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傾斜マンション ミス認めた三井住友建設「経営危機」の恐れも
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/167560
2015年10月27日 日刊ゲンダイ
三井住友建設経営陣の責任も問われる(C)日刊ゲンダイ
横浜市都筑区のマンション傾斜問題の新たな展開には、口をあんぐりするしかない。
先週、基礎の杭打ち工事を行った旭化成建材と親会社の旭化成のトップがガン首を並べて謝罪したが、そもそも、施工主の三井住友建設が設計段階で想定より2メートル短い杭を発注していたというのだ。旭化成側の説明は、「1人の現場責任者が杭70本の施工データを改ざんした」というものだったが、長さが足らない杭を必死になって打ち込んだところで、目標地点に届くわけがない。
もちろん、旭化成側は杭が支持層に到達してないと判明した時点で、それを三井住友建設に伝え、別の杭を発注する必要があった。そうしなかったのはゼネコン業界の“深い闇”がありそうだ。
住宅ジャーナリストの榊淳司氏が言う。
「マンションの建設現場に立ち会ったわけではないので断定的なことは言えませんが、私は、元凶が全て現場責任者1人のずさんな作業にあるという旭化成側の説明を聞いた時点で、額面通りに受け取ることができませんでした。建設業界では、下請けの立場が圧倒的に弱い。旭化成側は途中で杭の長さが足らないと分かったはず。それでも、作り直しを三井住友建設に要求できず、隠蔽に走ったのだと思います」
規格外の杭が100本見つかれば、1500万円に上る。作り直しは最低1カ月近くかかり、工期が延びれば、施工主は毎月5000万円近くもの違約金をディベロッパーに払わなくてはならない。
コストが雪ダルマ式に増えることを知っている旭化成側もあえて口をつぐんだのだろう。まあ、見方を変えれば、共犯関係ともいえる。
問題は知らんぷりしてふんぞり返っていた三井住友建設だ。今ごろになって、「想定が外れたのはうちの責任」と言っているが、ピンチに追い込まれたと考えたほうがいい。
不動産コンサルタント「さくら事務所」の試算によると、全棟建て替えのコストは約280億円。居住者への補償や買い取りを合わせると、さらに金額が膨らむ。
「三井住友建設は好調だった前期決算の純利益が70億円しかない。建て替えコストの半分を負担することになれば、2年分の利益が吹き飛ぶことになります」(アナリスト)
キャッシュ(現金同等物)が445億円あるので、すぐに倒産とはならないが、経営基盤が大きく揺らぎそうだ。
株式評論家の倉多慎之助氏が言う。
「財閥系の名前がついていますが、もともと経営難に陥っていた旧三井建設と旧住友建設がくっついてできたゼネコンです。他社に比べて抜きんでて得意の土木工事があるわけではなく、マンション建設などで食いつないできました。これから業務改善命令などの行政処分が出れば、致命傷になるかもしれません」
姉歯事件でも結局、施工主の木村建設は自己破産した。規模が違うとはいえ、三井住友建設はもはや崖っぷちだ。
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