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専門家が非常事態宣言! 「震源地は日向灘」南海トラフ巨大地震に備えよ(1)
http://wjn.jp/article/detail/1137095/
週刊実話 2016年6月16日号
最悪33万人の死者が出ると言われる南海トラフ巨大地震。その震源想定域で、海側のプレートに引きずられて蓄積する陸側プレートの“ひずみ”が広い範囲で大きくなっていることが、海上保安庁の調査で初めて分かった。
海上保安庁は2006年以降、静岡県沖から宮崎県沖の震源想定域内の15地点で海底の地盤の変動について観測。結果、日向灘や東海地震の震源域の南西側、さらに1946年に発生した南海地震の震源域の沖合でも“ひずみ”が蓄積されていたことが判明したのだ。
「南海トラフ地震は、海のプレートが陸のプレートの下に潜り込む境界で起きる。“ひずみ”は潜り込む際に引きずられた陸のプレートに蓄積し、それが限界に達して元に戻ろうとする時に地震が発生する。海保は、海底の各地点に観測機器を設置して正確な位置が分かる観測船を使い、それまで不可能だった地殻変動を明らかにしたのです」(サイエンスライター)
'06年〜'15年度の10年間のデータ分析では、遠州灘や紀伊半島沖、四国の南方沖などに、年間5センチ程度のひずみを蓄積する「強ひずみ域」があることも分かったという。
その「強ひずみ域」は、想定東海地震の震源域やマグニチュードM8.0だった南海地震の震源域から、さらに南西側に広がっていた。
また“ひずみ”が蓄積されている日向灘沖といえば、4月14日に発生した熊本地震は日向灘をフィリピン海プレートが押し、それが熊本を走る活断層を刺激したことで誘発したと言われている。
自身の研究ホームページでも、日向灘南部沖で大地震が発生する時期を2014年±4年と予測している琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏が言う。
「フィリピン海プレートのプレッシャーは相当強い。そのため、日向灘の海域でM7.5の大地震が発生すると予測しています」
海上保安庁のデータと木村氏の予測からも、すでに秒読み段階の可能性が高い日向灘での巨大地震。防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏は、さらにそこから始まる悪夢の連鎖を指摘する。
「今回の海保のデータは、南海トラフ地震が数年以内に起きるという、想定通りのものでした。貞観(859年〜877年)の天地動乱の時代の一つ一つのプロセスを、目の当たりにする思いです。それにしても、どこから割れ始めるのか。南海トラフでは、かつて南海、東南海、東海の3連弾という超巨大地震も起きている。南海トラフの西端、つまり、日向灘が割れれば、順々に震源が北上していく可能性もあります」
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専門家が非常事態宣言! 「震源地は日向灘」南海トラフ巨大地震に備えよ(2)
http://wjn.jp/article/detail/5090250/
週刊実話 2016年6月16日号
前出の木村氏は、熊本地震がプレートとプレートの境界で発生した点にも着目している。
「フィリピン海プレートと大陸側のプレート境界は、九州の臼杵−八代断層から四国を横断する中央構造線に入り、淡路、六甲、近畿と続き、途中でフィリピン海プレートと北米プレートの境界に変わって能登半島、日本海へと抜ける。私はこれを『日本列島断層』呼んでいます。熊本地震で動いたのは臼杵−八代断層の西側。つまり、プレートの境界で発生したわけです」
'95年の阪神淡路大震災も木村氏の言う『日本列島断層』上で発生しており、日向灘での巨大地震に加え、こんな予測を立てるのだ。
「阪神淡路大震災の後に、東北沖の北米プレートと太平洋プレートの境界で東日本大震災が起きている。今後はさらに、東日本大震災震源地から南に下りた太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界、つまり、伊豆小笠原諸島の西之島辺りを震源とした超巨大地震も発生する、と予測しています」
話を南海トラフ地震に戻そう。もし仮に、日向灘から始まる連鎖が発生した場合、どのような事態が待ち受けているのか。
「南海トラフの地震で断トツに規模が大きかったのは、1707年の宝永地震です。おそらく東日本大震災と同じ規模のM9.0だったと言われている。ところが、前回の南海トラフ地震(昭和南海地震)は比較的規模が小さかったことから、次はとてつもないものが来ると見られている」
こう発言するのは、地震学者で武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏。政府が33万人という犠牲者を想定しているのもそのためだ。
「大震災が伊方(愛媛県)、浜岡(静岡県)の原発を巻き込まないか懸念されている。とりわけ浜岡原発は岩盤が軟弱。しかも、200年周期でM8クラスの大地震が起きており、岩盤が断層や亀裂だらけで、地震に非常に弱い。しかも、東海大地震の震源域は駿河湾と言われており、ちょうど浜岡原発の真下に当たりますからね」(島村氏)
いずれにせよ、発生すれば未曾有の被害が予想される南海トラフ巨大地震。最後に島村氏が、こんな不気味な見方を示す。
「海保のデータにあるように、歪みがかなり蓄積していることは間違いありません。しかし、歪みがどれくらい蓄積すると地震が発生するのか、実はよく分かっていないのです」
恐怖は募るばかりだ。
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