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男社会の不具合の辻褄合わせのような目にあうことも…(※イメージ)
「本部長の気まぐれ」で配属決定 女性は「職場の花」から「雇用の調整弁」へ?〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160317-00000008-sasahi-bus_all
AERA 2016年3月21日号より抜粋
男女雇用機会均等法施行から30年。かつて「職場の花」などと言われてお飾りでしかなかった女性も、いまや「1億総活躍社会」の掛け声のもと、会社組織にがっちり組み込まれている。
しかし、組織に組み込まれたがゆえに、男社会の不具合の辻褄合わせのような目にあうことも増えた。とばっちりを受け続ける女たちの叫びが、この春にもこだまする。
渡辺ひろみさん(仮名・50)は、国立大学文学部卒業後、金融会社に総合職として就職。出社初日の人事部の言葉に耳を疑った。
「君は営業部になったから」
確か、配属は企画部だったはず。怪訝(けげん)な顔をする渡辺さんに、人事部は「営業本部長が君を欲しいと言っている。諦めろ」。
思い起こせば、入社式の夜に開かれた社員食堂での懇親会で、人事部から「あの人は役員で偉い人だから、挨拶をして」と耳打ちされ、二言三言おしゃべりをした。その「偉い人」は、営業本部長。後で知ったことだが、数千人いる新入社員のうち、1割にも満たない女性総合職に興味を抱いた営業本部長が懇親会に参加。「彼女はうちに」となった。
その夜「軽くメシでも」と課長代理に連れていかれた和食屋には、部長と課長が深刻な顔で座っていた。乾杯後、料理が来るのを待たずに、部長がおもむろに言った。
「営業部は花形の部署。男の新入社員が来るものだと信じていた。女の子が来ることには反対だったから、そのつもりで」
何を食べ、何を話したか、渡辺さんは覚えていない。
「営業本部長の気まぐれ人事でしょ、と思うと、なんて勝手なという気持ちもありました。でも、総合職女性が珍しいからとほかの部署から見学に来られる環境で、だれかに不満をぶつけられる状況ではありませんでした」(渡辺さん)
結果的には、営業の仕事を通し、「会社の花形の仕事」を知ることができてよかった。とはいえ、その後、営業の経験が十分に生かされているとはいえないのが現実だ。
渡辺さんは、37歳の時に関連会社の広報部へ出向。そこで7年間働き、今度は別の関連研究機関の広報部へ出向になった。居心地は良かったが「本社の広報部の人員が足らない。来たがる人がいない。戻ってきてくれ」という再三の要請を受け、本社広報部へ異動になった。そのまま3年が経つ。入社して約30年、数々の人事を見るにつけ、「人事は偉い人の一言、あるいは気まぐれで決まる」という印象はますます強くなっている。「人事に翻弄されるというより、不景気な時代だからしょうがないよね」という諦めモードだ。(ライター・羽根田真智)
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