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組織の中で働く人にとって、環境の変化は避けられない。「転び方」を身につけ、大けがをしないようにすることも大切だ(撮影/写真部・植田真紗美)
メンタル不調が多い職場 特徴は「◯◯が高い」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160220-00000000-sasahi-hlth
AERA 2016年2月15日号より抜粋
環境が大きく変化するとき、人は精神の不調に陥りやすい。転職や異動はもちろん、昇進や育休からの復職時もだ。
面接を受けに行ったとき、オフィス全体に漂う説明のできない違和感があった。なんとなく落ち着かず、ここで働くことが想像できなかった。今でこそ「あのときの直感を大事にすればよかった」と思えるが、「面接なんだから落ち着かなくて当たり前。きっと気のせい」と自分に言い聞かせた。
映像制作会社から採用の連絡をもらった女性Aさん(32)は、違和感のことも忘れて舞い上がった。契約社員だが、大手の系列企業で、華やかな仕事も多い。前職は同業だが、社員5人のワンマン会社。やっとまともな会社に就職できた、と喜んだ。
「配属は希望部署と違いましたが、目の前の仕事のことは見ないようにして、ゆくゆくは希望部署に異動できるに違いないと、そればかり考えていました」
先輩社員にキツイ感じの女性がいた。とにかく仕事ができる人だったが、周囲が同じレベルで仕事をこなせないと露骨に嫌な顔をする。電話も自分が言いたいことだけ言ってガチャ切り。彼女が原因で何人も辞めていき、立て直しのために新たな上司が配属されたタイミングだった。上司はよく気にかけてくれたが、「自分が来たからにはこれ以上、メンタル不調者は出さない」という意気込みに気が引け、相談できなかった。
終電で帰り、持ち帰った仕事を早朝の3時、4時まで続ける。裁量労働制の名の下に残業代はなく、土日もつぶれるのに手取りは月20 万円にも満たない。気力・体力をすり減らしたところに、スケジュール調整の板ばさみで怒鳴られてばかり。はじめの3カ月は夢中でこなしたが、4カ月目ごろから体に異変が出た。通勤の電車で、何を考えるわけでもないのに涙が止まらない。以前は大好きなスイーツの一気食いでストレスを発散していたが、そのスイーツすらのどを通らない。週イチで通っていたスポーツジムも、気づけば行かなくなっていた。「だいぶやばいよ」と友人に指摘され、ついに心療内科に足を運んだ。
会社をやめることを伝えると、それまで「われ関せず」だった同僚たちがランチに誘ってくれた。「Aさん、ずっと大変そうだったよね」の言葉に急に気が楽になり、やっぱりまだここで働けるかもとすら思えた。もっと早く言ってくれたら……。
期待とのギャップ、身体的疲労、努力と報酬のアンバランス、相談相手の不在。Aさんのケースには、典型的なメンタル不調の要因がいくつも見え隠れする。Aさん自身、一つひとつの問題は「『職場あるある』でしょ」と深刻には受け止めていなかったが、それらが重なったとき心身が壊れた。
「入社1年目、中途1年目は言ってみれば『転校生』。メンタル不調を起こす確率は高いんです。だから人の流動性が高い会社には不調者が多い」
産業医の大室正志さんは言う。転職、異動、さらには昇進も。一見プラスの変化であっても、変化はリスクであることに変わりないのだ。
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