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福井県内の地震空白域の危険性を指摘する岡本拓夫教授=福井県鯖江市の福井高専
地震空白域でも危険と専門家警鐘 活断層が連動し地震発生の可能性
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/96789.html
2016年6月3日午前7時10分 福井新聞
活断層による地震が、近年発生していない地域が福井県内に存在する。この「空白域」は地震が起きない安全地帯とは限らず、地震のエネルギーを蓄積中の地域とも考えられるとして、福井高専の岡本拓夫教授(地震学)は「空白域でも地震は起こり得る」と警鐘を鳴らす。一帯の活断層が連動したとみられる熊本地震と同様、周辺の活断層の影響で空白域に地震が起こる可能性もあるという。
岡本教授は、京都大が設置した地震観測機器などのデータを分析した結果から「県内各地に空白域がみられる。中でも鯖江市一帯が特に顕著だ」と指摘する。研究者の間では同市街を約8キロにわたって縦断する鯖江断層の存在が知られている。
岡本教授は、福井大の研究者と連携し2006年12月に「鯖江断層を調べる会」を立ち上げて調査を始めた。約3千年前に活動したことが分かったが、その前後の活動時期は判明していない。データ分析を始めた01年1月以降、この断層を震源とする震度1以上の地震は観測されていないという。「定期的に動いていると考えられるものの、次にいつ動くかは分からない」と指摘する。
鯖江断層北側の延長線上の福井市西部には、1948年の福井地震を引き起こした活断層とは別の活断層がある可能性が高いといい、「鯖江断層との関連性が気に掛かる」と話す。現在は沈静化している鯖江断層が、この福井市西部の活断層の影響で動くことを危惧する。
岡本教授は、連動の実例として熊本地震を挙げ「多数の活断層が連鎖的に動いたのではないか」と分析。内陸型の地震で観測史上最大のマグニチュード8・0を記録した、岐阜県を震源地とする1891年の「濃尾地震」も活断層が連動したと指摘している。
鯖江断層の連動の可能性について「さらに調査、研究を進めたい」と岡本教授。防災士の資格も持ち、県民に万一への備えを促しており「住んでいる地域に断層があるかどうかをまず確認してほしい」としている。断層の位置などは、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)のホームページで確認できる。
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