も破格だ。世界経済のけん引役だった中国も同様だ。経済成長率の鈍化に苦しむ習近平国家主席の景気回復策で最も目立つのは減税と規制緩和だ。減税と規制緩和は「小さな政府」を志向する自由主義者に象徴されるスローガンだ。中国は共産党が統治する典型的な「大きな政府」ではないのか。
習主席は今年1月、中央財経指導小組の第12回会議で「供給体系が需要の構造変化に適応すべきだ」として供給サイドの改革を強調した。企業が消費者の需要に合う高品質の商品を生産できない中、企業の生産性を高めることを目指す動きだ。経済分野担当の李克強首相は先月、習主席の方針を具体化した減税政策を発表した。今年は大幅な財政赤字を覚悟で、企業・個人の税負担を5600億元(約9兆4500億円)軽減する。
習主席が減税と規制緩和を持ち出したのは、2008年の世界的金融危機以降に実施してきた景気浮揚策が限界に達したからだ。中国も欧米のように資金供給を増やし、輸出、消費、投資を刺激してきた。しかし、企業を絶えず革新して危機を脱出した米国とは異なり、中国経済は10年以降、成長率が低下している。このため、米国のように企業改革を通じ、経済にてこ入れする構想を描き、減税と規制緩和で企業の構造調整を支援することにした。
習主席が掲げる供給経済学、減税、規制緩和の象徴的指導者は本来、レーガン元米大統領だ。レーガンは不況を打開し、「偉大な米国」を再建するため、思い切った減税と政府予算削減、規制緩和を実施した。その結果、米国経済は1984年から5年間、年平均4.2%成長し、1000万人分を超える新規雇用を生み出した。しかし、ソ連との軍備競争で財政赤字は悪化した。それを意識し、習主席は減税と軍備縮小を同時に宣言した。習主席がレーガノミクスに追随したとの指摘もある。
無論2人が直面する経済状況は違う。当時の米国は1人当たり国民所得が2万5000ドルを超え、国民が税率に敏感に反応した。これに対し、中国の1人当たり国民所得は8100ドルにとどまっており、減税効果は相対的に小さい。議会中心の米国とは異なり、中国は規制を緩和しても、共産党が絶大な権力を握る政府主導の経済だ。
しかし、減税と規制緩和が持つ意味は想像よりも大きい。税金は一度下げれば、増税は難しく、規制も一度緩和すれば、規制を強化するのは容易ではない。共産党の権力低下につながりかねない冒険と言える。とはいえ、成長率低下と就業難に対し、絶対権力が選択できる現実的な策は多くはなさそうだ。
韓国では新国会が発足する。選挙戦に埋もれていた経済懸案が再び争点となるとみられる。韓国の政治家も世界的な低成長と就業問題に対処し、市民生活のために冒険すべき時を迎えている。
キム・ギフン・エコノミー朝鮮エディター
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/15/2016041501652.html
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