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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
オリンパス社員は訴え却下 サラリーマン追い詰める報復人事
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161667
2015年7月12日 日刊ゲンダイ
オリンパスの現役社員が不当な配置転換をさせられたとして会社に慰謝料などを求めた裁判で、東京地裁が請求を棄却して話題になっている。男性は同社の石川善久氏(51)。発端は2011年の粉飾事件でオリンパスの業績が悪化し、石川氏が退職勧奨を受けたことだった。
「石川氏は退職勧奨の話が出たとき、経営幹部が責任を取らず末端の社員を切るのはおかしいと批判したのです。彼は計5回にわたって退職を勧められたが拒絶。その後、顕微鏡の開発部門から教育・訓練の部署への配転を命じられた。石川氏は“人員削減を批判したことへの制裁だ”として配転の無効と880万円の慰謝料を求めて提訴しましたが、地裁は『当初から予定された人員配置だった』と判断して棄却しました」(司法記者)
サラリーマンにとって他人事ではない。会社を批判したためリストラ候補にされたり、無理な異動・配転を強制される「報復人事」が後を絶たないからだ。
「特に危険なのが40〜50代の管理職。社長や役員と接して経営方針を批判したり意見具申する機会が多いからです」とはNPO法人労働相談センター副理事長の須田光照氏だ。
「経営陣が“社員の分際で生意気な”と腹を立て、追い出し部屋に押し込んだり、地方に飛ばしたりするケースが毎日のように報告されています。ある小売りチェーンの社員は会議で店のレイアウトを変えるよう提案しただけで社長の逆鱗に触れ、配転させられました。介護が必要な老親を持つ人を遠隔地に飛ばすような陰湿な人事は増える一方です」
営業や総務の社員を倉庫係や製造現場に送り込んだり、一日中、新聞の切り抜きやシュレッダー作業をさせる嫌がらせも少なくない。
「目障りな社員を彼と相性が悪い上司の下に配置したり、誰もが嫌がるクレーマー客の担当にする手口もあります。報復人事を受けた人の5人に1人は精神的に不安定になっています」(人事コンサルタントの菅野宏三氏)
どうすれば横暴な配転、退職勧奨から身を守ることができるのか。
「会社を批判するときは仲間を集め、自分ひとりの意見でない状況をつくることです。もし配転や退職を強制されたら、何も答えずに“検討させてください”と退席し、弁護士や労働相談に電話してみる。いまは人事部も交渉内容を録音する時代。“はい”とか“分かりました”とうなずいたら、“キミは承諾した”と揚げ足を取られてしまいます」(須田光照氏)
恐ろしい世の中だ。
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