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“本当の本震”これから 熊本地震の北上連鎖を専門家指摘
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179714
2016年4月18日 日刊ゲンダイ 文字お越し
「本震」はこれからなのか(C)AP
熊本県や大分県を襲っている連続地震の発生から丸3日。18日の気象庁の発表によると、熊本県益城町で震度7を観測した14日から18日午前7時までにかけ、一帯で観測した震度1以上の地震は500回以上。発生回数は04年の新潟県中越地震を上回り、内陸や沿岸部で起きた地震の中でも最多ペースとなった。
気象庁の青木元地震津波監視課長は会見で、「普段と違う地震活動が発生している。少なくとも1週間程度は最大震度6弱の警戒が必要」と戸惑いを隠せなかったが、不気味な余震はいつまで続くのか。琉球大名誉教授の木村政昭氏(地震学)は「今回の地震を局所的な事象と捉えるべきでない」と言い、こう警鐘を鳴らす。
「今回は(日本最大で最長の)活断層『中央構造線』とも連動する内陸の“日本列島断層”の南端部にある布田川、日奈久の2つの断層帯が動いて発生したと思われます。“日本列島断層”とは、簡単に言うと、日本列島を取り囲むユーラシア、太平洋、フィリピン海の3つのプレートの境目で、熊本のケースは日向灘地震域からのプレッシャーが要因とみられる。つまり、単なるローカルの断層が動いただけでの話ではありません。
地震のエネルギーは今も解消されておらず、今後も日向灘沖やこの断層上などで地震が起きる可能性は十分に考えられます」
これまでの地震研究で、中央構造線断層帯上では16世紀末、大分や京都などでM7級の大地震が連続したことが分かっている。熊本地震では「本震」よりも規模の大きい「余震」が発生し、気象庁が訂正に追われるなどテンヤワンヤになったが、日本列島のどこで「本当の本震」が起きても不思議じゃないのだ。
中央構造線断層が引き起こす列島北上連鎖激震の可能性は
4月16日の南阿蘇村の断層(国土地理院のHPから)
14日の震度7に始まった地震活動は、熊本市周辺の「日奈久断層帯」から北側で接する阿蘇方面の「布田川断層帯」に飛び火し、北東側に100キロ離れた大分県中部の「別府−万年山断層帯」まで拡大した。
気象庁は「ひとたび断層がずれると、その延長線上の地盤に力がかかりやすい。3地域の地震は互いに影響している」と分析したが、となると不安になるのが“北上連鎖”だ。何せ、別府の北東には関東まで続く日本最長の活断層「中央構造線断層帯」(総延長1000キロ超)が連なっている。中央構造線の延長線上で地震が誘発される恐れはないのだろうか。
国立研究開発法人・産業技術総合研究所「活断層・火山研究部門」主任研究員の吾妻崇氏が言う。
「現時点では、ほかの断層への影響については何とも言えません。しかし、これから大分県側でM7級の地震が新たに発生したら、四国側の中央構造線に連鎖する可能性は否定できません」
吾妻氏が懸念するのは、17年前に発生したトルコのコジャエリ地震のケースだという。1939年、トルコを東西に走る全長1000キロの「北アナトリア断層」東端で大地震が発生。M7〜8の大地震を繰り返しながら、約60年間かけて西方のコジャエリまで移動し、4万5000人の死者を出した。
「北アナトリア断層と中央構造線はほぼ同じ長さです。今後、熊本地震がどれくらいのスパンをかけて、どちらの方面に連鎖するかは分かりません。ただ、すでに異例の広域連鎖が発生しているわけですから、予断を持つべきではないと思います」(吾妻崇氏=前出)
最悪シナリオとして、愛媛から京都、三重へと北上連鎖することも想定しておいた方がいい。
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