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大流行の料理をテーブルにぶちまける手づかみレストラン、客から酷評噴出!顔も服も汚れ…
http://biz-journal.jp/2016/01/post_13104.html
2016.01.02 文=青柳直弥/清談社 Business Journal
フォークやナイフはおろか、皿すらも使わず、テーブルの上に直接ぶちまけられたシーフード料理を手でつかんで食べる――。
そんな“手づかみレストラン”が、女性客を中心に人気を集めているという。“箸の国”の日本で、あえて原始的な“手づかみスタイル”がはやっているとは信じがたい。しかし、ここ数年、じわじわと全国的に広がりを見せているのだ。
手づかみスタイルという業態をいち早く始めたのは、2013年4月にオープンした東京・神楽坂の「シーフードダイナー FINGERS」だ。ハワイ仕込みの手づかみシーフードが食べられる店として、現在も営業中である。
14年10月には、新宿にシンガポール発・アメリカ南部ルイジアナスタイルのシーフードレストラン「DANCING CRAB」がオープンした。こちらも、各メディアで取り上げられるなど話題を呼び、女性客を中心に人気を集めている。
15年に入ると、その勢いは東京だけでは収まらなくなった。まず、栃木県宇都宮市に「FINGER CRAB」、福岡県福岡市に「GOLDEN CRAB」という、手づかみスタイルのシーフードレストランがオープンした。
さらに、大阪府大阪市には「DANCING CRAB」の2号店がオープンしている。経営母体こそ違うものの、いずれも「手づかみスタイルで勝負できる」と踏んだからこその出店ラッシュなのだろう。
いったい、なぜそんなに人気があるのだろうか? 実際に体験するため、11月の土曜19時に首都圏近郊の某“手づかみレストラン”を2人で訪問した。
■ホットパンツ姿の若い女性店員
同店は、駅から徒歩で10分弱の場所にある。周囲はファミリーレストランが2軒あるくらいで暗めのため、店舗の看板だけが煌々と光っている。
店内に入ると、先客は女性同士のグループが数組いるだけだ。手づかみスタイルは、えびやかに、貝類などを手でつかんで食べる文化を持つアメリカ・ルイジアナ州にルーツがあるようだが、店内はこざっぱりとしていて、特にアメリカを感じさせる雰囲気はない。
店員は若い女性のみのようで、ホットパンツ姿の女性店員たちが忙しそうに動き回っている。オーダーは、2時間4000円のコースを注文した。テーブルには白いテーブルクロスが敷かれていて、この上に直接、料理が置かれることになる。
同じ手づかみでも、神楽坂の「FINGERS」はボウル(皿)に入ったシーフード料理を手で食べるスタイルにアレンジされているが、この店では、テーブル上の料理を手づかみで食べるスタイルとなっている。
そんな中、まず紙に包まれたサラダが出てきた。もちろん、サラダも手づかみで食べるため、フロア端に設置された手洗い場で手を洗い、戸惑いながらも手を突っ込む。ドレッシングのついたレタスを手でつかみ、ベーコンやトマトをくるんで頬張ると、早くも手はドレッシングまみれに。
続いて、メインディッシュの入ったビニール袋を持った店員が登場する。そして、袋から絞り出すようにテーブルの中央に料理がぶちまけられ、ケイジャンソースにまみれたかに、えび、いか、じゃがいも、とうもろこし、にんじんなどが、白いテーブルクロスを真っ赤に染めた。
ビニール袋から直接テーブルに料理を広げるというのも、現地のスタイルそのままであり、「FINGERS」を除いて、他店も同様だ。しかし、目の前で見せられると「この、テーブルに広がった料理を手づかみで食べるのか……」という気にさせられる。
ドレッシングまみれの手を洗い、覚悟を決めて手を突っ込むと、やはりものすごい違和感があった。こわごわと、じゃがいもやトマトから食べ始めるものの、当然ながら、あっという間にソースで手がベチャベチャになる。
その手で、かにを食べるためにはさみを入れるが、手が滑ってうまく切れずに悪戦苦闘した。やっとの思いでかにに切れ目を入れると、今度はソースが自分の顔に飛んできた。
味そのものは、「少し辛いケイジャンソースで食べるバーベキュー」といった感じで悪くないが、食べ進めるうちにテーブルクロスはどんどん汚れていくし、かにをはさみで切るたびに、自分や相手にソースが飛ばないか気になってしまう。正直、このスタイルが人気を集めている理由がまったくわからない。
■手づかみスタイルは一過性のブームで終わる?
しかし、そんな筆者を尻目に、女子グループやカップルが次々と入ってくる。店員の話では、「全体の7割は女性のお客様」とのことだ。女性客の1人に話を聞くと、「このお店を知ったのは、テレビの人気番組で紹介していたから。好奇心から来てみたけど、やっぱり手づかみは違和感があるし、食べにくい。たぶん、もう来ないし、定着もしないんじゃないかな」と語った。
筆者も同じ意見だが、なぜ手づかみレストランがはやっているのか、それなりに分析すると、以下のような要素が浮かんできた。
(1)女性は、はやりものが好きだから
(2)新業態として好意的に取り上げるメディアの影響による
(3)フェイスブックやインスタグラムなどのSNSにアップするための、ネタ探しの一環として利用されている
(4)大勢でワイワイと食べるため、バーベキュー的なアトラクション感を味わうことができる
おそらく、こんなところではないだろうか。
その後、テーブルにニョッキが混ぜられ、なぜか皿に入ったカルパッチョ、バッファローチキンときて、最後にデザート(これのみフォークつき)でコースは終わった。
2時間のコースながら、ここまで1時間もたっておらず、1時間以上も時間が余ってしまった。食後のコーヒーを飲みながら横を見ると、カップルの女性が、料理が広げられたままの状態でたばこを吸っている。
「たばこは食後ならOK」と言われていたが、このカップルはもう料理は食べないということだろうか。さらに、別のテーブルでは、来て間もない女性4人組が、普通にフォークを使って食べていた。もはや、手づかみというコンセプトすら破綻しているといってもいい。
今回、手づかみレストランを初めて経験したが、同伴した相手が手づかみで食べる姿も含め、決定的に見た目が美しくない。それどころか、むしろ汚らしくもある。別の女性客の1人は、「手づかみスタイルは、一緒に来る相手をかなり選ぶし、間違っても初デートなどにはおすすめできない。ましてや、潔癖症の人は100%無理だと思う」と話していた。これについても、まったく同意見である。
ただ、ある種のエンターテインメント感が味わえることは確かだ。この手づかみレストランが一過性のブームで終わるのか、さらなる広がりを見せていくのか、今後のなりゆきを見守りたい。
(文=青柳直弥/清談社)
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