http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/672.html
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また一人、偉大な業績を残した人が亡くなった。
女性で初めてエベレスト登頂、世界七大陸最高峰登頂に成功した登山家・田部井淳子さん[1]。
享年77歳。
田部井さんは、2007年に乳がんが見つかり、乳房温存手術をした。幸い転移はなかったが、
2012年にステージ3Cの腹膜がん(がん性腹膜炎)、2014年に脳腫瘍が見つかり闘病中だった[2]。
田部井さんは、福島県・三春町出身で、福島原発事故後は復興支援のため奔走、
福島の山々も歩き回っていた[3]。
放射能被ばく対策はしていなかったようで、2012年以降に見つかったがんは
被ばくによって生じた可能性が高い。
福島原発事故の放射性雲により、山々もひどく汚染されてしまった。
豊かな自然は以前と全く変わらないように見えるが、人間が健康に生きていくことは
もはや不可能である。
77歳とはいえ、まだまだ10年以上は山登りの楽しさや自然環境保護の大切さを若い世代に
伝えることができたのではないか。
大きな損失である。
福島を愛する人ほど、一生懸命に復興支援をして、その結果、大量に被ばくして倒れる。
実に皮肉な話であるが、残念ながらこれが原発事故の真実である。
このような悲劇は二度と繰り返してはならない。
原発は即、全廃すべきである。
(関連情報)
[1] 「登山家・田部井淳子さん死去 77歳、女性初エベレスト登頂」 (福島民友 2016/10/23)
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20161023-121489.php
[2] 「田部井淳子『山での遭難に比べたら、がんの治療の方が恵まれている』
登山で培った、困難を受け止める力」 (日経Gooday 2015/4/27)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/042400011/042400001/
[3] 「登山家、田部井淳子氏が語る『素晴らしい自然が誇り、自分の足で歩き元気に』」
(遊歩紀行 2013/5/26)
http://rambling.jp/tabeijunko/
[4] 「発病、病死した有名人・芸能人の多くは高汚染地域を訪問していた」 (拙稿 2016/3/26)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/376.html
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