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(回答先: 人間関係で無視できない「性的空想」の力 「性的な空想で人間関係は改善できるのか」;答えは「イエス」だ 投稿者 軽毛 日時 2016 年 8 月 10 日 19:11:44)
悩める思春期の子を持つ親の心得とは
なぜ、若者は理不尽なリスクを取ったりするのか?
新たな研究により、若者が不安定な時期を乗り越えるための親の役割についての専門家の見解は変化しつつある(英語音声、英語字幕あり)Photo: Getty
By SUE SHELLENBARGER
2016 年 8 月 10 日 15:51 JST
思春期を過ごしている子どもは親にとって不可解な存在だ。分別のある子が支離滅裂になったり、気分の浮き沈みが激しくなったりする。物分かりの良かった子が危険な運転をする人の車に乗ったり、ばかげたリスクを取ったりする。
こういった謎を解明する新たな研究結果が次々と発表されている。脳のイメージング(画像化)によっても、新たな類のデータが提供されている。それらは仮説を試したり、自らの行動や感情に関する若者自身の説明を裏付けたりするのに役立っている。過去数年の間に行われた数十件の研究は、ある特定の時期の若者を比較するのではなく、子どもたちの発達を時間を追って観察している。
これらの長期的な研究により、若者が不安定な時期を乗り越えるための親の役割について、専門家の見解は変化しつつある。思春期はかつて、親が一歩引くべき時期だとみられていたが、子どもに引き続き注意を払い、感情的なつながりを維持する時期だとする見方が増えている。
研究により、知的、社会的および感情的スキルの発達は大きく4つの段階に分けられることが分かっている。大半の十代は特定の年齢でそうした発達を経験する。以下にその概要を示したい。
11−12歳
思春期を迎え始める11-12歳の子たちは、基本的なスキルの一部で後退を経験する場合がある。研究によると、この時期には空間学習や論理的思考の一部能力が落ちる場合がある。展望記憶(将来何をすべきかを覚えておく力)を司る脳の部位はまだ成熟途中の段階にある。これが、学校に行く前に先生に手紙を渡すよう告げても、まるで伝わっていないように見える理由かもしれない。
何をすべきかを覚えておく力を司る脳の部位はまだ成熟途中 ENLARGE
何をすべきかを覚えておく力を司る脳の部位はまだ成熟途中 ILLUSTRATION: ROBERT NEUBECKER
こういった十代の若者には、何かを準備するスキルを教えると良いかもしれない。親は日常生活の中に記憶のきっかけになるものを埋め込むことができる。玄関に体操着の袋を置いておく、携帯電話のリマインダーを使う手伝いをするなどだ。タスク管理アプリなど、それに役立つツールを共有することも可能だ。
親は上手な意思決定を促すこともできる。プラス面とマイナス面を考慮し、他の視点からも考えるというようにだ。2014年に学術誌「Journal of Behavioral Decision Making」に掲載された76人を対象にした研究によると、10〜11歳までに上手な意思決定の仕方を学んだ子は、12〜13歳になったときに示す不安や悲しみがより少なく、けんかや友人とのトラブルも少ない傾向にあったという。
13−14歳
この時期は感情的に不安定になる場合が多いことを、親は覚悟しておくべきだろう。この時期の若者は仲間の意見に敏感になり、それに強く反応する。だが、仲間の真意を理解するのに必要な社会的スキルが十分に育つまでにはまだ何年もかかる。このため、この時期は厄介でつらいものになる。
このくらいの年齢層では、ストレスへの対応が乱れ、ドアをわざと大きな音で閉めたり、涙を流したりすることが多くなる。社会的ストレスから受ける影響はこの時期にピークに達する。ストレスが主な原因となる精神疾患を持つ成人の50%は、15歳になる前に診断されている。他の研究によると、11〜15歳はグループから仲間外れにされるなどの社会的ストレスにさらされると、悲しくなったり、不安になったりする。
仲間の意見に敏感になるのが13−14歳の時期だ ENLARGE
仲間の意見に敏感になるのが13−14歳の時期だ ILLUSTRATION: ROBERT NEUBECKER
2016年に学術誌「Developmental Science Review」に掲載された研究レビューによると、ストレスから最も影響を受ける脳の領域はまだ成長途中のため、この段階で若者が使う戦略は、脳の回路に生涯のパターンとして刻み込まれる場合があるという。心理学者は自分を慰めるスキルを教えることを勧める。瞑想する、運動する、音楽を聴くなどだ。
友人関係のスキルも教えよう。仲間の表情やボディランゲージをどう理解すべきかなどだ。友人を選ぶ時は人気ではなく、共通の関心を基にし、不親切な友人とは決別することを促そう。けんかした後、謝る、埋め合わせをする、妥協するといったことで、仲直りをする方法も教えるといい。
15−16 歳
オランダのライデン大学の研究者が2015年に8―27歳の200人強を対象に行った研究調査によると、リスクを取ることへの欲求は15―16歳にピークを迎える。脳の報酬受容体は活発化し、喜びや満足感に関連したドーパミンに対する反応が増幅し、スリルを求めたがるようになる。思春期には通常の危険への恐怖は、一時的に抑制される。
この年齢段階では、良き友人をつくり維持することが非常に役立つ。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のエバ・テルツァー准教授(心理学)が2015年に十代の46人を対象に行った調査では、信頼できて助けを得られる友人を持っていると、万引きや無防備なセックスなどリスクの高い行動をしたがる傾向は弱まる。一方で、親友と口論することが多い十代はそうした危険な行為をしがちだという。
思春期には通常の危険への恐怖は一時的に抑制される ENLARGE
思春期には通常の危険への恐怖は一時的に抑制される PHOTO: ROBERT NEUBECKER
15−16歳になっても、両親の愛情や助けにより、まだ状況を改善できる。学術誌「Developmental Cognitive Neuroscience」に掲載された23人の若者を対象にした2015年の調査報告によれば、15歳になって両親との親密度を増した若者は、18カ月後にはリスクを取ることに関係する脳の領域の活動が落ち、リスクをとる機会が減った。
17−18歳
この年齢では、十代の脳の変化・発達がはっきり見られ、IQが上昇する者もいる。ペンシルベニア州立大学とコロラド大学の研究者の2013年の調査によると、もともと知力の高い若者はこの時期、さらに賢くなる可能性が高い。十代後半になると、一般的に判断や意思決定を司る前頭前皮質の部位が発達し、感情の暴走やリスクを冒すことを制御するようになる。
十代後半になると感情の暴走を制御できるようになる ENLARGE
十代後半になると感情の暴走を制御できるようになる PHOTO: ROBERT NEUBECKER
この段階では、他人の気持ちを察知したり、共感を示したりする能力が向上する。それでも、複雑な社会状況の中で他人の動機や態度を読み解く能力はまだ不足している。例えば、パーティーで友人がなぜ急に話題を変えるのかが理解できなかったりするのだ。
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