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王将の店舗数は700を超える (c)朝日新聞社
「餃子の王将」社長射殺 実行犯と創業家を結ぶ“裏事情”〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160415-00000000-sasahi-soci
週刊朝日 2016年4月22日号より抜粋
2013年秋、近畿地方のあるカフェで、2人の男が向かい合っていた。どちらの男も、指定暴力団に強いパイプを持つ裏社会の人物である。最初に口を開いたのは依頼者のX氏。
「消せないのか」
Y氏が答える。
「さらってはどうか?」
するとX氏は、
「派手にやってもらえないか。そうでないと困る」
そんな会話がなされる中で、徐々に険悪なムードが漂い始めた。
「なんや、お前ら、自分の手でやってみんかい」
やがて2人は口論になり、怒号が飛び交い、話は決裂した。
そして同年12月19日、王将フードサービス社長の大東(おおひがし)隆行氏(当時72歳)が、京都市山科区の王将本社前で何者かに射殺された。Y氏はこのニュースに触れ、こう話したという。
「具体的な襲撃方法やカギのある場所まで指定されたが、受けなくてよかった。それにしても派手にやったもんだ。Xが急にカネまわりがよくなったのは、こういうことだったのか……」
有名外食チェーンのトップを襲った事件から2年以上。今も犯人逮捕には至っていない。
一方、冒頭で述べたように、事件当時から犯行に暴力団関係者が関わっていたと思われる情報が飛び交っている。警察関係者は言う。
「昨年12月には、現場付近に残されたたばこの吸い殻に付着していた唾液のDNA型が、九州の指定暴力団関係者のものと一致したと報じられた。しかし、それだけでは有罪を立証するには不十分。犯人を逮捕しても、口を割らない限りは犯行を依頼した人物まではたどりつけない」
そのなかで、3月29日に王将は驚くべき報告書を発表した。内容は、王将が「反社会的勢力と関係があるかどうかを確認することを目的」として、第三者委員会が検証したもの。記述はA4用紙で93ページにも及ぶ。そこには、創業者一族を中心とした密室経営によるガバナンスの欠如が、次々に記されている。
注目すべきは、報告書で「A氏」と匿名で記されている人物との“異常な関係”だ。全国紙記者は言う。
「王将は、A氏と1990年代半ばから総額260億円ほどの不透明な不動産取引などを繰り返し、うち約170億円を回収できずに損失処理していた」
王将が自主的に調査結果を発表したのも、このA氏が反社会的勢力と関係しているとの報道が出ているためだ。東証1部上場企業である王将は、本来であればこういった人物との接点はあってはならないはず。それがなぜ、このような関係になってしまったのか。
それを理解するには、王将の歴史をさかのぼる必要がある。70年代後半から創業者の加藤朝雄氏は、アサヒビールに勤めていた望月邦彦氏(79)を信頼し、ことあるごとに経営の相談をしていた。
望月氏は、後に朝雄氏に請われて王将の副社長として入社し、93年に社長に就任する。退任後も会長や相談役を務め、王将の歴史を最もよく知る“キーマン”の一人だ。望月氏は、77年に朝雄氏と初めて会ったときの印象をよく覚えているという。
「豪快な人で、東京にいる人の多さに驚いて『東京にはゼニが転がっている』なんて言っていました。経営者として先を見る目に優れていて、経済情勢の変化も半年以上前にピタリと当てて、出店計画を立てていた。一方で、社員や出入り業者には温情あふれる魅力的な人で、王将は加藤教信者の集まりのようでした」
朝雄氏とA氏が知り合ったのは、それよりだいぶ後のことだ。王将は郊外大型店舗を次々に展開するなか、なかには役所からの許認可が遅れたり、新規開店の日が近づいても、水道が通っていなかったりしたこともあった。そんなときに奔走したのが会社経営者のA氏だった。
「加藤(朝雄)社長は、私にAさんについて紹介したとき『若くて見どころがある』と言っていました。彼に許認可の仕事を頼むと、普通より早く許可をもらってきた。それで加藤社長は、Aさんに相場以上の謝礼を渡していました。額は100万円単位です。私が『高いのではないですか』と言っても、加藤社長は『仕事のスピードを考えたら安いですよ』と言っていました」(望月氏)。(本誌取材班)
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