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(回答先: 「国内に売っても利益は得られない。輸出の増加こそが重要」と講演したケリー国務長官に劣る言説 投稿者 あっしら 日時 2015 年 8 月 13 日 16:24:34)
5aI56T6iSIさん、レスポンスありがとうございます。
>日本の対外純資産が366兆円と世界ダントに膨れ上がっている、何でこんなに膨れ上がったのですか
対外純資産の増大は、国際経常収支黒字の累積による対外債券投資と、同じ要因である産業の国際競争力の優位性に基づく対外直接投資の累積の結果です。
それ自体について良し悪しをいうことはできません。なぜなら、イチバの論理と同じで、経常収支黒字を貯め込んでいるのなら世界経済の活動阻害要因になりますが、証券であれ直接投資であれ、稼いだ外貨を還流させることで世界経済の循環に貢献しているからです。
また、国内(日本の国民経済)について言えば、外貨は円に転換されて、国内の経済拡大に貢献した(バブル的要素を含め)わけですから、国内需要を阻害したわけではありません。
対外投資がその国の需要(購買力)を増大させ、日本からの輸出にも貢献した可能性が大なのです。
>国内に売れないから海外に売る、何で国内に売れないのか、これを考えて見てください
英国の産業革命の牽引力であった綿織物工業を考えればわかるように、インドという綿織物の大きな需要地(強権的な販売も含め)があったからこそ、英国の綿織物工業は隆盛したのです。
たとえ英国がどんなにすばらしい産業革命を起こしたとしても、その成果として増大した製品を英国という共同体を越えて販売(輸出)できる条件がなければ、過剰な生産物が英国を押し潰し終焉を迎えることになったのです。
そのようなロジックを説明したが前回のレスポンスです。
国内の経済(国民の生活)を持続的に向上させたいと考えるのなら、「近代資本制経済システム」の枠内にある限り、国内の余剰を輸出しながら(余剰を付加価値的に増加させながら)、国外の余剰を輸入していくという国際交易をうまくコントロールしていくしかないのです。
- 対外純資産大幅赤字の米国には言えるが大幅黒字の日本には言えない、全ての国が対象ならケリー長官は経済音痴 公平君 2015/8/14 00:35:48
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