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2017年06月20日深夜豊後水道でM5.0が発生、2016年末の茨城県北部以来半年ぶりの震度5強以上地震
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/875.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 21 日 19:48:24: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


2017年06月20日深夜豊後水道でM5.0が発生、2016年末の茨城県北部以来半年ぶりの震度5強以上地震
http://jishin-news.com/archives/2228
2017/06/21 地震ニュース


6月20日の23:27に豊後水道でM5.0・最大震度5強の強い地震が発生した(画像はYahoo!天気・災害より)。

豊後水道で16年ぶりのM5.0以上地震

日本国内でM5.0以上の地震を記録したのは6月13日の小笠原諸島西方沖M5.2・震度2以来1週間ぶりだが、震度5強以上を観測した地震としては2016年12月28日の茨城県北部M6.3・震度6弱以来半年ぶりであり、2017年になってから最も揺れた地震だったと言える。

また豊後水道を震源とする有感地震としては6月18日のM3.8・震度2以来2日ぶりであったが、同震源におけるM5.0以上としては2001年4月25日のM5.8・震度4以来約16年ぶり、そして同震源において震度5強以上を観測したケースとしては過去約90年で初めてのことであった。ただし1968年にはM6.6・震度5弱の地震が発生したことがある。

今回の地震について気象庁は記者会見で熊本地震や豊後大野市で発生している地割れとの関連について言及しているが、まず熊本地震が浅い場所で起きた活断層地震である一方、今回は潜り込んでいるフィリピン海プレート内部で発生した上に震源の深さも40km以上であることから、地震のタイプが異なるとの見解を示していた。

更に大分県豊後大野市における地割れとの関連については直接の関連は低いのではないかと語ってはいたものの、現地では震度4程度の揺れに遭っているため影響については一定の注意が必要ではないかとの認識を明かしていた。

5月下旬から続いている豊後大野市での地割れは数日前に地下水位の上昇によって起きる地滑りとの見方が専門家によって明らかにされており、地震に繋がる地下の異変である可能性が拭えないとして話題になったばかりだけに、今回の地震が発生したことで今後地割れに変化があるかどうか注目を集めそうだ。

クジラやイワシなど続いていた異変

今回M5.0・震度5強が発生した豊後水道付近では最近、気になる現象が複数起きていたことから地震への警戒が強まっていたのは間違いない。前述した豊後大野市における地割れだけでなく、2017年3月初旬には大分市の沖合で海上保安部の巡視艇がクジラらしき生物と遭遇したとして新聞でも報じられていた他、5月中旬には海上保安庁が豊後水道・臼杵港で水深が減少している場所があるとして周囲の船舶に注意を呼びかけていた。

更に6月10日には宮崎市の海岸でクジラが7頭打ち上げられているのが見つかったばかりである上に、豊後水道からもほど近い山口県の瀬戸内海沿いでは6月1日に海岸に大量のイワシが打ち上げられたとして関心を集めるなど気になる異変が複数、見られていたのである。

イワシの大量打ち上げは関東大震災の前にも起きていたとの情報もあることから強い地震への警戒が広がっていたのは確かだが、不安を喚起する現象はそれだけではない。5月下旬に千葉県と三重県で相次いで「幻のサメ」メガマウスが網にかかっていたからである。

一方、もう少し長いスパンで見ると2016年の夏に福岡県の曽根干潟でカブトガニの大量死があった点も九州北部における地震を予測する上で外すことは出来ないだろう。曽根干潟は福岡県の山口県側に位置しており、6月1日にイワシが打上げられた場所に近いが、前回同様にカブトガニの大量死があったという2004年の翌年、2005年3月20日には福岡県西方沖地震(M7.0・震度6弱)が起きていたため、これに照らせば2017年に九州北部で再び強い地震が発生するのではないかとの懸念に繋がるためである。

南海トラフ近くで相次ぐ地震

豊後水道での地震が今後、南海トラフ巨大地震などに繋がっていく可能性はあるのか、という点が話題になっているようだが、まず豊後水道付近それ自体で大地震が起きる恐れがある点に注意が必要だろう。周辺では1498年にM7.3、1769年にM7.8、そして1854年にもM7.4の大地震がそれぞれ発生していたとされている。

他にも中央構造線上では1596年9月4日に慶長豊後地震(M7.0〜M7.8)が起きていたが、この前後数日の間に慶長伊予地震(9月1日・M7.0)と慶長伏見地震(9月5日・M7.5)と中央構造線に沿った場所で地震が連発したことがある。

今回の震度5強は慶長豊後地震の震源より南側に当たるため中央構造線への影響はそれほどないと考えられはするものの、6月21日の5:05に中央構造線の更に北側にあたる安芸灘でM3.2・震度1の地震が発生、これが安芸灘における有感地震としては2015年3月1日以来2年以上ぶりという珍しい地震であった点に照らせば、中央構造線上での地震にも念の為注意した方がよいのかもしれない。

そして南海トラフ巨大地震への影響だが、現時点では何ともいえないものの知っておきたい点もある。6月中旬になってから南海トラフと関連深い場所で地震が続いているのだ。

06月12日04:57 M2.7 震度1  日向灘
06月14日19:24 M4.4 震度3  高知県中部
06月16日22:40 M4.5 震度3  日向灘
06月18日22:33 M3.8 震度2  豊後水道
06月20日23:27 M5.0 震度5強 豊後水道


 

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