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社内政治から逃げるな!仕事の成功や出世の極意、味方を増やすロビー活動
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150208-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 2月8日(日)6時0分配信
会社員にとって、上司や部下をはじめとする社内での人間関係は、時として自身の仕事の成否や出世、そして会社生活を大きく左右するファクターといえる。それゆえ、大きな悩みの種になるケースも数多いが、そんな時に役立つのが「社内政治」である。社内政治と聞くとネガティブな印象を受けがちだが、より適切なテクニックを身に着け、社内でより良好な人間関係を築くことでストレスのない会社生活を送れるばかりか、仕事のパフォーマンスを上げることができる。
そこで今回は、リクルート時代には営業職として6年間連続トップセールスに輝き、現在は人事戦略コンサルティング会社セレブレイン代表取締役を務め、昨年10月には『「課長」から始める 社内政治の教科書』(ダイヤモンド社)を上梓した高城幸司氏に、
「社内政治の極意と具体的なテクニック」
「企業内でよく出くわす人間関係にまつわるトラブルやその対処法」
「優秀な部下を自身の右腕にする方法」
などについて話を聞いた。
●優秀な人材でも悩む社内政治
――本書は社内ゴシップから社内派閥の問題まで幅広いテーマを扱っていますが、執筆に至った経緯を教えてください。
高城幸司(以下、高城) ひとつは仕事仲間や知人から「社内政治」について悩んだり困っているという意見を、少なからず耳にしたことです。例えば、これまで社外に出て優秀な成績を収めていても、社内役員との接し方に戸惑う場合や、社内派閥の板挟みに苦しんでいる、といった話でした。私も過去に幾度も直面してきた壁なので、本書を通じて、問題をより多く解決できればと思いました。
――本書タイトルの「課長」とは、ビジネスで結果を残し、管理職となった読者を想定しているということですね。
高城 そうですね。そして実は、連続テレビドラマの『半沢直樹』(TBS系)がきっかけでもあります。見応えのある素晴らしいドラマなのはご承知の通り。上司からの圧力を主人公が吹き飛ばしていく様子が痛快でしたね。社内政治が大きく絡んだ内容で、私も大変勉強になりました。
みなさん、職場では何かしら社内政治で悩みを抱えているでしょうから、理不尽なことを押し付けてくる人物を、主人公の半沢直樹のように打ち負かしたいという気持ちがあるのかもしれません。だけど、それがなかなかできない。そんなジレンマを、みなさん抱えているのではないか。だからこそ『半沢直樹』はあれだけ多くの人々を惹きつけた。私はドラマを見ながら、そんなことを想像しました。もしそうであれば、誰にでもできる方法で、理不尽な状況を改善していく社内政治のノウハウを自分なりに整理して発表すれば意味があるのではないかと考えたのです。
●ロビー活動の重要性
――それでは、社内政治を駆使して、出世や成功を勝ち取るためには、どうすればいいのでしょうか?
高城 ポイントで言うと、仕事上でのロビー活動が挙げられます。ロビー活動とは、個人や団体の活動が政治に影響を及ぼすという言葉ですが、もちろん社内政治においても重要なこと。自らの思いや情熱を伝え、共感してくれる人を増やすのは、目指す仕事や狙っていたポストに近づく上で大切なことです。
例えば、自分の部下だとしても、他人のことに高い関心を持てないのが上司として正直なところでしょう。また、部下も上司と会話するときは「私なんてまだまだ勉強不足ですよ」とへりくだってしまい、本当の意見をなかなか言わないですよね。これでは賛同云々よりも前にお互いの本当の意思疎通が図れていないし、上司も部下も目的達成に遠回りをしていることになるのです。
――日本の社会ではへりくだることが美徳と捉えられ、腰の低いタイプの人が多いですよね。
高城 へりくだってもいいのですが、そのあとに一言付け加えることが肝心です。例えば「半人前ですが、5年ほどで力を付けて新規事業を立ち上げてみたいです」や「今の私にできないことは承知の上ですが、将来的には若手育成のため人事部で働いてみたいです」など、周囲の人間に対して何をやりたいと思っているのか、どんな仕事で結果を残していきたいのか、さりげなく自己目標を掲げることです。また上司も部下の本音を聞けることで安心し、目標に近い仕事を渡してくれるはず。これが社内政治の第一歩ではないでしょうか。
――では、社内政治におけるタブー事項があればお聞かせください。
高城 自ら“社内敵”をつくってしまうことです。目標とするポジションやプロジェクトに手が届きそうなとき、敵対者からのネガティブな意見で話が振り出しに戻る事態はままあること。おそらくは誰しもが社内で敵や反目者をつくろうと思って行動してはいないでしょうが、実は些細なことで人は反感を覚えてしまいがちです。
――高城さんも、それで過去に何度も苦渋を味わったご経験があるとか。
高城 おかげさまで、今では大きな糧となっています。よくあるケースは、上役と深いコミュニケーションを図ろうとしても、一方で「○○さんは“上”に対しては一生懸命に接するけど、部下や派遣には冷たい」など、その気がなくても勘違いされてしまう場合です。特に立場の弱い人ほど、冷たくされると傷つくもの。「君らしい仕事に期待しているよ」と一声かけておくだけでも、対応策として効果はあるでしょう。特に人間はそれなりの年齢や立場になると、能力の低い部下や受け入れがたい人間性を否定し、また攻撃してしまいがちです。社内政治力を高めるには注意すべき点ですね。
●部下との接し方
――後輩や下のスタッフに対して、本書の中でも「すべての部下を公平にえこひいきする」というポイントを書かれていますね。
高城 はい。ただし「分け隔てなく付き合う」ことと混同していけません、それでは八方美人のレッテルを貼られかねない。求心力のある管理職の共通点は「部下をよく知っている」ということ。それを象徴するかのように、若手の話を聞ける上司は今でも人気です。
――部下に対するテクニックとして「お酒の席で腹を割る」ということは、今の風潮でも通用するのでしょうか?
高城 私は前提として、上司の「もてなす気持ち」が重要だと思います。経験上ですが「飲みに行きたくない」と思っている部下は少ないはず。ただ、連れて行かれるのがまずくて小汚い居酒屋で、しかも上司の武勇伝を延々と聞かされるような席ならば現代ではNG。飲みニケーションの理想は、話の割合として「部下6:上司4」で、部下にどんどん話してもらうこと。そして、目標ややりがいを理解してあげることです。ともすれば、優秀な右腕に育ち、自分の成功を手助けしてくれる存在となるでしょう。ちなみに部下への接し方については、本書でも重要項目として大きくページを割いています。
――最後に、これから社内政治に参加する読者に向けて、アドバイスをいただけますか?
高城 まずは、社内でやりたいことや目標を見つけることが肝心です。会社の中での使命は何か、自らにとっての大義とは何か、それを達成するための社内政治であってほしいと思います。
気をつけるべき点は、肩書や世間の目を気にした、漠然としたモチベーションで進まないことです。これでは、本当の使命感や野望を抱えた人間に、いずれ負けてしまうでしょう。人と会社はロジックだけで成り立ってはおらず、論理やセオリーを嫌う人もごまんといます。そんな手ごわい相手に直面したとき本書をめくっていただければ、何かしら発見があるのかなと思います。社内政治を食わず嫌いで避けるのではなく、自らのゴールテープを切る手段として行使していただきたいですね。
(構成=東賢志/A4studio)
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