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コーヒーの結腸がん予防効果、イスラエルで確認 カフェイン抜きも有効
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160405-00011740-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 4月5日(火)10時1分配信
コーヒー好きの人たちにとっては10年ほど前から、朗報が続いている。コーヒーに関する「罪の疑い」はここ数年で解消され、以前のように罪悪感を持ちながら楽しむ必要がなくなったばかりでなく、いまや健康に良い食品だと宣言されたと言ってもよいほどだ。
コーヒーが心臓病や一部のがん、糖尿病、うつ、パーキンソン病、認知症の発症リスクを低下させる可能性があることを示す研究結果は、すでにいくつも発表されている。ただし、コーヒーの入れ方、あるいはカフェイン含有の有無によって効果に違いがあるのか否かについては、いまだ議論が続く状況だ。
こうしたなか、南カリフォルニア大学(USC)とイスラエルの国立のがん研究機関がこのほど発表した研究結果は、コーヒーはどのような入れ方をしても同様に、結腸がんを予防する効果があることを明らかにした(ただし、その他のがんにも同様の効果があるかは不明)。
研究チームは結腸がんと診断された5,100人と、結腸がんを発症していない4,000人を対象に調査を実施。生活習慣に関するその他の質問に加え、どのくらいの量のコーヒーをどのような入れ方で飲んでいるか尋ねた(エスプレッソ、カフェイン抜き、レギュラー、インスタント、など)。
その結果、結腸がんの発症とコーヒーを飲む習慣には、明らかな関連性がみられた。1日に1〜2杯飲む人は飲まない人に比べて25%、2杯半以上飲む人は50%、発症する可能性が低くなることが分かった。喫煙や食習慣、家族歴などを考慮した場合でも、同様の結果だった。
調査を主導した研究者の一人であるUSCのスティーブン・グルーバー医師は、「カフェイン含有の有無が無関係だったことに少々驚いている」「コーヒーを飲むことが、大腸がんのリスクを低下させることが分かった。さらに、飲む量が多いほど発症の可能性は低くなる」などと説明している。
健康効果はすでに証明
コーヒーがもたらす効果のすべてが明らかになったわけではない。だが、コーヒーやその含有するさまざまな化合物が、結腸をはじめとする多くの臓器の健康維持に有効な可能性があり、この点についてはすでに、多くのことが明らかになっている。
効果の一つは、コーヒーが結腸の活動を促進させ、速やかな排せつを促すという点だ。毒素が体内にとどまる時間を短縮させることになる。また、コーヒーには野菜などがん発症リスクに影響を及ぼすその他の食品と同様に、腸内細菌のバランスを調整する効果があるともみられている。
このほか、コーヒーには遺伝子発現を変化させたり、細胞の増殖の速度を抑制したり、細胞の分子レベルでの損傷を防ぐ抗酸化物質として機能することによって、がん発症の可能性を低下させる物質が含まれていると考えられている。
過去の研究の中には、前立腺がんや乳がんなど一部のがんにはドリップコーヒーよりも煮出したコーヒーの方が効果的だとする結果を示すものもあった。だが、この結果はその他のがんの予防との関連性が証明されていない。
しかし、今回の研究では、少なくとも結腸がんについては、コーヒーの入れ方とカフェインの含有量は、効果のあり方に関連性がないとみられることが確認された。
Alice G. Walton
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