http://www.asyura2.com/16/hasan106/msg/894.html
Tweet |
慶應義塾大学(撮影/写真部・堀内慶太郎)
早慶合格なら7割が慶應に? 人気支える就職“神話”〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160329-00000001-sasahi-life
週刊朝日 2016年4月1日号より抜粋
今年も多くの受験生が入試に挑んだ早稲田大学と慶應義塾大学。世代をまたいだ私大の両雄のライバル関係に、近年変化があるという。「両大学に合格すると、受験生の多くが慶大に進学する」というのだ。早大も積極的なグローバル化などで巻き返しを図る。“早慶”の今を探った。
そもそも入試で「早慶」というくくりはいつごろからあったのだろう。歴史をひもとくと、100年ほど前まで遡る。
それぞれ独自のカラーがあるとはいえ、早慶どちらに進学するかは、受験生にとって常に悩みの種だった。大手予備校の追跡調査によれば、2000年代半ばまで両大の看板学部、早大政経学部(政治)と慶大の法学部(政治)に両方合格したら、早稲田を選ぶ受験生が7割超だった。慶大経済学部と早大商学部では慶大、文学部で慶大がやや人気という傾向があった。
ところが「10年ほど前から、どの学部でも7割ぐらいが慶大を選ぶようになった」と関係者は口を揃える。
大きな理由として挙げられるのが就職状況。慶大は就職先として根強い人気の銀行、証券、保険、電機、自動車、通信などで強く、特に丸紅、住友商事、三菱商事など商社では慶大の圧勝だ。こうした実績から「早大より慶大が就職に有利」という“神話”が生まれたようだ。
一方で早大は国家公務員総合職試験に強い。「ミニ東大」と揶揄されることもあるが、かつての在野志向は、近年、エスタブリッシュメント寄りの色も帯びる。
国会議員の出身者は慶大がやや上回るが、87人のうち半数近い42人が2世議員。早大はその点、2割にとどまる。議員の地力は早大に軍配が上がりそうだ。
専門職では、慶大の公認会計士大学別合格者41年連続トップという実績が目立つ。OB・OGが集う「三田会」の結束力がここでも生きる。ビジネス分野での強さは盤石だ。
一方、工学系資格試験では、早大にはるかに分がある。1級建築士、技術士で慶大を大きく引き離す。
数値化できない教育内容や学生気質で早慶対決させるのはむずかしい。それでも、気付くことはある。
少子高齢化の波は私大両雄にも襲いかかる。早慶は大学改革を進めるため、1990年以降、それぞれ新しい学部を立ち上げた。
慶大は90年に湘南藤沢キャンパス(SFC)を構え、総合政策、環境情報の2学部を開設。ITとグローバル教育で高い評価を得た。早大は2004年に設置した国際教養学部が学部改革の象徴的存在。すべて英語による授業が大きな特徴となっている。
最近、慶大SFCが改めて注目される出来事があった。今年度初実施の東大推薦入試だ。SFCのAO入試に強い「AO義塾」から、同推薦入試の合格者が多く出た。慶大OBの主宰者は、特異な才能を測る「推薦入試」までも受験マニュアル化した起業家だ。慶大にはこうした新ビジネスを探る学生が少なからずいる。
就職では慶大に強みがあるように見えるが、実は外資系企業への内定者数の伸びは早大に勢いがある。留学生派遣、留学生受け入れ、外国人教員のすべての数でも早大は圧勝している。これは国際教養学部の存在が大きい。同学部が“早大逆襲”のきっかけとなるかもしれない。
女性ファッション誌の読者モデル登場回数は、早大が慶大を抜き、全国トップになった(4月刊の「大学ランキング2017」から)。大学選びで現在は慶大がやや優位に見えるが、大学の雰囲気をつくるのは学生自身だ。案外、こんなところから、傾向も変化していくのかもしれない。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民106掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。