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2017年06月25日長野県南部震度5強について気象庁「長野県西部地震の震央から約5kmの場所で発生」
http://jishin-news.com/archives/2249
2017/06/25 地震ニュース
6月25日7:02に発生した長野県南部・震度5強の地震(関連記事参照)について気象庁が震源の位置や今後について会見を開き注意を呼びかけた(画像は気象庁の資料より)。
長野県西部地震、活断層、御嶽山との関連は
気象庁は当初発表していたM5.7をM5.6に、また深さ「ごく浅い」を「7km」とそれぞれ情報を更新するとともに震源の位置について長野県西部地震における震央から約5km離れた場所、と説明していた。
今回の震度5強で震央に当たる場所は木曽町と王滝村の境界に近い木曽町側だとしており、近くを通っている活断層については「境峠・神谷断層帯」と「木曽山脈西縁断層帯」を挙げ、前者からは20km弱、後者からは10km強離れた場所で起きた地震との見解を示していた。
活断層帯からの距離に照らすと今回の地震が活断層帯の活動によるものだとは思えないとし、未知の断層によるものかという記者からの問いに対しては活断層より長野県西部地震との関連で考えるべきだ、との認識を示していた。
質問は長野県西部地震との関連と御嶽山の噴火との関連についてが目立っていたが、今回の地震は長野県西部地震後に活動が活発になった場所の端に位置しているため、深く関係しているかどうかは定かではない、といった印象を与えていた。しかし長野県西部地震の際には御嶽山の南側で山体崩壊が発生していたことから、今回も土砂崩れを誘発する可能性があるとして注意を呼びかけている。
また御嶽山の噴火との関わりはわからないとしながらも記者から興味深い質問が呈されていた。1984年の長野県西部地震から遡ること5年、1979年に御嶽山が噴火していた点を取り上げて今回の地震活動が2014年の御嶽山噴火と関連している可能性は、というものだったが、気象庁は今のところ御嶽山周辺での異常は見られていないとしてわからない、という回答。
しかし御嶽山では6月16日に6回、火山性地震が発生していることから火山への影響も当面の間、注視していく必要があるだろう。
長野県西部地震後の余震活動
7:02の震度5強以降も長野県南部では地震が続いているが、10時台にはゼロ、11時台は11:30までの間に1回と短期的には余震が減りつつある可能性を窺わせてはいる。
06月25日07時台 05回
06月25日08時台 08回
06月25日09時台 05回
06月25日10時台 00回
06月25日11時台 01回(11:30まで)
しかし1984年の長野県西部地震の後に起きていた余震を見れば、まだ安心できないことがわかる。下記は1984年9月14日の長野県西部地震(M6.8)後に発生したM5以上だが、当日と翌日に集中していただけでなく、半月以上経った10月3日にもM5.4の地震が記録されていたからである。また本震M6.8に対してM6.2という近い規模でも地震が発生していたため、再度の強い地震に十分注意しておく必要があるだろう。
1984年09月14日03:48 M6.8 震度4 長野県南部
1984年09月14日08:57 M5.1 震度3 長野県南部
1984年09月14日12:49 M5.2 震度3 長野県南部
1984年09月15日07:14 M6.2 震度3 長野県南部
1984年09月15日07:39 M5.6 震度3 長野県南部
1984年09月15日09:05 M5.2 震度3 長野県南部
1984年10月03日09:12 M5.4 震度3 長野県南部
今回の地震が前震に当たる可能性があるかどうかについて気象庁は言及しておらず前震であった可能性の有無についても不明だが、過去のデータとしては熊本地震の際が前震の28時間後、東日本大震災のケースではM9.0が起きたのは前震とされる3月9日の三陸沖M7.2から51時間後であった。
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